この記事では、採用失敗について防止する方法を解説します。おすすめの採用手法も、成功事例とともにご紹介するので参考にしてみてください。
採用失敗とは?
採用失敗とは、求めている人材が採用できなかった、そもそも応募が集まらず面接につながらなかった、はたまた、せっかく採用した人材であっても入社後にミスマッチが生じて早期退職されてしまった、などの事例の総称です。
例に挙げたような採用失敗が起きると、採用活動に費やした時間やお金が無駄になってしまい、企業にとっては大きな損失となります。また、採用失敗が続けば、採用活動と密接に関係している企業経営に大きな支障をきたすでしょう。
そういった事態に陥らないために重要になるのが採用計画です。採用計画は、経営計画に基づいてスケジュールや採用人数などを決定するのが一般的です。採用計画やKPIと実際の結果に乖離がないように見直しながら進めていくことで、採用失敗を未然に防げます。
採用失敗事例
過去にあった採用失敗事例として、自社の魅力がうまく伝わらず、内定辞退が発生してしまった事例についてご紹介します。
Aさんは、内定を出した直後は入社を強く希望しており、オンライン懇親会にも参加していました。しかし、その後少しずつ連絡が取りづらくなり、2度目のオンライン懇親会は不参加、最終的に音信不通となってしまいました。
理由として、懇親会直後から連絡が取りづらくなったことから、懇親会で内定者にうまく自社の魅力が伝わらなかったと考えられます。
オンラインだけでなく対面での懇親会を実施したり、内定者同士のコミュニケーションを促したりすることで、事前に防げた可能性が高いです。
次章で、この例以外に、様々な採用失敗の原因と解決策について紹介します。自社にあてはまるものがあれば参考にしてください。
よくある採用失敗の原因と解決策
採用活動でよくある失敗例を5つご紹介します。失敗を未然に防ぐために、事前に確認しておきましょう。
・入社後にミスマッチが生じた
・母集団形成がうまくいかなかった
・内定辞退がでてしまった
・面接官のスキルが不足していた
・自社の魅力を伝えることができなかった
入社後にミスマッチが生じた
「採用はできたものの、入社後の活躍が期待するレベルに達さなかった」「採用した人材がミスマッチにより早期離職してしまった」などが例です。
企業の開示する情報が不足していたり、求職者の見極めが十分にできていないまま採用に至ったりしてしまうと、採用ミスマッチが発生します。
採用ミスマッチは、事前の対策で防止できます。たとえば、「自社のリアルな情報を積極的に伝える」「ペルソナを明確にする」「定期的なアフターフォローを実施する」などです。
こちらの記事では、早期離職を防ぎたい企業の担当者に向けて、採用ミスマッチの実態や未然に防ぐ方法を入社前と内定・入社後にわけて解説しています。併せてご覧ください。
母集団形成がうまくいかなかった
採用失敗例としてよくあるケースに、母集団形成がうまくいかないことがあります。
近年は、少子高齢化の影響により売手市場が加速し、採用活動における母集団形成がしにくい傾向が強まっています。
株式会社学情が2023年6月に全国の新卒採用担当者に行った調査では、「採用活動の課題は何ですか?」という問いに対し、「幅広い母集団形成」と答えた企業の採用担当者が46%で1位でした。
※出典:2024年3月卒業予定者/就職戦線中間総括(https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/24sokatsu-report/)
母集団形成は、「ペルソナを明確にする」「採用スケジュールを策定する」「自社にあった採用手法を選択する」などの事前対策はもちろん、「採用活動の見直しと改善」がとても重要です。採用活動をできる限り数値化・分析し、採用ノウハウを蓄積していきましょう。
こちらの記事では、応募者が集まらず採用に悩んでいる企業や担当者に向けて、母集団形成の概要やメリットなどを解説しています。母集団形成の基本的なプロセスや効果的な手段も併せて紹介しているので、参考にしてみてください。
内定辞退が発生した
内定辞退の発生も、よくある採用失敗例の1つです。
内定辞退者がでると、再度募集から始める必要があり、採用コストや工数が増えてしまいます。
企業が安定的に成長し続けるためには社員の離職を防止して定着率を高めるほか、内定辞退を防止することも重要です。
内定辞退が起こる主な原因として、「応募者にとって自社が本命でなかった」「内定から入社までの期間が長い」場合などがあげられます。
これらの解決策は、会社見学や採用動画の活用といった自社への志望度を上げる施策や、入社するまでの丁寧なフォローなどです。
こちらの記事で、内定辞退率の目安を紹介した上で、内定辞退される理由や優秀な人材を確保するための対策を詳しく紹介しています。本記事で紹介した以外の原因や解決策にも触れているので、内定辞退に課題を感じる方はご覧ください。
面接官のスキルが不足していた
面接官のスキル不足により、自社が欲している人材を採用できなかったという採用失敗例もあります。
採用担当者になったばかりや採用をよく知らない現場の社員など、面接の基本知識を持っていない社員が面接官を担当する場合は注意が必要です。
せっかく自社にマッチした人材に出会えたとしても、面接官の印象一つで、面接の途中で辞退されてしまうこともあります。
採用面接の基本的な流れを把握する、候補者に聞いてはいけない質問を確認するなど、事前に準備をして採用失敗を防ぎましょう。
こちらの記事では、採用面接の基本的な流れから、面接官の役割などについて幅広く解説しています。
求職者の本音を引き出す質問例や注意したい質問例も併せて解説しているので、面接官を担当する方はぜひチェックしてみてください。
自社の魅力を伝えることができなかった
自社の魅力を求職者にうまく伝えることができず、欲しい人材が採用できなかった事例です。主な原因として採用ブランディングがうまくいっていないことが考えられます。
採用ブランディングとは、企業が優秀な人材を採用するための戦略的な取り組みです。「自社で働くこと」そのものをブランド化するための手法とも言えます。
採用ブランディングがうまくいけば、採用活動の質を高め、優秀な人材を集めやすくなるでしょう。
こちらの記事では、採用ブランディングの基礎知識やメリット・デメリット、実践的な進め方を紹介しています。自社の魅力を伝えきれていないと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの採用手法と成功事例
おすすめの採用手法と成功事例を4つずつご紹介します。
・ダイレクトリクルーティング(イカリ建商株式会社)
・合同企業セミナー(ダイビル株式会社)
・SNS採用(株式会社セリア)
・採用動画(東洋不動産株式会社)
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは、企業側が欲しい人材に直接アプローチする採用手法のことです。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、企業側から自社が欲しい人材にアプローチできるダイレクトリクルーティングは効果的と言えます。
あさがくナビは、会員数4年連続No.1のダイレクトリクルーティングサイトです。あさがくナビを活用した成功事例として、イカリ建商株式会社様の事例をご紹介します。
イカリ建商株式会社は、自社とのマッチング度の高い母集団の効率よい形成を目指し、あさがくナビを利用され、質の高い母集団形成を通じて、予定のほぼ全数の採用に成功されました。
合同企業セミナー
合同企業セミナーとは、複数の企業が一つの会場に集まり、学生や求職者に対して会社説明会を行う就職活動イベントのことを言います。
1日で多くの学生や求職者と出会えるため、効率良く母集団形成ができます。母集団形成に課題を感じている採用担当者様は合同企業セミナーへの出展を検討するとよいでしょう。
株式会社学情が運営する就職博は来場数No.1を誇る日本最大級の合同企業セミナーです。幅広い学生に出会うことができ、採用につながる母集団を形成することができます。就職博を活用した成功事例として、ダイビル株式会社の事例をご紹介します。
ダイビル株式会社様は、採用広報解禁前の接触人数を増やすため、就職博を活用しました。その結果、接触人数の約4倍増、採用につながる母集団形成に成功されました。
SNS採用
SNS採用とは、その名前のとおりSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用した採用活動のことです。「ソーシャルリクルーティング」とも呼ばれています。X(旧Twitter)やInstagramといった一般的なSNSだけでなく、WantedlyやLinkedInなどのビジネスSNSを採用に利用するケースも増えています。
※引用:SNS採用とは?特徴やメリットデメリット、おすすめの媒体を紹介
(https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/saiyo/00024/)
SNS採用は、企業の認知向上・母集団獲得だけでなく、内定辞退を防止する内定者フォローにも効果的です。
あさがくナビコミュニケーターは、LINEを活用したコミュニケーションツールで、採用時の母集団管理や採用後の などにも活用できます。あさがくナビコミュニケーターを活用した成功事例として、株式会社セリアの事例をご紹介します。
株式会社セリアは、あさがくナビコミュニケーターを利用し、自社への志望度の高い学生の効率的な採用を実現されました。
採用動画
学生や20代の求職者は、SNSに慣れ親しみ、情報収集する際もテキストより動画を好む傾向があります。効果的に情報を届けるためには、動画の活用が重要です。
動画コンテンツは採用ブランディングにも使えます。JobTubeを活用した採用ブランディングの成功事例として、東洋不動産株式会社様の事例をご紹介します。
東洋不動産株式会社様は、「堅い」企業イメージを払拭するためにJobTubeを活用されました。マイページ上でJobTubeを視聴してもらうことで会社・仕事への理解や志望度の向上に成功されました。
まとめ
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