注目企業の人事インタビュー 

平均年齢27歳を目指して、
これからも新卒を中心とした若年層の積極採用を。

株式会社アズコムデータセキュリティ 管理部 人事広報担当課長 小林薫さん
株式会社アズコムデータセキュリティ
株式会社アズコムデータセキュリティは、物流事業を展開する東証一部上場企業、株式会社丸和運輸機関の新規開発事業本部として2000(平成12)年に発足し、2004(平成16)年に分社化、設立されました。埼玉県秩父市の雇用促進や経済的発展に貢献することを企業理念とし、当地特有の災害に強い強固な地盤を活かして、取引先から預かった機密書類やデータを保管・管理するビジネスからスタート、また取引先の要望に応じて必要な書類だけを抽出、電子化し、2時間以内にフィードバックできる独自のオンデマンドサービスで事業を拡大してきました。
近年ではデータの保管から活用までをサポートするデータマネジメントや、データ入力・電子化等のBPOサービス、さらには大規模災害を想定したBCP物流(備蓄保管)や、ドローンを使った物流の研究開発等、新たな分野にも積極的に取り組んでいます。今回は平均年齢28.7歳という同社の若さの秘訣や、今後の採用活動の方向性等について、人事広報担当課長の小林さんにお聞きしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

現在は社会貢献と深く融合したビジネスモデルにも挑戦。

――埼玉県秩父市という山間部で機密文書やデータを保管・管理する事業からスタートした貴社ですが、とてもユニークなビジネスモデルですね。
もともとは親会社である丸和運輸機関が埼玉県や地元関係者から雇用促進の受け皿となる事業を、という要望を受け、物流センターを建設・運営する予定だったのですが、当時はまだ携帯電話やインターネット回線の環境が悪く、且つ交通事情もあまりよくなかったため、計画が頓挫してしまいました。そこで何か良い知恵はないかと模索していたところ、秩父地域が約2~3億年前に形成された非常に強固な地盤であることを知り、災害による被害が少ない場所でお客様の重要な文書やデータをお預かりして保管・管理する事業のアイデアが生まれたのです。事業開始当初は2名からスタートしたのですが、現在では当初の目的であった地元の雇用促進に関しても、50名以上を採用できるまでに成長しています。
――さらに今日ではデータの保管・管理だけでなくそこから派生する様々なビジネスを手掛けていらっしゃいます。
当社の強みのひとつとして挙げられるのが、文書やデータの保管・管理、電子化、集配送さらには保存期間満了となった保管物の適正な廃棄といったプロセスを、全てアウトソーシングしていただけるサービスを提供している点です。データ管理の継続的な効率化、大幅なコスト削減と省力化、人材の有効活用に貢献し、また保管書類を24時間以内に取り寄せたい、紙媒体の資料をデジタル化したいといった様々なご要望にも、きめ細かくお応えしています。

また当社では秩父地域の特性を活かして、大規模災害の際に企業の損害を最小限にとどめつつ、事業の継続・早期復旧を可能とするための物流BCP拠点として、丸和運輸機関と連携し、東京都や埼玉県といった自治体や大手飲料会社様と協定を締結しています。さらに災害で孤立した地域にドローンで食料や日用品を輸送する実証実験等を進めており、これは将来のスマートモビリティシティ構想の実現にもつながっていくと期待されています。こうした社会貢献とビジネスが深く融合しているのが当社の特長であり、多くの若者が期待と夢、使命感を抱いて当社に応募してくれています。

若手社員の経営参加意識を醸成する、独自の提案奨励金制度。

――2021年4月の採用実績についてお教えください。
大卒6名、高卒2名の計8名が入社しました。当社では先ほど申しました通り、秩父での雇用促進を企業理念として地元での中途採用を中心に人材獲得を続けてまいりましたが、事業の拡大及び業容の変化に伴う人材不足を解消すべく、約5年前から新卒採用に注力するようになりました。その結果、入社5年以内の社員が全体の多くを占めるようになり、平均年齢も28.7歳(2020年現在)という非常に若く、活気あふれる企業へと進化を遂げることができました。これからも新卒を中心とした若年層の積極採用で、平均年齢27歳を目指したいと考えています。
――組織が一気に若返っていく中で、課題等はございますでしょうか?
私のようなマネージャー層と、若手社員の間が空いてしまっており、管理者として育ってくれそうな人材をうまく引き上げていかないと、とは感じています。しかし悪い面よりも良い面のほうが多く、例えば専門卒・入社2年目の社員がすでに官公庁担当として独り立ちし、様々なプロジェクトを動かしてくれている等、成長スピードの速さには目を見張るものがありますね。また近い年代の社員が数多くいることで身近に頼れる仲間がいる安心感や、切磋琢磨していこうという刺激につながっており、それが離職率の低さにつながっているのではと考えています。

また当社及び丸和運輸機関グループでは独自の提案奨励金制度を設けています。これは仕事上で気付いたことについて提案すれば1件につき1,000円を支給するというもので、提案の内容は何でも可、特に難しいことでなくても、他の方と同じ内容でもOKという、参加のハードルが非常に低い制度になっています。どんな小さなことでも提案することで、トップダウンではなくボトムアップで会社を動かしていく気持ち、また自分も経営に参加しているんだという意識を持ってほしいという会社の想いを反映した制度で、実は年間に2億円の予算がこの制度のために用意されています。「年間20万件まで大丈夫だから、どんどん出してね」と言えば社員もその気になりますし、例えば会議の場で意見が出れば「それ、提案制度で出せば」となってどんどん活性化されていきますので、とてもいい制度だと考えています。

学生の動向を機微に捉え、それに合わせた採用活動を行っていきたい。

――次に、貴社のインターンシップへのお取り組みについてお教えください。
22卒対象から実施しており、その時は2月のみ開催していたのですが、23卒対象は10月から実施、日程も22卒は東京オフィスからのオンライン配信のみでの開催だったのですが、23卒は2日間を東京オフィスからのオンライン配信、1日間を秩父本社で実際に集まっていただいての開催へと拡充いたしました。特に3日目の秩父本社での開催はセンター見学等も用意しております。当社のデータセンターは「見せるセンター」を意識して建設されており、いい意味で想像を裏切られ、衝撃を受ける学生がほとんどですね。学生の皆さんはいわゆる世間一般の倉庫をイメージして来社されますが、見学の際、チリ一つ落ちていない清潔で綺麗なセンターや倉庫を見学し、入社意欲を高めて頂いているようです。また単に見学だけでなく仮想BPO体験等、実際の仕事になるべく近いイメージを持ってもらえるようなコンテンツをご用意しています。
――先ほどは組織の若返りに伴う課題に関してお伺いしましたが、それ以外に貴社の採用活動における課題、またそれに対する対策等がございましたらお教えください。
かつての当社は秩父地域での雇用促進に力を入れるあまり、地元の方で転勤を伴わない一般職採用の社員の割合が多かったのですが、東京オフィスへの異動や丸和運輸機関グループ内での人事交流、さらには今後の事業発展に伴う拠点展開等を念頭に置いた際、人材の流動性を高めておく必要があると考え、3年ほど前から採用エリアを全国に広げ、転勤が可能な総合職での採用に注力するようにしています。もちろん秩父での雇用という軸足は大切にしつつ、例えば将来的には秩父に戻りたいがそれまでは様々な環境に身を置きながら成長していきたいという方や、アズコムデータセキュリティ、そして丸和運輸機関グループで縦横無尽に活躍し、キャリアを積んでいきたいという方等、幅広い考え、志向を持った方を受け入れられる組織づくりを今後も実現していきたいと考えています。
――では最後に、今後の貴社の採用活動のご方針等についてお教えください。
これまでとは異なり、今後はSNSをはじめとするデジタルメディアや、Facebookが進めている「メタバース」といった仮想空間が企業の採用活動の中心になる時代がいつ来てもおかしくありませんので、学生の皆さんが何を考え、どんなツールで就職活動をしているのかを機微に捉え、それに合わせた採用活動を行っていく必要があると考えています。またこれも従来と異なり、短期間で退職してしまった、いわゆる第二新卒に対する考え方も大きく変わってきており、ポテンシャルの高い人材も数多くいるはずですので、新卒プラスアルファの人材として注力して採用していきたいと考えています。

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