グローバル人材採用のススメ

多様性を高めることで、より多くのお客様、
そして社員の笑顔の花を咲かせたい。

株式会社ProVision 上席執行役員 中新井肇さん
株式会社ProVision
親会社である東証一部上場のITソリューション企業、株式会社システナが開発する各種ソフトウェアのテスト・デバック・第三者検証を担う専門会社として、2005(平成17)年に設立された株式会社ProVision。近年では同社は実績を積み重ねていく中で培ってきた技術と信頼を背景に、様々なサービスやプロダクトに対するQA(品質保証)コンサルティングといった上流工程業務や、PC上の提携作業を自動化することで、開発業務の品質・効率の向上を図るRPA(Robotic Process Automation)サービスといった新規事業にも積極的に取り組んでおり、テスト領域だけでな「全工程向け総合ネットサービス支援」を行う企業として大きく成長を遂げています。
人の心を動かすのは「想い」、IT企業でありながら「想い」を感じられる企業であり続けたいと考え、様々な個性・バックグラウンドを持つ社員がそれぞれの特性を活かして活躍する、「百花繚乱」をコーポレートアイデンティティとする同社の人材採用の取り組みについて、上席執行役員の中新井さんにお話をお聞きしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

人間力とコミュニケーション能力の2つを重視して採用。

――貴社は昨年度は中途採用で約160名もの方をご採用されたそうですが、ご方針として大切にされていることはございますでしょうか?
当社はソフトウェアのテスト・デバック作業をはじめとする総合ネットサービス支援を行う企業であり、仕事をする上ではITに関する知識や技術が不可欠なのですが、それ以前に私たちは「明るく、元気に、前向きに、ひたむきに貢献することで、笑顔の花を咲かせます」という当社の経営理念や、「当たり前のことを当たり前に実行する」といった社員心得を大切に考え、行動していただける「人間力」が備わっているかを重視して採用活動を行っています。

また当社の業務は自社内だけでなくお客様や他社のベンター、開発会社といった多岐にわたる方々と一緒に仕事を進めることになりますので、高いコミュニケーション能力が備わっている方が望ましいと考えています。人間力とコミュニケーション能力、この2つを重視して採用を行っていますので、異業種から転職される方、最近ですとコロナ禍で苦境にあるホテル・旅行業界や飲食業界からの採用が多くなっています。知識や技術は入社後の研修や日々の仕事を通じてしっかりと学んでいただける環境をご用意していますので、数多くのIT業界未経験の方がエンジニアとして活躍しています。

中途採用に加え、22卒から新卒採用にもチャレンジ。

――中途採用に加えて、22卒からは新卒採用にもチャレンジされるそうですね。
新型コロナウイルスの影響で、就職活動をしている学生の中でも志望業界・企業に入社できない方や、内定がもらえない、といった方も少なくない中で、おかげさまで当社はコロナ禍でも業績は拡大しておりますので、ProVisionのことを知っていただくことでIT業界を視野に入れていなかった方が興味を持ってくれたり、我々の理念や想いに共感してくれて入社してくれるような方に出会えるチャンスが広がっているのではないかと考え、新卒採用にはじめて挑戦することにいたしました。まだ採用人数といった詳細は決まっていないのですが、中途採用と同様に未経験でも可能性に溢れた方をぜひ採用したいと考えています。
――2年前からグローバル人材の採用にも積極的に取り組まれているそうですね。
昨年は8名、今年は3名の方を採用しました。主には日本に来ている外国人留学生ですが、専門学校での説明会をはじめ、現地で開催された韓国政府主催の就職フェアで採用した方等、国籍や入社の経緯は多岐にわたっています。もともと当社は一般的なIT企業に比べて女性社員の割合が高い会社であり、またコーポレートアイデンティティの「百花繚乱」にもあるように、様々な個性を持った社員がそれぞれの特性を活かして活躍することが企業としての発展をもたらすと考え、多様性のある組織づくりを目指しておりましたので、国籍、学歴、経験を問わず、様々な背景を持ったグローバル人材を広く募集しています。

多方面で活躍している姿が、多くの社員に刺激を与えている。

――国籍、学歴、経験を問わず、とのことですが、日本語能力に関してはいかがですか?
先ほど申しました通り、当社の業務はコミュニケーション能力が非常に重要であり、且つ多くの方々と一緒に仕事を進めていくことになりますので、日本語能力に関してはある程度のレベルが必要になります。基準としてはN1以上としているのですが、N2レベルでも十分にやっていただける方もなかにはいらっしゃるので、それだけで判断はしないようにしています。

一方、これは当社がグローバル人材採用を強化し始めたもうひとつの理由でもあるのですが、プロジェクトの中には英語しか使わない、といったものも近年増えてきており、これまでは英語ができる日本人の採用を目指していたのですがなかなか叶わず、日本語ができる外国人採用に切り替えた、という背景もあります。そうしたプロジェクトではグローバル人材が大いに力を発揮してくれており、今後の当社の発展の鍵になるのでは、と期待しています。
――そのほかに、グローバル人材を採用してよかったことはありますか?
優秀な方ばかりで、業務以外でも様々な面でプラスになるような活動をしてくれています。例えば先ほど申したような英語が求められるプロジェクトの場合は、日本人社員向けの英語研修の講師を務めてくれていますし、当社が取り組んでいるeSports活動にも積極的に参加してくれる等、多方面で活躍している姿を見せてくれることで、多くの社員に刺激を与えてくれていると感じています。
――今後の貴社の採用のご方針についてお聞かせください。
これまでの女性活躍やグローバル採用等、多様性のある組織づくりには早くから取り組んできたという自負はありますので、今後はアスリートやしょうがい者といった方の採用や、雇用形態や働き方に関してもより柔軟に対応する等、さらに多くの方に活躍していただけるステージを創造していきたいと考えています。当社を含むIT業界は、DX化の動きをはじめ、これからもマーケットが拡大していくことが予測されています。当社の社員数は約770名(21年4月現在)ですが、1~2年後には1,000名体制にして、より多くのお客様、そして社員の笑顔の花を咲かせたいと思います。

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