「ガクチカ」最前線!

「人が大切になるスポーツ」
野球で得た学びを社会人生活で活かしたい。

西南学院大学 準硬式野球部 宇都龍太郎さん
西南学院大学 準硬式野球部
大学野球と言えばプロ野球と同じ硬式野球をイメージされる方が多いと思いますが、今回ご紹介する「準硬式野球」も多くの大学でチームが活動しており、全国大会である全日本大学準硬式野球選手権大会は70回を超える歴史を持ち、九州地区だけで約30チーム が参加し、覇を競っています。
今回ご紹介する西南学院大学準硬式野球部は、全日本大学準硬式野球選手権大会へこれまで20回出場の実績を誇っており、1年生から4年生まで約50名の部員が全国制覇を目指して日々鍛錬しています。そんなチームの学生コーチに3年生から就任し、仲間とともに夢に挑んだ宇都龍太郎さん(経済学部国際経済学科4年)に、野球の魅力、そしてこの春からの社会人生活に対する思い等についてお伺いしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

2019年には6年ぶりとなる全日本大学選手権大会に出場。

――はじめに、硬式野球と準硬式野球の違いについてお教えください。
一番はボールで、この違いが同じ野球でも全く違う競技と言えるほどの差を生み出しています。準硬式野球で使用するボールは牛皮で覆われた硬式球と異なり、軟式球と同じくゴムで覆われています。ただし芯は硬式球とほぼ同じですので、打球音や感覚は硬式野球と変わらず、且つ弾力は軟式球に近いのでスピードや距離が出にくく、安全に楽しむことができるのが特徴です。またバットについても大学の硬式野球では木製を使用しますが、準硬式野球では金属製も認められており、ほとんどの選手が使用しています。
――高校では硬式野球部に所属していたそうですが、準硬式野球部に入ろうと思ったきっかけは?
実は入学するまでは大学で本格的に野球をするつもりは全くなく、サークルで続けられたら、くらいに考えていたのですが、入学式の際に先輩から勧誘を受けて、やってみようと思い、入部しました。練習は授業期間中で週4回、休み期間中で週5、6回、大学の総合グラウンドである田尻グリーンフィールド内の野球場で行っています。
――最近の戦績はいかがですか?
昨年は新型コロナウイルスの影響で大会が全て中止になってしまい、全国大会に続く春の九州選手権大会を戦うことができませんでした。一昨年は九州選手権大会で3位となり、6年ぶりに 全国大会に出場したのですが、初戦となる2回戦で敗退してしまいました。最終学年でその雪辱を果たしたかったのですが、残念でなりません。
――ですが全国大会出場はすごいですね。嬉しかったのでは?
はい、もちろん嬉しかったのですが、我々以上に大学の方やOB・OG等、周りの方が喜んでくださったのが何より嬉しかったですね。当部は70年以上の歴史があり、これまで全国大会に20回出場しているのですが、私たちもその歴史の1ページを飾ることができ、とても光栄に思っています。

3年生の秋からチームをマネジメントする学生コーチに就任。

――全国大会終了後、3年生の秋から学生コーチに就任されたそうですが、プレイヤーではなくコーチとして野球を続けられた理由は?
4年生が引退し、我々3年生がチームの主体になったのですが、キャプテン、副キャプテンをはじめほとんどのメンバーが試合への出場経験に乏しく、このままではチームをまとめるのは大変だろうと考え、それを助けたいという思いから学生コーチ専任でチームに貢献することに決めました。監督やコーチはいらっしゃるのですが、仕事の都合で練習や試合に来れないこともあります。そこで私が練習メニューを考えたり、ミーティングを実施する等、チーム全体のマネジメントを行いました。
――学生コーチに転身した後も、試合に出たいな、と思ったことはありませんか?
どちらかというと出たくない気持ちのほうが強かったですね。私は野球の最大の魅力は勝利した時の喜びを出場している選手だけでなく部員全員で共有できて、部員の数だけ大きくできることだと感じています。小学校3年生から野球を続けてきましたが、勝つことの楽しさは選手でもコーチでも変わりませんし、むしろ自分が作った練習メニューやミーティングで言った課題を改善してくれて選手が勝利をつかみ取ってくれた時のほうが、やりがいを感じられる分、嬉しさも大きかったですね。
――不慣れなコーチ業で難しさを感じることもあったのでは?
たくさんありましたが、一番難しかったのは勝つことへの意識の統一ですね。野球以外にも楽しいことがたくさんある大学生活において、全てのメンバーが勝利に向けて情熱を注げる環境をどうやって作るか、キャプテン・副キャプテンと相談しながら常に取り組んできました。私は特にミーティングを大切にし、そこで選手の意識を統一させるために野球と他のスポーツの違い等を話すことで、チームの意識の統一を図っていました。なかでも自分で一番印象に残っているのが、「他の球技はボールが得点になるが、野球は人が得点になる」という話で、私も何かで読んで知ったのですが、例えばサッカーだとボールがゴールに入ることで得点になりますが、野球は人がホームベースを踏むことで得点になる、それだけ野球は人が大切になるスポーツだよ、ということを話した際は、部員の気持ちがまとまった手応えを感じることができました。

周りの方から一流だね、と言ってもらえるような存在に成長したい。

――では次に、就職活動についてお聞かせください。志望していたのはどういう業界ですか?
インフラ業界です。私は学生コーチとして全体をマネジメントする立場でチームを見ていましたが、社会全体をチームとして捉えた場合、核になるのはインフラ業界だと思ったからです。結果、電気工事業を行っている会社の営業職で内定をいただけたのですが、電気というインフラを縁の下で支える、目立たないけど欠かせない仕事が、学生コーチをやっていた自分と似ているのではないかと思い、入社を決めました。
――学生生活も残すところあと1か月強となりました(取材日:2021年2月19日)。野球を通じて学んだこと、社会人になって活かしたいことがあればお教えください。
相手の立場に立って物事を考えることの大切さです。今となってはとても恥ずかしいのですが、私は高校時代、試合で途中交代を命じられた際に監督に文句を言ったり、不服な思いを表情に出してしまうことがよくありました。ですが大学で学生コーチを経験することで、相手の立場に立って物事を考えられたらどれだけチームがうまく進むかを学びましたし、自身が選手交代を命じた際には、必ずその理由を説明し、納得してもらえるようにしていました。選手とコーチ、両方の立場を理解している学生は少ないと思いますので、この貴重な経験を活かして、会社というチームに貢献したいと思います。
――では最後に、今後の夢、目標についてお聞かせください。
まず最初に叶えたい目標として、一流の営業マンになることです。私は残念ながら学生コーチとしては一流ではなかったと自覚しています。周りの方から一流の営業マンだね、と言ってもらえるような存在に成長することで、学生時代からステップアップした自分を実感したいと考えています。

その後の夢ですが、できるだけ出世して、会社をマネジメントするような立場で仕事をしてみたいと考えています。私は働くということは誰かを守ることだと考えています。学生時代までは家族や先生といった方々から守ってもらう、どちらかというと受け身の立場でしたが、社会人になるということは会社や取引先、そして家族を守っていかないといけませんし、それだけ自立した言動が求められます。会社をマネジメントするということは社員、そして社員の家族も守るという責任ある仕事だと思いますので、そこに向けて早く近づけるよう、残りの学生生活も有意義に過ごしたいと思います。

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