グローバル人材採用のススメ

海外現地法人との連携で、即戦力採用を実現。

リンググループ 代表 佐藤大輔さん
リンググループ
そのITを使う全ての人がハッピーになる「ハッピーIT計画」を標榜し、自由な発想と持ち前の機動力を駆使して、お役様の課題解決に向けた最適なシステムを提供しているリンググループ。ビジネスコンサルティング、システムソリューション等、専門分野に精通した4社が2013年にグループ会社に生まれ変わることで、「グループ力で取り組むからできる“かゆいところに手が届くITシステム”」を可能にし、お客様の課題分析から解決策の提示、システムの設計・実装、さらにその後の保守運用サポートに至るまで、全ての工程を一気通貫でサービス提供しています。またその強みを活かし、小規模ながら数多くの大手企業と安定した直接取引があり、90%位以上が自社内開発という、まさに少数精鋭のエンジニア集団です。今回はグループ4社の代表取締役であり、グループの代表である佐藤さんに、同社の人材採用・育成方針、そしてフィリピン・セブ島に設立した現地法人の狙いや、グローバル人材を活用することで得られた効果等についてお聞きしてきました。
※記事の内容は取材当時のものです。

「個」を活かしながら、社員の成長を促す環境がある。

――20年4月にご入社された方は何名ですか?
日本で4名、そしてフィリピンの現地法人で4名が、私達の新たな仲間に加わってくれました。フィリピン法人は全て現地スタッフで運営しており、日本から赴任することはありませんが、出張や研修等で交流は盛んに行っておりますし、WEB会議等で頻繁に顔を合わせていますので、採用は別々ですが同期入社は8名、と本人たちも感じているのではないでしょうか。
――選考の基準や、人材育成の方針に関しても同じですか?
はい、日本の4名は全員文系で、フィリピンの4名は全員IT専攻という違いはありますが、特に日本に関しては選考時点のITスキルはあまり気にしておらず、入社してから覚えてくれればいいと思っています。それより大切なのは「協調性」で、私達の仕事は1人でやるのではなく必ずチームで行いますので、お互いを理解し、それぞれの特性を活かしたチーム作りに貢献してくれる人であることが大前提になります。

ただ一方でチームワークを意識するあまり、個性が発揮できないようではいい仕事はできません。ITエンジニアには例えば話が好きな人や、逆に話は苦手だけと集中力に優れた人、プログラミングよりも企画力に富んだ人といった様々なタイプがいます。話が好きな社員はコミュニケーション力をさらに磨くことでお客様との橋渡し役になってくれれば嬉しいですし、集中力に優れた社員はその能力を活かして最新にITスキルを習得し、会社全体の技術力の向上に貢献していただきたいと考えています。そうして「個」を活かしながら社員の成長を促すことで、チームがより強く大きくなっていきますので、その方が持っている個性を最大限に活かせる環境・雰囲気づくりをすることが、私の一番の仕事だと考えています。

2013年、英語力とIT技術を兼ね備えたフィリピンに進出。

――フィリピンの現地法人について、詳しくお教えください。
2013年に設立し、現在約20名のスタッフが働いています。設立当初は日本人社員が責任者として駐在していたのですが、現在はフィリピン人スタッフのみで運営しており、設立当初から支えてくれた社員がマネージャーとして活躍してくれています。

フィリピン・セブ島を選んだ理由として、人件費の安さもさることながら、3つの大きな理由があります。まず1つ目は英語が話せること。IT技術の公用語は英語であり、最新技術に関するマニュアルが英語から日本語になるまではかなりのタイムラグがあります。そのため常に最新情報をキャッチアップしておくためには英語力が必須になりますので、その点で我々を補ってくれる存在になってくれればと期待したからです。次にフィリピンの中でもセブ島はリゾート地としていられている半面、日本から進出している企業はほとんどなかったため、現地の日本に興味のある若者の関心を集めることができるのでは、と考えたからです。

また日本とフィリピンの人口推計をみると、日本は今後若者が減少しますが、フィリピンはその逆で若者が増加していきます。人口の数をみても日本ととても良いバランスになり、将来的なより良いパートナーとなっていくと考えました。

そして最後に、実はフィリピンは知られざるIT先進国で、一説にはコンピュータウイルスを最も多く作っている国であり、一方でトレンドマイクロといったワクチンソフトの主な製造地がフィリピンなんです。
――日本から見ると、失礼ながらまだまだ貧しい国、という印象が強いですよね。
そうした印象が強いかもしれませんが、GDPは年率で約7%成長していますし、大学進学率も40%近くで、とても教育熱心な国です。一方でハングリー精神はまだまだ旺盛ですから、「IT技術で未来を切り拓くんだ」という気概は、日本人とは比べ物になりません。実際のところ、2013年から毎年コンスタントに採用していますが、みんな会社へ定着しており、退職した社員はほぼおりません。
――IT専攻、英語力、そしてハングリー精神を兼ね備えた方々なら、成長スピードも速そうですね。
学生時代にプログラミングを学んでいますので、仕事で使う開発言語を覚えるのに日本人で2か月程度かかるところを、2週間程度で覚えてくれてすぐに戦力になってくれますので、当グループとして本当に助かっています。
――フィリピンと日本とのコミュニケーションは主に英語ですか?
英語が中心ではありますが、日本語、そして現地語であるビサヤ語がミックスされた、グチャグチャ状態です(笑)。我々が知っているビサヤ語を話す事もありますし、あちらが日本語を話す事もあります。毎日SlackやZOOMでやり取りをしていますが、始まりの「おはようございます」と最後の「お疲れ様でした」だけは日本語で、という決まりはありますが、後は自由ですし、それが当社にとって当たり前になっています。

3週間以上に及ぶ現地研修で、技術とマインドを磨く。

――日本の新入社員は全員、フィリピンに研修に行くそうですね。
フィリピンの法人ではシステム開発業務等に加えて人材育成事業を行っており、ITエンジニアスクールを運営しています。そこではプログラミングといったITスキルの研修だけでなく、マンツーマンの英会話や現地で課題に取り組むグローバルマインド研修といった様々な視点からグローバルに通用するITエンジニアを育成しています。当社の新入社員も3週間から1か月程度、現地で購入した住居で共同生活を行いながら研修を受講してもらっています。慣れない異国の地で、しかも他人との共同生活ということもあり、時には揉めることもあるようですが、時間がたつにつれて連帯感が生まれ、チームワークの大事さを学び、全員が逞しくなって帰国してくれます。
――フィリピン人スタッフと理解を深める、良い機会にもなりそうですね。
現地法人設立当初は、日本に対してもフィリピンに対しても、お互いに偏見があったように思うのですが、今では完全に払拭されましたね。社員の交流も日本人同士より盛り上がるようで、当社では社内のコミュニケーションの活性化のために飲み会に1人2,000円の補助を出しているのですが、先日は日本とフィリピンのオンライン飲み会に20名近くが参加していました。異質なもの=個性を認め合い、つながり合うことで社内の雰囲気もよくなりましたし、仕事の面でも大いにプラスになっていますね。
――では最後に、今後の人材採用のご方針についてお教えください。
日本では学校を卒業してから就職するのが当たり前ですが、フィリピンでは在学中でも仕事に就くことが多々ありますし、仕事が一段落したら復学するというのも当たり前になっています。入社時期も決まっていませんので、すでに通年採用状態と言えると思います。日本でこのような採用形態が浸透するまでにまだしばらく時間を要すると思うのですが、すでに準備は整っておりますので、今後も卒業生の定期採用だけでなく、在学中の方、第二新卒・既卒の方も積極的に受け入れていきたいと考えています。

関連記事

採用の課題はぜひ学情まで
ご相談ください。

電話でのお問い合わせ