キャリアセンター訪問

数多くの革新的な取り組みで、学生のキャリア形成を支援。

近畿大学 キャリアセンター 課長代理 坂野裕一さん/経済学部 経済学科 2年 川内美薫さん(キャリアセンター インターンシップ生)
近畿大学
「実学教育」と「人格の陶冶」を建学の精神とし、「人に愛され、信頼され、尊敬される」人づくりを目的として設立された近畿大学。2025年には創立100周年を迎える。6キャンパス14学部を有し、約33,000名が学ぶ同校は、中心となる東大阪キャンパスでの大規模整備計画「超近大プロジェクト」が進む等、これまでの大学の常識を覆す様々な取り組みを推進しています。今回はそんな近畿大学のキャリアセンターの特徴について、配属5年目になられる坂野さん(写真左)と、19年4月からインターンシップ生として活躍している経済学部2年の川内さん(写真右)に、詳しくお話を伺いました。
※記事の内容は取材当時のものです。

大学と社会との繋がりをワンストップで提供。

――6年連続で志願者数全国1位になる等、関西のみならず、全国から注目が集まっています。
坂野:全国的に有名になった「近大マグロ」をはじめ、長年にわたり社会に役立つ実学教育に注力し、成果を上げてきたことに対する評価だと受け止めています。また他にも、大学全体が変化をしており、改革力が高い大学等の様々な高い評価をいただいております。一昔前の本学しかご存じない方であれば、男子学生が多い、どちらかというと体育会系のイメージが強いと思うのですが、実際は女子学生の割合が3割強になっており、増加傾向にあります。

川内:私自身、入学する前からそんなイメージは全く持っていませんでした。むしろ最新のものをどんどん取り入れていて、いい意味で「大学らしくない大学」だと感じて、志望しました。

坂野:特にここ東大阪キャンパスは、「超近大プロジェクト」の影響が大きいと思いますね。キャリアセンターが入っている「ACADEMIC THEATER」では、約22,000冊のマンガを含む約70,000冊の蔵書がある「ビブリオシアター」、女性専用室を完備した24時間利用可能な自習室の設置、さらに健康管理とキャッシュレスに特化した次世代型食堂「DNS POWER CAFE & THE CHARGING PIT & DINER」やカフェ等、他大学では見られない先進的な仕掛けと取り組みを加えた施設を次々と整備しています。

川内:私は「英語村E3(e-cube)」をよく利用しています。ネイティブスピーカーが常駐しており、単に言葉を学ぶだけでなく、料理やゲーム、スポーツや音楽を通じて、遊びながら楽しく英語が学べるので、とても気に入っています。
――キャリアセンターの雰囲気も、他校とはかなり違いますね。
坂野:本学では「オープンキャリア・フィールド」という名称で、私たちが所属する「キャリアセンター」に加え、産学連携を推進する「リエゾンセンター」、卒業生と大学をつなぐ「校友会」、そして自治体との連携を司る「社会連携推進センター」が集結し、“大学と社会との繋がり”をワンストップで提供しています。それぞれの部署に壁はなく、職員の机はフリーアドレスとなっており、毎日違う場所で仕事をしています。それがいろんな場所で様々なコミュニケーションを生み、いろんな形でのキャリア支援・校友支援・社会貢献・産学連携につながっておりますので、学生はもちろん、大学、そして企業様にとってもメリットになっています。開かれた空間づくりは学生にも好評で、2017年4月のオープン以降、個別相談に訪れる数も増加傾向にあります。

川内:オープンな環境で学生からも入りやすいと好評です。キャリアセンターだけだと就活を始めるまで立ち寄ることはまずありませんが、ここなら隣のビブリオシアターに行くついでに全体の雰囲気を知れる等、学生生活にとても身近な存在として感じることができます。

「個に応じた支援」を実現する様々なサポート制度。

――個別相談を中心とした「個に応じた支援」にも、御校独自の様々な取り組みがありますね。
坂野:代表的なのが「TSUNAGUプロジェクト」という名称の、本学オリジナルの就職活動プログラムです。例えば最終学年の秋時点で進路が未決定の学生に対して、キャリアセンター以外の若手職員が学生のお兄さん、お姉さん的な存在として1対1でサポートする「キャリアアシスタント制度」等、個別のサポートが必要な学生については卒業まで教職員が一体となって支援しています。
――他にも「就職活動決起大会」がよく知られています。
坂野:厳しい就職活動を一人でなく教職員、そして近大の仲間と一緒に「オール近大」で乗り越えるための出陣式として、毎年行っている名物イベントです。全員で意識を高めることで「自分もやらないと」という気持ちを持ちますし、モチベーションアップにつながると学生からも好評です。

川内:今年の夏、近大生と共に台湾の旅行会社でのインターンシップに参加したのですが、その時に感じた近大生の特徴として、初対面同士でも互いに刺激しあって課題に向かって意識を高めていける、そんな結束力が強いなと感じました。

坂野:総合大学として14学部48学科と多彩な学部学科を持つ本学では多様な学生が学んでいます。普段の学生生活から授業以外に様々な学びの場、チャレンジできる環境を用意していますので、知らない学生同士でも交流が生まれ、切磋琢磨する関係づくりが自然とできるのかもしれません。
――川内さんはまだ2年生ですが、インターンシップに積極的ですね。
川内:キャリアセンターでのインターンシップは今年の4月から、週2回参加しています。最初はここで仕事を体験できれば、就活に対する不安を減らせるのでは、と思い志望したのですが、キャリアセンターがここまで幅広い仕事をしていることを知ることができたのはとてもいい経験になっています。また職員の皆さんが、学生と直接話をすることで課題を解決してあげたり、就職が決まると我が事のように喜んでいる姿を見ると、私も将来はこんなふうに直接お客様の感想をお聞きしたり、成果が目に見えるような仕事に就きたいな、と思うようになりました。

坂野:川内さんのように早くからインターンシップに参加する学生も増えてきていますね。私自身は単位認定型・自由応募型に限らず、様々なインターンシップに参加して、将来に向けて視野を広げることはとても大切だと考えています。いま興味がないことでも、やってみたら意外に面白かった、ということもあるでしょうし、逆に思ったほど自分には合わなかった、ということもあるでしょう。いわゆる食わず嫌いをすることで、自身が持っている可能性を狭めてしまわないように、これからも指導していきたいですね。

早期からキャリアについて考える機会を、大学全体で創出。

――卒業者数5,000人以上の大学で実就職率全国1位になる等、素晴らしい成果を上げていらっしゃいますが、その秘訣は何でしょうか?
坂野:大学のこれまでの様々な取り組みに対する企業様からの評価、そしてOB・OGの皆さんの活躍が何よりの要因だと思います。そしてもう一つ見逃せないのが、オール近大として学生に学びの場、将来について考えさせる機会を数多く作っていることが大きいと思います。就活の時期になったから考えるのではなく、早くから自分がどうなりたいのかと考えてもらうことで、大学生活の過ごし方は大きく変わります。私たちとしては充実した施設、学びや気付きが得られるプログラム、そして面倒見のいいキャリア支援を提供し、一人でも多くの学生が明るい未来の第一歩をしっかりと踏み出せるよう、応援していきたいと思います。
――では最後に、近畿大学、そして近大生のPRをお願いします。
坂野:近畿大学では文系・理系学部が約半数ずつ、実に多彩な学生がそれぞれのキャンパスライフを謳歌しています。また、建学の精神である「実学教育」と「人格の陶冶」を体現する、53万名を超えるOB・OGが国内外で活躍しており、民間企業からの受託研究実施件数も全国1位[平成29年(2017年)度]となる等、企業のみならず社会全体から多大なる期待を寄せていただいている大学です。私たちはこうした評価に甘んじることなく、さらに挑戦と変革を繰り返し、これからの社会、そして世界を創り上げていく人材を輩出してまいります。ぜひ今後とも本学の取り組みにご注目いただければ幸いです。

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