グローバル人材採用のススメ

グローバル人材を積極的に登用し、組織の活性化を図る。

白ハト食品工業株式会社 人財開発創造本部 課長 成瀬亜美さん
白ハト食品工業株式会社
「おいもさんのお店 らぽっぽ」や「たこ家道頓堀くくる」等、日本人になじみの深い「いも・たこ・なんきん」を使った店舗の運営をはじめ、素材にこだわり本当においしい食品を提供している白ハト食品工業株式会社。さつまいもの生産から加工、販売まで一貫した6次産業を実現すると共に、「日本の農業をステキにしよう!」のスローガンのもと、自社が運営する体験型農業テーマパークで、6つの新機軸を加えた12次産業を展開する同社に、グローバル人材採用の重要性についてお伺いしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

業務体験を面接に取り入れ、学生本来の人柄を見極める。

――御社の新卒採用のコンセプトについてお教えください。
当社では1開催が約3時間にわたる会社説明会を毎年行っているのですが、その会社説明会に必ず代表の永尾が出席します。その際に学生の皆様へ、「今日は説明会のみで面接はしません!が、皆さんが私たちの会社を面接する日です。会社選びは恋人選びと一緒で合うか合わないか。当社も選考過程で皆さんが当社に合うか合わないかを見させてもらうので、今日は皆さん自身が、自分に合うか合わないか、自分自身の心のワクワクポイントにうちの会社が響くかどうかを見てほしい」とお伝えしています。当社と応募者、それぞれが共感しあい、相思相愛になることを選考過程で最も重視しておりますので、他の企業とは少し変わった採用活動をしているかもしれません。

例えば、当社では採用目標人数というものは決めておりません。この方と一緒に働きたい、この会社でぜひ頑張りたい、とお互いが感じられた人だけを採用する、という方針を第一義に考えております。また徹底した人物重視で書類選考等は一切行っておらず、さらに選考も単なる面接ではなく実際の仕事に近い体験をしていただき、そこでの取り組み方や姿勢を選考基準にしています。近年では当社がスポンサーを務めるJ1サッカーチームのスタジアム内の店舗で実際に店頭に立っていただいたり、当社の行うイベントにて農業体験を行っていただいたりと、ワクワクするような変わった選考をしています。
――実際の現場で仕事を経験していただくことで、面接ではわからない部分も見えてきそうですね。
はい、その人本来の人柄もよくわかりますし、他にも入社後のギャップが少なくなることがいい点ですね。さらに仕事を経験することで社員と触れ合う機会が増えますので、先輩がどんな思いで働いているのかを知ってもらい、そこに惹かれて入社を決めてくれる学生が増えたことが一番のメリットだと思います。

日本語能力よりも、やる気と熱意を評価する採用。

――2020年春入社の採用活動の状況をお教えください。
入社予定数は25名で、そのうち4名が外国人留学生になります。当社では2012年頃から外国人留学生の採用を開始しており、当初は店舗のアルバイトスタッフの社員登用からスタートしたのですが、2014年頃から新卒採用も本格的に開始し、これまで約20名の外国人留学生を採用しています。近年の外国人観光客の増加や、アルバイトスタッフの外国人比率の上昇等に伴い、採用数の中に占めるグローバル人材の比率は増加傾向にありますね。
――選考方法や募集方法に違いはあるのでしょうか?
選考方法に関しては、日本人の応募者と全く違いはありません。先ほどお話ししました店舗での業務体験も同じように行っていただきます。募集方法も基本的には同じですが、違いがあるとすれば、採用実績のある学校とはより緊密な関係を構築し、後輩の留学生の方に安心して応募いただけるように取り組んでいることだと思います。
――日本語の能力によって仕事内容が異なったりするのでしょうか?
いえ、それも全くなく、基本は日本人の社員と同じ仕事をしていただきます。具体的には店舗運営部に所属し、各店舗の運営や人財育成、イベント企画、時には外国人のお客様の対応といった店舗マネジメントを担っていただきます。また、選考課程で日本語能力を問うこともありません。その段階では話せなくても、話そう、学ぼうとする姿勢を持った方であれば、必ずできるようになる、という事例が当社では数多くございます。例えば最近では、選考の際にほぼ日本語が話せなかった社員が、入社2年目で大規模店舗の責任者として活躍してくれていますので、その点に関しては全く心配しておりません。

本来の能力を存分に発揮できる環境を整えることが大切。

――2年目で店長とは、大抜擢ですね。
他社ではそうかもしれませんが、やる気のある社員には、国籍、性別、そして年齢に関係なく責任あるポストをどんどん任せていこうというのが当社の方針ですので、決して珍しい例ではないですね。他にも同じく外国人留学生で、入社後3ヶ月で店長を任され、その年の最優秀新人賞を受賞し、2年目の今はマネージャー職として活躍している社員もいます。

このようなグローバル人材の活躍が、他の社員にもいい刺激を与えてくれますし、また同じ外国人の後輩にとっていい目標になってくれており、個々のモチベーションの向上や、組織の活性化に大きく貢献してくれています。
――では、グローバル人材採用について、貴社が抱える課題についてお教えください。
先ほども申しました通り、採用基準として日本語能力は不問としておりますが、仕事をする上で日本語ができないことを本人が過度に気にして委縮してしまったり、落ち込んでしまうことがあります。私たちとしてはその社員のどこを評価して採用したのか、どういう能力に期待しているのかを常に伝え続けて鼓舞していくこと、そしてその社員が本来持っている素晴らしい能力をワクワクと発揮できる環境を整えることが大切だと考え、取り組んでいます。
――では最後に、貴社の今後の採用戦略についてお教えください。
新卒一括採用から通年採用へ、また日本人学生のみの採用からグローバル人材の採用へ、ここ数年で若手人材の採用は大きく変化することが取り沙汰されておりますが、当社ではすでにこうした採用への転換をいち早く行っており、意欲の高い方、チャレンジ精神旺盛な方であれば、いつの時期でもどこの国の方でも大歓迎です。今後も環境の変化に柔軟に対応しながら、より多くの方に当社のことを知っていただき、ご応募いただけるよう取り組んでいきたいと思います。

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