グローバル人材採用のススメ

新たな革新と成長の原動力を生み出すために、
人材の多様化に挑む。

株式会社GSユアサ 人事部 人材グループ 担当課長 福留理江さん
株式会社GSユアサ
100年以上前から自動車用電池をはじめとする様々な蓄電池を開発・製造し、我が国の二次電池の歴史をつくってきたGS(日本電池株式会社)とYUASA(株式会社ユアサコーポレーション)の経営統合により、2004(平成16)年に株式会社GSユアサは設立されました。同社の祖業であり、中核製品である鉛蓄電池は、自動車用・オートバイ用で世界シェアトップクラスを誇り、さらに携帯電話基地局向けやビル・上下水道・発電所といった社会インフラ設備の産業電池・電源装置として活用されており、私たちの安全で快適な生活を見えないところで支えています。さらに同社ではこれまで培ってきたノウハウをもとに、電気自動車やハイブリッド車、プラグインハイブリッド車といった自動車向けに加え、有人潜水調査船や人工衛星・ロケット等、深海から宇宙まで幅広い分野で使用されるリチウムイオン電池の開発・製造を強化しており、文部科学大臣表彰で「科学技術賞」を受賞する等、その技術・開発力が高く評価されています。
社員と企業との「革新と成長」を通じ、「人と社会と地球環境」への貢献を企業理念とする同社は、海外19カ国・37拠点(2022年3月現在)に開発・生産・販売拠点を有しており、連結売上高の47%(2020年度)がアジア・欧州といった海外で占められている、日本を代表するグローバル企業として、世界中の人々がより豊かで安心して暮らせる地球環境・社会の実現に向けて革新的な挑戦を続けています。今回は約8年前から人事部人材グループに所属し、現在は責任者の立場で株式会社GSユアサの採用活動をけん引しておられる福留課長(写真左)に、同社の新卒採用のご状況や、グローバル人材採用にかける想い等について、お話をお伺いしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

常に時代の声に耳を傾け、世界に向けて新しい価値を提供し続ける総合二次電池メーカー。

――総合二次電池※メーカーとして世界中で知られている貴社ですが、長い歴史の中で蓄電池の開発・製造技術、そして製品の普及を常にリードしてきた、パイオニアとしても知られています。
当社の社名の「GS」の由来である島津源蔵が日本で初めての鉛蓄電池を製造して以来、100年以上にわたって当社は企業理念である「革新と成長」に常に挑戦しながら、総合二次電池メーカーとして確固たる地位を確立してまいりました。今日ではオートバイ用鉛蓄電池の世界シェアはNo.1、自動車用ではNo.2を誇っており、他にも有人潜水調査船や人工衛星、ロケット用、さらには国際宇宙ステーション(ISS)の電源にも当社の高性能リチウムイオン電池が採用されています。また、世界最大規模の風力発電用蓄電池設備の提供等、私たちの製品が世界のあらゆるところで活躍しています。

※二次電池:充電して繰り返し使える充電池、蓄電池等の総称。対して「一次電池」は一度送電してしまったら使い切りの電池の総称。
――そうした先進的な「モノづくり」に加えて、新たに「コトづくり」分野への参入に挑戦されているそうですが、これは具体的にどのような事業になるのでしょうか?
先ほどご紹介した通り、当社は高性能な二次電池によって、必要な時・場所で効率よく電力をコントロールできる“エネルギー・デバイス・カンパニー”として成長を遂げてきました。そしてこれからは、そうした「モノづくり」に留まらず、当社がこれまで培ってきたエネルギーマネジメント技術を駆使して、例えば製品を納入した後にも独自の遠隔監視システムによって蓄電池システムの保守・メンテナンスサービスを提供するといった、新たな価値創造、「コトづくり」に挑んでいきたいと考えています。気候変動への対応や安定的なインフラの構築等、世界規模で取り組まなければならない社会課題に対して、当社の技術や製品が貢献できることはまだたくさんあるはずです。これからも当社は常に時代の声に耳を傾け、世界に向けて新しい価値を提供し続けてまいりたいと考えています。

求める人物像は、自ら課題を発見し、自ら考えて解決・改善ができる「自律型人材」

――貴社の新卒採用のご方針や、求める人物像についてお教えください。
当社では新卒学生に対して「電池の世紀に、挑もう。」というメッセージを発信しています。当社の源流である2社が日本で電池をつくり始めて約1世紀になる現在、世界が抱えるエネルギー問題を解決する救い手として、あらゆる産業界から、かつてないほどの注目が電池に注がれています。これは当社にとって大きなチャンスであると同時に、これからの100年、この電池の世紀において新たな革新をリードできる人材に来てほしい、そうした願いをこのメッセージにこめています。

また当社の企業理念である「革新と成長」は、社員一人ひとりが革新に挑み、成長していかなければ実現することはできません。そのため当社では創業以来、新たな価値を生み出す原動力は常に「現場」にあると考え、トップダウンではなくボトムアップで動くことができる社風の醸成、そして自ら課題を発見し、自ら考えて解決・改善ができる「自律型人材」、そして「自分の手で変化を作り出してやろうという気概や情熱を持った人材」の採用・育成に取り組んでいます。
――22年4月の新入社員の皆さんのご状況をお教えください。
大卒総合職52名、大卒事務職5名、高卒29名の計86名が入社し、2週間の集合研修を経て現在(取材日:2022年5月11日)はそれぞれの配属先で徐々に仕事を覚えているところではないでしょうか。大卒総合職の文理比はおおよそ1:3で、かつては化学系の学生を注力して採用してきたのですが、リチウムイオン電池事業を強化するようになってからは、制御系のシステム開発やより強度のあるバッテリーの構造設計等を担ってもらうべく、電気・機械系の採用も重視しています。また先ほどご紹介した「コトづくり」への取り組みを深化させていくに伴い、例えばAIやIoT技術といったこれまで想定していなかった領域を担ってもらう人材を採用・育成していく必要も生じるでしょう。「変革と成長」のスピードが速まるほど、採用ターゲットもそれに応じて変化していく、まさに「電池の世紀」ならではの採用活動がいま私たちに求められています。
――多様化する事業展開、そして市場環境の激しい変化に対応するための対策のひとつとして、グローバル人材の採用に取り組まれています。
外国籍社員の採用、女性社員の活躍推進や、障がい者採用等を通じて、多様な人材が能力を発揮できる機会・環境を提供することで、これまでになかった視点から新たな革新と成長の原動力を生み出していきたいと考えています。先ほどご紹介した今年の新入社員に関しても、徐々に女性の比率は高まってきています。

グローバル人材に関しても2年ほど前から日本に来ている留学生が利用するナビサイトや就職イベント等に参加しており、現時点で23卒で1名、技術職採用で内々定を出すことができました。今後はより一層グローバル人材の採用に力を入れていきたいと思います。

将来の経営層候補を対象にしたグローバルリーダー育成プログラムを実施。

――貴社は海外19カ国・37拠点(2022年3月現在)に開発・生産・販売拠点を有しており、連結売上高の47%(2020年度)を海外で占めるグローバル企業ですので、外国籍社員の採用だけでなく、日本人社員のグローバル化も重要です。
各拠点の責任者や技術指導者等、1拠点につき2~3名は駐在員を派遣しておりますので、既存社員のグローバル人材への育成も継続的に行っています。海外赴任のトライアル的な制度として海外派遣実習生制度や、将来の経営層候補となる若手社員を対象にしたグローバルリーダー育成プログラムの実施等のバックアップを行っています。当社の業態をよく知っていただいている学生からは、いずれ海外に挑戦したいという声を多く聞くことができ、とても心強く感じています。
――では最後に、今後の貴社の採用活動の方向性についてお教えください。
ここ数年で新卒採用を取り巻く環境は大きく変化してきましたし、今後も目まぐるしく変化していくものと考えています。まずはそうした変化の波に乗り遅れないように、アンテナを高く張って情報収集を怠らないようにしなければなりません。

その上で、若年者人口の減少は避けられない事実ですので、これまで以上に多様な人材の採用が重要になってきます。また多様な人材を受け入れるための採用手法、例えば通年採用や秋採用、ジョブ型採用といった従来取り組んでいなかった手法にもチャレンジしながら、当社の選考基準、求める人物像に合った人材の採用に努めてまいります。

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