キャリアセンター訪問

主体的・実践的な学びを通じて、
“社会で活躍できる人材”へのステップアップを支援。

北九州市立大学 北方キャンパス事務局 学生支援担当部長 宮脇幹仁さん/学生支援課 就職係長 佐藤貴美さん
北九州市立大学
北九州市立大学は1946(昭和21)年に小倉外事専門学校としてスタートし、その後1950(昭和25)年に北九州外国語大学(外国語学部)に昇格、また1953(昭和28)年に新たに商学部(現在の経済学部)を加えて北九州大学へと改称、さらに文学部、法学部を開設し、文系総合大学として長く知られてきました。そして2001(平成13)年に北九州学術研究都市が開設された際の中核的な教育機関として国際環境工学部を新設し、さらに名称に「市立」を加えて新たなスタートを切った同校は、現在では5学部・1学群、大学院4研究科を有する総合大学として、全国の公立大学でも4番目の規模にまで成長を遂げています。
また同校は創立70周年を迎えた2016(平成28)年に、30年後の未来に向けて「地域」「環境」「世界(地球)」を3つのビジョンと位置づけ、時代のニーズに応えるとともに、これらが共生する持続可能な社会の創造に向けて取り組んでいます。今回は同校の学生支援担当部長の宮脇さん(写真左)と、学生支援課就職係長の佐藤さん(写真右)に、北九大ならではの進路・就職支援の特徴を中心に、お話をお伺いしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

「地域」「環境」「世界(地球)」の共生社会の実現に貢献できる人材を育成。

――はじめに、貴校が進路・就職支援で大切にしているお考えについてお教えください。
宮脇:本学では学生に対して、進路・就職を考えることは「自分の未来図をカタチにする」ことだと指導しています。そして学生それぞれが自分だけの豊かなストーリーを描くためには、充実した学生生活を過ごすことが何より大切です。本学のキャリアセンターは「『社会で働く上で必要とされる力』の養成と、きめ細かい就職活動支援」を行うことで、“就職できる学生”から“社会で活躍できる人材”へのステップアップを支援しています。

佐藤:そのためにまず本学では、「キャリア形成支援の正課授業」の充実に取り組んでいます。なかでも変化の激しい現代社会における諸問題を解決しながら、自ら考え判断していく生き抜くことができる基盤となる力をのばす「基盤教育」に力を入れており、専門組織である基盤教育センターにおいて「環境を育む力」や「世界で活躍する力」といった7つの「基盤力」を身につけるための科目領域を設けています。例えば「ライフ・デザイン科目」では、人生の幅広い選択肢に向けて継続して学び成長し続ける意欲をもち、責任ある社会の一員として行動する力を身につけることを目的とする科目が体系的に用意されており、第一線で活躍している社会人をお招きし、ビジネスの現状や将来のために大学時代に何をすべきかを学ぶ「プロフェッショナルの仕事」という科目等は、多くの学生が受講する人気科目になっています。

宮脇:他にも、自分の専門分野以外に学部の垣根を越えて学ぶことができる副専攻では、世界を視野に入れた、幅広い教養と語学力を修得することを目的とした「Kitakyushu Global Education Program」や、持続可能な社会づくりに貢献できる人材を養成するための「環境ESDプログラム」を実施しています。これらを通して本学では3つのビジョンである「地域」「環境」「世界(地球)」の共生社会の実現に貢献できる人材の育成に、全力で取り組んでいます。

ディスカッション力や団結力、自分で考え自ら行動する姿勢が身につく「JOB×Project」

――正課授業だけでなく、正課外でも学生の主体的・実践的な活動を様々な面から支援しておられますね。
宮脇:例えば本学では地域と大学、そして学生が一緒になって様々な課題に取り組むことで、共に成長していく社会づくりを目指すために、「地域共生教育センター(通称:421Lab.)※」を設置し、地域社会における実践活動を通じて次世代を担う人材の育成に取り組んでいます。ここでは北九州の留学生や外国人研修生と地域をつなげるための交流活動を企画・運営する「国際交流プロジェクトFIVA」や、市内の子ども食堂支援のボランティア活動を行う「子ども食堂応援プロジェクト」等、地域のニーズに即した活動をこれまで100以上実施しています。こうした活動を学生だけに任せてしまうと、教育的な視点が欠落してしまったり、学生のヤル気次第で結果にバラつきが出るといった懸念が生じますが、421Lab.では専任の教職員がプロジェクトをしっかりとコーディネイトしながら、活動主体はあくまでの学生に委ねるといった運営が可能になりますので、より主体的・実践的な学びや経験を得ることができます。

佐藤:何かしらの形で地域に貢献したいという想いを抱いているにも関わらず、何から始めればいいのかわからない、というケースが多いと思うのですが、本学の場合、まずこのセンターに登録しておけば地域貢献ができるというハードルの低さからでしょうか、単位には認定されないにも関わらず、実に1,000人以上の学生がこの421Lab.に参加しています。地域の方から厳しい言葉をかけられたり、思わぬ失敗をしてしまうこともあるようですが、それもきっと学生たちには有意義な体験になっていると思います。

※421Lab. 北九州市立大学北方キャンパスの住所 北九州市小倉南区北方四丁目2番1号にちなんでつけられた通称。
――キャリアセンターで実施されている「JOB×Project」も、学生が社会人として求められる力を身につけるための幅広い教養と深い専門知識の習得をサポートするプロジェクトとしてよく知られています。
佐藤:「JOB×Project」は主要20業界のリーディングカンパニー及び団体を大学にお招きして実施する、学内合同業界研究セミナー「JOB×Lab.」と、例年2月に開催している学内合同企業研究会「JOB×HUNTER」の開催を学生主体で行うプロジェクトで、スタートして14年を迎えた本学の名物企画です。いずれのイベントも参加企業・団体の選定から出展交渉、学生への告知・集客、当日の運営に至るまで、すべてをプロジェクト参加学生が担当することで、社会人とのやり取りの中で自身のキャリアを考える機会を得たり、仲間と意見を交わし形にしていくことでディスカッション力や団結力、自分で考え自ら行動する姿勢も身につけることを目指しています。

宮脇:キャリアセンターのプロジェクトですので、業界研究やマナー等のサポートはしっかりと行っていますが、実務は全て学生に任せており、時にはやりたい事の違い等から学生同士が衝突することもよくあります。ですが最後までやり遂げることができた時の達成感はやはり大きいものがありますし、何より約半年間のプロジェクトを通じて学生がどんどん成長していく姿を見ることができるのが、我々キャリアセンタースタッフにとって一番の喜びですね。

多様化に対応するためには、教職員一体での学生支援の仕組みを作っていけるかが大事。

――貴校では「地域と歩む」というビジョンを掲げていらっしゃる通り、地元就職支援にも熱心に取り組まれています。
宮脇:北九州市には大手企業を始め、優れた技術やサービスを持つ優良企業が数多く存在していますが、学生にはまだまだ認知されていないのが実情です。まずは地元企業を就職先の選択肢のひとつとして考えてもらえるよう、様々な施策を実施してます。一例をご紹介しますと、先ほどご紹介した基盤教育科目の中に、地域社会の諸問題の理解や地域の文化・歴史等の魅力を学ぶことができる「地域科目」を設けています。授業では市内企業の方にお越しいただいて会社の歴史や取り組み等についてお話しいただくといった、学生に人気の高いコンテンツが多く、開始当初は1・2科目でしたが2021年度は10科目開講しました。

佐藤:他にも本学では、学生が地元で暮らし、働く将来像をより具体的に描けるよう、地元企業の若手・中堅社員の方に「キャリアサポーター」になっていただき、キャリア形成支援に関する学生の相談に乗っていただいたり、地元企業で働く魅力を発信していただく「キャリアサポーター交流会」を開催しています。またコロナ禍で企業見学ができず、社内や社員の方の雰囲気がわからないといった学生の声に応えた「オンライン職場見学ツアー」や、北九州市内企業を中心とした「地元企業合同セミナー」等、地元に様々な企業があることを知り、視野を広げて企業研究を行っていくきっかけとなるような取り組みを、これからも充実させていければと考えています。
――では最後に、進路・就職支援について、これから貴校が注力すべきポイントはどこにあるとお考えでしょうか?
宮脇:進路・就職に対する学生のニーズは多様化していますし、今後この流れはますます加速化すると考えています。このような状況下では表面的な支援だけでは通用しなくなるのは自明の理で、学生一人ひとりのことをしっかりと知り、きめ細かい適切な支援を行うことが肝になると考えています。そのためには職員だけでなく教員との協働が不可欠で、いかに教職員一体での学生支援の仕組みを作っていけるかが大事になるのではないでしょうか。

佐藤:本学ではご紹介した各種プロジェクト等で企業の皆様とも連携をさせていただきながら、今後も学生の主体的・実践的な学びを正課・正課外の両面からサポートしてまいります。我々教職員と共に学生の成長を応援したいとお考えの企業様には、ぜひ本学HP等を通じてご連絡をいただければ幸いです。また求人等に関する情報につきましても、ぜひお待ちしております。より多くのご縁をいただき、北九大生をご採用いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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