キャリアセンター訪問

「自分流」の人生を歩んでいけるよう、
教職協働でキャリア形成・就職支援を実施。

帝京大学 帝京大学短期大学 キャリアサポートセンター 課長 丸山剛さん
帝京大学 帝京大学短期大学
1966(昭和41)年に文学部国文学科、英文学科、経済学部経済学科の2学部3学科で設立された帝京大学。「努力をすべての基とし、偏見を排し、幅広い知識を身につけ、国際的視野に立って判断ができ、実学を通して創造力および人間味豊かな専門性ある人材の養成を目的とする」を建学の精神とし、時代の変遷に応じて学び舎としての可能性を広げてきた同校は、現在では開学の地である八王子キャンパスに加え、板橋、宇都宮、福岡、霞が関の5つのキャンパスにおいて、10学部33学科1短大で約22,000名が学ぶ総合大学へと成長しています。
また同校では建学の精神を達成するために、教育理念を「自分流」とし、これを学生に身につけてもらうための教育指針として「実学」「国際性」「開放性」と定めており、何事にも偏見を排し、物事を合理的に判断できる人材や、確かな国際的視野を有する人材、また実学を通して理論的思考を身につけた、個性豊かな人材を輩出し続けています。今回は同校の文系学部が集まる八王子キャンパスのキャリアサポートセンター課長の丸山さんに、帝京大学の特色や、キャリア・就職支援の特徴等についてお聞きしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

「顔の見える」キャリアサポートセンターの実現を目指して。

――貴校では教育理念として「自分流」を掲げていらっしゃいますが、キャリア・就職支援でもこの「自分流」を大切にされているそうですね。
本学が定める自分流とは、自分のなすべきこと、興味あることを見つけだし、自分の生まれ持った個性を最大限生かすべく知識や技術を習得し、それを自分の力として行動すること、そしてその結果については自分自身が責任を持つこと、としています。学生一人ひとりが自ら立ち、自らを律して自分流の人生をしっかりと歩んでいけるよう、教職協働で網羅的且つ一貫したキャリア形成・就職支援を行っています。
――加えて、八王子キャンパスのキャリアサポートセンターは、「顔の見える」キャリア形成支援・就職支援の実現を目指していらっしゃいます。
まず、学生にとってキャリアサポートセンターの職員やキャリアアドバイザーの「顔が見える」支援の実施および環境づくりに重点を置いています。大学3年生および短大1年生を対象に行う全員面談やセンター内の開放的な雰囲気づくり等、敷居の高くない身近な存在となることを目指しています。一方で、我々キャリアサポートセンターの役割として、学生、そして企業の方々の顔をしっかりと見て、ご意見やご要望、何に困っていて何を求めているのかを常にすくい上げながら幅広い支援活動を行っていくことも大切だと考えています。そのために例えば、学生がキャリアサポートセンターを訪れるのを待つだけでなく、授業が行われている教室に我々が出向き出張ガイダンスを行なったり、残念ながらコロナ禍で実施が難しくなっておりますが、企業訪問に教員が同行し、本学の学びの特徴や学生の良さ等を直接伝えてもらうといった、我々が動くことでより多くの方々を巻き込み、幅広い情報発信・収集が可能になるような活動を積極的に行っています。

様々な支援プログラムを通じて、学生の主体的な学びをバックアップ。

――低学年次からのキャリア形成支援も充実しておられます。
本学では1年生の春期にアセスメントテストの受験、その結果を踏まえた解説会を実施しており、早期に自身の強み・弱みを知ることで、学生生活で何に努力すべきかを明確にするようにしています。また八王子キャンパスでは「自己啓発支援科目」の中に、キャリアデザイン演習やインターンシップ関連科目といった「キャリア教育科目」を約50種類用意しています。

そして、キャリアサポートセンターでは学生一人ひとりに寄り添った支援のより一層の充実を目指し、3年次・短大1年次の秋には全員面談を行っています。加えて履歴書・エントリーシートセミナーやWeb面接・動画エントリー対策セミナーといった、学生個々のニーズに応じた支援プログラムも用意し、年次に応じた就業力の育成や社会人基礎力の向上に対する学生の主体的な学びをバックアップしています。
――昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大により、各種支援プログラムの実施にも大きな支障がでたのではないでしょうか?
仰る通り、当初はスケジュールの変更や一部プログラムの中止といった対応を余儀なくされましたが、オンラインへの対応を速やかに行った結果、実施数については大きな影響はありませんでした。また昨年6月には新型コロナウイルス感染症の影響で就職活動がどう変わるかをテーマにしたセミナーを実施する等、学生の不安に寄り添った情報発信にも努めてまいりました。

今年度の授業は、徹底した感染症対策を講じながら対面での授業とオンラインでの授業を併せて実施しておりますので、キャリアサポートセンターのイベントにおいても各々のメリットを活かしたハイブリッド形式で実施しております。5月・7月に開催した合同企業説明会に関しては、1日当たり20社と限定し対面で開催いたしました。今後も感染状況を勘案しつつ、対面とオンライン、それぞれの良さをうまく取り入れながら、学生のキャリア形成および就職支援を行ってまいりたいと思います。
――八王子キャンパスのキャリアサポートセンターは他の部署や施設とは異なるイメージで設計されており、低学年次から来訪される学生も多いそうですね。
カフェのような開放的でオープンなスペースになっており、気軽に訪れて相談しやすい、と学生からも好評です。教員に促されて授業の前後に見学に来る学生も少なくありませんし、就活スタートからではなく早期からキャリアサポートセンターを身近に感じてもらい、利用してもらえるような雰囲気づくりを心掛けています。もちろん、オープンスペースだけでなく個室も用意しており、模擬面接を行う等、学生個々に合ったサポートを行っています。

新宿サテライトオフィスでは卒業生の就職・転職支援も実施。

――外国人留学生への手厚い支援も貴校の大きな特長ですね。
本学では教育指針のひとつに「国際性」を掲げており、国際学生寮を新設する等、外国人留学生の受け入れを積極的に行っています。ただし昨今のコロナ禍で日本での就職を希望しながら母国に帰国せざるを得なかった学生も多く、より積極的な支援体制が必要になっています。具体的には日本で就職を希望する外国人留学生を対象にしたキャリア教育プログラムを、昨年度より充実させ、かつ増やして実施したり、外国人留学生に特化した合同企業説明会や、学内選考会等を行っています。
――新宿サテライトオフィスでは在校生だけでなく卒業生の就職・転職支援を行っておられます。
東京海上日動キャリアサービスと提携し、相談員による個別相談(予約制)等を行っています。もちろん卒業生には入社した会社で長く勤めてもらうのが本意ですが、例えば転職前に相談することで自身の悩みや問題点を整理し、新たな気持ちで仕事に向かうことができた、というケースも多く、既卒の就職活動支援も含め、卒業後も気軽に安心して相談できる体制を作っておくことで、生涯にわたるキャリア形成をサポートしていければと考えています。
――では最後に貴校並びに貴校学生のPRをぜひお願い申し上げます。
八王子キャンパスの学生に対しては、多くの企業の皆様から「素直で明るく、元気がある」とのご評価をいただいています。またイベント等に参加した学生のアンケートを見ると、「頑張ろうと思った」や「参加してよかった」といった回答が多く、目の前の目標に対して前向きに取り組もうとする学生の割合が大きいのも特長だと考えています。冒頭に申し上げた通り、本学では「自分流」を教育理念とし、自ら立ち、自らを律して自分流の人生をしっかりと歩んでもらうために教職一体となって全力でサポートしています。今後もこの方針のもとに、企業、そして社会に貢献できる人材を輩出してまいりますので、今後とも本学並びに本学学生をどうぞよろしくお願い申し上げます。

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