キャリアセンター訪問

「就職の明治」を支える
「個の強さ」を育成するキャリア支援。

明治大学 駿河台キャンパス 就職キャリア支援センター部長 舟戸一治さん
明治大学
1881年(明治14年)に創立された明治法律学校を前身とし、約140年の歴史と伝統を持つ明治大学。現在は駿河台キャンパスを始めとする全4キャンパス・10学部で約30,000名の学生が学んでおり、「権利自由、独立自治」の建学の精神に基づき、各界の中枢で活躍する人材を数多く輩出している、国内有数の総合大学です。
※記事の内容は取材当時のものです。

Face to Faceのキャリア支援で、学生の自主性を引き出す。

――明治大学のキャリア支援の特徴についてお聞かせください。
建学の精神である「権利自由、独立自治」、また「個を強くする大学」というスローガンに込められた、「自ら考え、自ら行動する学生」の育成を常に念頭に置いたキャリア支援を行っています。具体的には、なるべく外部の方に頼ることなく、且つ学生と近い距離で、Face to Faceをテーマとし、一人ひとりの性格や能力、置かれている状況をしっかりと把握した上で、その学生の自主性をより引き出せるようなきめ細かい支援施策を年間通じて行っています。

昨年度に関しては約35名のセンタースタッフでキャリア支援行事を年間で500回以上開催、学生との個別相談件数は約20,000件に及んでおります。
――「就職の明治」を支えていらっしゃるのは、そうした思いがセンターの皆さんに根付いているからですね。
センタースタッフの頑張りはもちろんですが、それ以上に学生一人ひとりのキャリア形成に関する真剣さや熱意が、「就職の明治」の源泉だと私は感じています。例えば毎年9月下旬に実施している全学部3年生対象の就職・進路ガイダンスには、約9割の学生が参加してくれています。
本学では3年生になる前段階から学生が自身の将来について考えたり、社会全般について幅広い視野を持ってもらえる機会を積極的に設けております。そうしたキャリア教育の成果と、先輩から後輩へと引き継がれるアドバイスが、なかなか他では例のない高い出席率につながっていると考えています。

本当に役に立つ施策を、改善しながら続けていくことが大事。

――インターンシップへの取り組みはいかがでしょうか?
センターの主な取り組みとしては、企業様と提携し、本学学生のためにプログラムされた「ALL MEIJIインターンシップ」がございます。5日間以上の実習に加えて、事前研修や事後報告会といった機会も設けることで、参加学生がより体系的に他では体験できない業界事情や企業活動を学ぶことができるインターンシップで、最近では300社以上の企業様に延べ800名以上の明大生を受け入れていただいております。

他にも学生が直接応募する「自己開拓型インターンシップ」があり、19年3月卒業生へのアンケートによると、約8割の学生がインターンシップへの参加経験がある、と回答しています。
――明大生をインターンシップで受け入れたい、とお考えの企業は、どのようにすればいいでしょうか?
本学WEBサイト内の就職キャリア支援センターのページに詳細を記載しておりますので、ぜひ明大生の受け入れにご興味のある企業様は、ご覧ください。
※なお、受入学生数・実習内容等により、ご希望に添えない場合もございますので、ご了承ください。
――他にも貴校ならではのユニークな取り組みを数多く実施しておられますね?
例えば就職活動を終えた学生が、自身の就活の様子をまとめた「就職活動報告書」は、年間約2,000件の提出があり、過去8年分の閲覧が可能になっています。そこには先輩が入社した企業だけでなく、最終面接で不採用になった企業や辞退した企業、また選考・面接の内容といった、まさに本音のアドバイスが赤裸々に綴られており、今から活動をする後輩たちの心強い味方になっています。

また、学生本人だけでなくご父母の皆様にもキャリア支援活動の内容に関してご興味・ご理解を持っていただくために、全都道府県で実施される本学の父母懇談会に同行し、東京までお越しいただかなくても講演や個別相談にご参加いただける機会を、年に1回必ず設けております。

改めて考えてみますと、ユニークなもの、というよりは、よいと思ったもの、学生やご父母の皆様にとって本当に役立つものを、少しずつブラッシュアップしていきながら、地道に長く続けてきたものが多いように感じますね。その上で新しいことをうまくミックスさせながら取り入れていくことで、結果的に「個」が伸びる、「個」が強い学生を育成できているのだと考えています。

学生のライフキャリアを一緒に、真摯に考えて、支援を続けていく。

――そうした取り組みが評価されて、「就職に力を入れている大学」ランキングで9年連続1位(大学通信調べ)に選ばれていますね。
高い評価は大変光栄なのですが、私たち自身は他大学と比べて突出した何かがあるとは思っておりません。ただ、理由として考えられるのは、これもやはりFace to Faceの支援を大切にしながら、就活テクニックを教えるのではなく、その学生のライフキャリアを一緒になって真摯に考え、支援を続けてきたからだと思います。学生はエントリーシートの添削や面接対策講座といったハウツーセミナーを好む傾向にありますが、その学生にとってその時に必要なことは何なのかを常に考えて、提示してあげるのが本当にやるべきことだと信じて、一人ひとりの学生と向き合っています。
――最後に、人事ご担当者に向けたメッセージをお願いいたします。
日頃から本学及び本学学生に多大なるご支援を賜り、誠に有難うございます。情報技術の進化や、少子高齢化といった社会情勢の変化に伴い、産業界を取り巻く環境は大きく変化することが予測されています。ですが本学ではその変化に対応できる柔軟性、また一方でバンカラ気質との言える一本気な真面目さを併せ持った学生をこれからも数多く輩出し、貴社はもちろん、社会全体の未来を支えてまいります。これからも本学、そして明大生にどうぞご期待ください。

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