キャリアセンター訪問

全学が一体となって
「不言実行、あてになる人間」の育成に取り組む。

中部大学 学生教育部 キャリア支援課 課長 渡邉真和さん
中部大学
中部大学は1938(昭和13)年に設立された名古屋第一工学校をルーツとし、1964(昭和39)年に中部工業大学として開学されました。当初は工学部のみの単科大学でしたが、1984(昭和59)年に新たに2学部を設置するとともに中部大学へ名称を変更、その後も文理共に多彩な学部を次々と開設し、現在では7学部26学科で約11,000名の学生が、愛知県春日井市の緑に囲まれた丘陵に位置するワンキャンパスで学ぶ総合大学となっています。
名古屋第一工学校の創立者である三浦幸平氏の言葉である「不言実行、あてになる人間」を建学の精神とし、高度な専門性と柔軟な応用力を兼ね備え、さらに実行力があり、人や社会から信頼される人材の育成に努め、99.7%(2019年度)という高い内定率を可能にしている同校のキャリア支援の取り組みについて、同校の卒業生であり、全国制覇の実績を持つ剣道部の監督も務めていらっしゃるキャリア支援課の渡邉課長にお伺いしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

正課、正課外の両面で、教職員が一体となって教育・支援。

――まずはじめに、貴校のキャリア支援の特徴についてお聞かせください。
単に就職に関する指導をするだけでなく「生き方」と「働くこと」についてじっくり考えてもらうための場でありたい。「キャリア支援課」という名称には、そんな思いが込められています。就職活動が本格化する3・4年生への支援だけでなく、入学直後から卒業までの4年間を通じて自身の進路・キャリアについて真剣に考え、計画を立てる機会を正課、正課外の両面で数多く作り、教職員が一体となって教育・支援を行っています。

まず1年生に対しては初年次教育の一環として「スタートアップセミナー」を全学生が受講し、本学の理念や教育目的の理解の促進、そして4年間の学生生活や卒業後の進路・キャリアについて等を仲間と一緒に学んでもらいます。またキャリア教育科目「自己開拓」は「自分のこと」「他の人とかかわること」、そして「社会とかかわること」を、学部学科を越えたグループによる体験学習で学ぶことができる、本学独自の授業となっています。また2年生では全学共通教育科目「社会人基礎知識」を実施しており、自立した社会人になるために必要な知識や知恵の習得を目的としています。
――他にもキャリア支援課が実施される正課外のセミナーがあるそうですね。
文系学部の2年生を対象に「キャリア形成支援プログラム」を実施しています。卒業生との交流会や、直前準備講座等を行っており、本プログラムへの参加を通じて社会を知り、将来について考え、3年生から本格化するインターンシップ、就職活動に万全の状態で臨めるようにしています。

春日井商工会議所とタイアップして「報酬型インターンシップ」を実施。

――また貴校では地元企業と連携した報酬型インターンシップへの取り組みが特徴的ですね。
本学では文部科学省が推進する「地(知)の拠点整備事業」の一環として、地元・春日井市と連携し、様々な構想のもと、大学の持つ人材や技術、知の資産を活用した地域再生・地域活性化に取り組んでいます。本学が正課として実施している「インターンシップ」は就業体験をした上で報告書の提出等を経て単位を取得するものです。この「報酬型インターンシップ」は本学と春日井商工会議所がタイアップして就業先を紹介し、学生の育成だけでなく企業の利益にも貢献し、報酬を得るものになっています。大学が紹介する勤務先で安心して就労経験を積むことができ、学修活動と経済面の安定化を図れ、さらに自身の職業適性を知り、より良い職業選択につながると学生にも好評ですし、地域活性化と学生共育事業の両立を目指す取り組みとして全国から注目されています。

この報酬型インターンシップは、地元の皆様が「中部大生を育ててあげよう」という温かい気持ちを持って学生を迎えてくださっているからこそ実現できている取り組みです。ご協力いただいている商工会議所、また企業の皆様には本当に感謝しております。
――そして例年ですと3年生の4月から計10回のガイダンスを開催する等、様々なイベント・セミナーが開催されていたかと思うのですが、昨年は新型コロナウイルスの影響が大きかったのではないでしょうか?
仰る通りで、2月に実施していた4年生向けの業界研究セミナーの後半日程を中止せざるを得なくなったのを皮切りに、全ての状況が一変しました。私が知る限り、大学主催行事を中止するといったことがこれまでありませんでしたし、しかもその理由が学生や企業の皆様の生命に関することで、まさに苦渋の決断となりました。ですが学生のほうが我々以上に戸惑い、不安を感じていることは間違いありませんので、とにかく学生との接点を絶やさないことがキャリア支援課の使命と改めて肝に銘じて、課員の協力を得ながらできることを積み重ねていくようにいたしました。

我々が一番心配したのが、就職活動がすでに本格化していた4年生でした。学生が何に困っているのか、また企業の採用活動がこの状況下でどう進んでいるのか、といった全体の動きが全く見えませんでしたので、4月に4年生を対象に緊急アンケートを実施しました。いまの活動状況や困っていること、悩んでいること等について回答を求めたのですが、想定以上の回答があり、我々としてやるべきことの明確化ができました。

学生を就職させることだけでなく、離職させないことが大事。

――貴校では99.7%(2019年度)という高い内定率を誇っていらっしゃいますが、その秘訣はどこにあるとお考えですか?
いくつか要因はあるかと思うのですが、各学科のキャリア開発担当教員をはじめとする教員の皆さん、そして我々キャリア支援課を中心としたすべての職員が建学の精神を理解し、キャリア形成・就職支援の重要性を共有できていることが一番の強みではないでしょうか。卒業生が2,000名を超えるような総合大学では学生全員の進路把握は困難とされていますが、本学では教職員が一体となって全員の進路を把握し、学生自身が納得のいく進路選択を実現しています。またそうした姿勢はここ最近で始めたものではなく、大学の歴史とともに連綿と積み重ねられており、我々も過去の先輩方の想いをしっかりと振り返ることができ、一貫性、継続性を持って様々な施策に取り組むことができるのも強みだと感じています。

ただし一方で、これからどうすべきかを考えた時に、学生を就職させることはもちろんですが、離職させないことが大事ではないかと考えています。そのためにはまず学生個々の価値観や事情に沿った支援を心掛け、しっかりとした就業感を身につけさせること、そして学生を安易に指導するのではなく、ダメなことははっきりとダメだと伝えることが、教育機関に属する我々として絶対にやらなければならないことだと考えています。
――あともうひとつ、学生に対する就職先の斡旋をキャリア支援課の主要業務と位置づけ、強化されているとお聞きしました。
近年の売り手市場の状況下でも、「求人票をいただけるのが当たり前」という間違った感覚に陥ってはいけないと課員に言い続けてきました。本学にご期待いただき、求人票をいただけているからこそ私たちの仕事が成り立っていますし、学生も自分に合った企業を紹介してくれるのでは、という思いでいざという時にキャリア支援課を頼ってきます。こうした企業と私たち、そして学生の信頼関係の根幹にあるのが求人票です。まずはそれをしっかりと学生に届けること、それこそが私たちキャリア支援課が最も注力してやるべく業務だと考え、より強化していこうと考えています。

学部学科の枠を超え、切磋琢磨しながら成長していける環境が整っている。

さらに本学では、学校訪問にお越しいただいた企業について、3・4年生を対象にメールで伝えるようにしています。多くの場合、せっかく来ていただいたにもかかわらず学生がそれを知ることはありませんが、メールで伝えておけばまだ進路が決まっていない学生にとっても「まだこれだけ採用してくれる企業があるんだ」という気付きや励みになるはずです。今後も企業の皆様に対してもできることをいろいろと考え、少しでもご期待にお応えできるような施策を実行していきたいと考えています。
――では最後に、貴校並びに貴校学生のPRをお願いいたします。
企業の皆様におかれましては、平素より多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。先ほど触れました内定率をはじめ、様々な分野で高い評価がいただけているのも皆様のご理解があってこそだと考えておりますので、これからも変わらぬご支援・ご指導を何卒よろしくお願い申し上げます。

本学は自然科学・社会科学・人文科学を網羅する7学部26学科がワンキャンパスに揃っています。例えば毎年開催されている「中部大学全学学科対抗スポーツ大会」では、教職員も参加し、学科対抗で様々な競技により優勝を目指して力を尽くすことで、仲間との絆を深めることができる等、約11,000名の学生が学部学科の枠を超えて交流し、互いに切磋琢磨しながら成長していける環境が整っています。建学の精神である「不言実行、あてになる人間」の育成に向けて、全学が一体となって取り組んでおりますので、ぜひ選考等を通じて本学学生の魅力に触れていただけますと幸いです。

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