「ガクチカ」最前線!

ここで得た知識と経験を武器に、
まずは最難関試験の合格を目指す。

関西大学 法律相談所 上野颯さん
関西大学 法律相談所
関西大学は1886(明治19)年に設立された関西法律学校をルーツとしており、以来130年の歴史と伝統の下で培われた法学・政治学に関する教育力・研究力によって、法曹界はもちろん、民間企業や公務員として活躍する人材を数多く輩出しています。なかでも今回ご紹介する関西大学法律相談所は1962(昭和37)年4月の設立以来、月に1回の千里山キャンパスでの無料法律相談や、法律相談のための法的思考力の向上を目指して定期的に開かれている研究会といった活動を通じて、「理論と実践」という基本理念のもと、大学関係者や出身の法曹関係者の支援を得ながら着実に成果を挙げてきています。今回は関西大学法律相談所で3年間活動し、同校の早期卒業制度により4月から新たなステージに歩みを進めた上野さんに、同所の活動内容や今後の展望等についてお話をお聞きしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

中学2年の頃に「検察官になりたい」と思ったのがきっかけ。

――上野さんは関西大学法学部を早期卒業制度により3年で卒業し、4月からはロースクールでさらに2年間、法律を学ばれるそうですが、まずはこの道を選んだきっかけについてお教えください。
中学2年の頃に「検察官になりたい」と思ったのがきっかけです。「人を助けたい」「人を守れるような人間になりたい」と思ったのが最初なのですが、特に武術をやっていたわけでもなく体を使って物理的に守ることは難しいと思い、だったら頭を使って守ろうと考えました。そこで真っ先に思い付いたのが弁護士だったのですが、依頼人との距離が近すぎて、依頼の内容によって自身の立場を変えないといけない弁護士はちょっと違うなと考え、だったら立場を曲げることなく犯罪者に立ち向かえる検察官のほうがよいのでは、と考え、そこから一切ぶれることなく今も検察官になることを目指して法律の勉強を続けています。
――大学の授業に加え、より実践的な学びを得たいと考え、関西大学法律相談所への入所は早くから決めておられたそうですね。
はい、入学前からネットで調べていて、司法試験の合格、そして検察官になるためには入っておいて損はないな、と考えていました。その後新入生向けのガイダンスがあった際、出口のすぐ前に法律相談所の新入部員勧誘の看板を見つけたので、自分から近寄っていって「よろしくお願いします」と声をかけました。自分から進んで声をかけてきて入所するケースは珍しく、先輩方もビックリされたというか、ちょっと引いてましたね(笑)。

無料法律相談等を通じて、法学知識の研鑽に努める。

――それでは関西大学法律相談所の活動内容についてお教えください。
月に1回、関西大学千里山キャンパスで無料の法律相談会を開催しています。学内での開催ですが相談は一般の方がほとんどで、相続や離婚等親族関係、賃貸借、破産、金銭関係、労働問題といった様々な民事事件のご相談を、卒業生の弁護士や教授のご協力を得ながらお受けしています。また高槻市との共催による高槻相談をはじめ、学外での出張相談も年に2回程度実施しており、夏休み期間には広島や石川、福井といった大阪府以外でも開催したことがあります。また法律相談のレベルをより高めるために、卒業生の弁護士から学べる勉強会を開催する等、より実践的な法学知識の研鑽に努めています。
――法律相談所での上野さんのお立場は?
2年の秋から1年間、代表として大学内の関係各所との連携や、ご協力いただいている弁護士との連絡といった、所の運営全般を担当していました。所員は多い時で100名くらいいたのですが、昨年は新型コロナウイルスの影響で新入所員の勧誘が思うようにできず、現在は私をはじめ卒業するメンバーを含めて60名くらいです(取材日:2021年3月24日)。
――活動を通じてやりがいを感じたのはどのような時ですか?
学んだことが法律相談に活かせて、人の役に立てたときは、勉強した甲斐があったと実感できますし、やりがいを感じました。あと先輩の弁護士と話をした際に、議論がうまくかみ合ったときは自身の成長を感じらますし、満足感がありましたね。

ロースクールで2年間勉強し、なるべく早く司法試験に合格したい。

――では逆に、難しかったことや苦しかったことは?
検察官になるという目標を叶えるために自ら選んだ道なのですが、やはり勉強し続けるのは苦しいですし、たまに投げ出したくなる時もあります。また代表という立場で組織を運営していくのも個人的にはかなり悩むことが多く、苦しかったですね。ですがいずれ法曹の世界で活躍しようと思うと、何かしらの組織に属することになりますので、いまのうちにこうした経験を積めたことがきっとプラスになるのでは、これも含めていい勉強になったなと感じています。
――法律相談所での3年間の様々な経験が、将来にきっと活きてくるでしょうね。
法律相談を通じて、様々な方のご相談をお受けした、この経験が一番大きいと考えています。検察官でも弁護士でも、なりたての人は人と話す際にオドオドしてしまってうまくいかないことが多い、と聞いているのですが、机上で学ぶだけでは得られない経験を積むことができたので、今後ぜひ活かしていきたいと思います。
――では最後に、今後の夢、目標についてお聞かせください。
司法試験に合格し、検察官になる。これ以外は考えていません。お金は生活できる程度が稼げればいい、それよりも人のためになっているという実感、やりがいを優先して働きたいと考えていますので、そのためにもまずはロースクールで2年間しっかりと勉強し、卒業後なるべく早く司法試験に合格したいですね。

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