キャリアセンター訪問

熱意と革新力を持った「考動人」を、
大阪から世界へ輩出するために。

関西大学 関西大学 キャリアセンター事務局次長(文系担当) 島貫るり子さん/キャリアセンター事務局次長(理系担当) 荒堀善文さん
関西大学
関西大学の前身である関西法律学校は、フランス人法学者ボアソナードの教えをうけた井上操、小倉久、堀田正忠らの司法官と自由民権運動家吉田一士の連携によって、1886(明治19)年11月4日に設立、その後1922(大正11)年に法学部と商学部の2学部をもつ大学として認可されました。2016(平成28)年に創立130周年、2022(令和4)年に大学昇格100周年を迎える同校は現在、4キャンパス13学部及び13研究科と法科・会計専門職大学院、留学生別科で30,000名超が学ぶ、国内有数の総合大学として進化を続けており、学是である「学の実化」(学理と実際との調和)を実現するために、不確実性の高まる社会の中で困難を克服し未来を切り拓こうとする強い意志と、多様性を尊重し新たな価値を創造することができる力を有する人材を数多く育成・輩出しています。
今回は同校の卒業生であり、約9年間にわたって学生のキャリア・就職支援に携わってこられた島貫次長(写真左/写真右はキャリアセンター事務グループ長 伊藤邦典さん)と、理工系3学部・理工学系研究科の学生のキャリア形成支援に特化し、設置されたキャリアセンター理工系事務室の荒堀次長(4枚目写真左/写真右はキャリアセンター理工系事務グループ長 市川大祐さん)に、同校のキャリア・就職支援の特徴や現在目指しておられるご方針等について、詳しくお伺いしてきました。
※記事の内容は取材当時のものです。

一人でも多くの学生が満足のいく進路選択を実現し、笑顔で卒業していくことを何よりも大切に。

関西大学 キャリアセンター事務局次長(文系担当) 島貫るり子さん
――まず初めに島貫次長に貴校のキャリア・就職支援の特徴や、ご方針についてお伺いいたします。
私を含め本学のキャリアセンター職員は、「一人でも多くの学生が満足のいく進路選択を実現し、笑顔で卒業していくこと」を何よりも大切に考え、一人ひとりに寄り添ったサポートに情熱をもって取り組んでいます。本学は学生数が30,000名を超える、いわゆるマンモス校ですが、キャリア・就職支援に関してはよりきめ細かく、「マス」から「個」への支援ができるキャリアセンターを目指しており、例えば3年次を対象として、例年5月に実施している「インターンシップスタートセミナー」に関しては2018年から1回あたりの参加人数を40名(コロナ禍では20名)とし、コマ数を100近くに増やすことでより学生が自発的に参加しやすく、且つ一人ひとりに目が行き届くような内容にしていこうと「個」に向けた取り組みを進めています。なお、同様の実施スタイルで秋学期にも別プログラムを実施しています。

また先ほど申し上げました「笑顔で卒業」のモットーのもと、障がいを持つ学生へのサポートが手厚いのも本学の特徴です。入学時から障がい学生の修学支援を行う学生相談・支援センターと連携して、就職活動の時期からはキャリアセンターが就職活動支援を開始する仕組みが整っていますし、また、キャリアセンターでは、障がい学生対象の就職ガイダンスや各企業の協力を得た業界研究セミナーの学内開催だけでなく、インターンシップ先の紹介や保護者も参加が可能なプログラムも実施しています。また、今年度も新たに大きなプログラムを企画しており、本学独自の誇れるサポート体制だと自負しております。
――ですが昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、そうしたセミナーの開催は困難だったのではないでしょうか?
本学では感染の拡大の広がりと同時にいち早く対策を講じており、授業のオンライン化といった大学全体の動きに合わせたキャリアセンターの対応として、例えばエントリーシート作成・面接対策等の個別相談や各種セミナーをオンライン化する等、まずは学生、そして関係する皆様の安全に対して万全の配慮を実施いたしました。ですが一方で学生間の横のつながりが減少・希薄になった結果、ほとんどの学生が就活に不安を感じており、それを払拭するためにはオンラインだけでは不十分だと考え、4月には就職活動中の学生に緊急アンケートを実施して希望する学生ひとり一人に電話をかけて個別相談も実施しました。6月からは他大学に先駆けて対面での行事を再開いたしました。ただし例年通りの規模での実施は難しく、これまで以上に少人数での運営を実現したため、例えば9月末に実施した就職ガイダンスでは例年であれば千里山キャンパスでは1,000名規模の会場で4~5回の開催で終わるところ、予約制にした上で人数を200名まで絞り、開催回数も20回まで増やしました。企画・運営する私たちにとっては大きな負担になったのですが、例年以上の参加者が来場し、しかも対面開催に関してすごく喜んでくれた学生が多かったので、やりきってよかったなと実感しています。

学生生活に新たな刺激を与えることで、職業観の醸成につなげていきたい。

――もうひとつ、低年次から学生のキャリア開発能力を育むための様々なプログラムをご用意されているのも、貴校の大きな特徴です。
人生100年時代、またVUCA(予測不能な)時代を生き抜くためには、大学低年次から自らのキャリアを主体的に考え、社会情勢の変化に応じて自身の役割を柔軟に見出すことができる力を身につけていくことが不可欠です。本学では異文化と向き合い、多様性を理解し、尊重できる人材、具体的には「環境変化対応型人材」「自立発展型人材」「協働型リーダーシップ人材」を一人でも多く輩出するため、社会のリアルに触れ、自身のキャリア開発を主体的に捉え行動を起こす力を育むとともに、社会における自身の役割を見出すことで進路選択の幅を広げていきたいと考えています。

その一環として、2021年4月より新時代の大学キャリア教育として1・2年次を対象とする「企業連携型キャリアスタートプログラム」を始動させます。様々な業界の大手企業と連携し、社会人ゲストとの対話や実践ワーク、PBLプログラムに参加することで早い段階から学生の「自らキャリアを形成していく力」と「社会で価値を生み出す力」を育み、卒業後のキャリアプランを主体的に選択できる人材の創出を目指しています。
――さらに低年次から気軽にキャリアセンターを利用してもらうためのスペースをご用意されたそうですね。
低年次の学生にとってキャリアセンターは敷居が高く、自身の将来に不安を感じていたとしても気軽に相談できる相手としては認識してもらっていません。ですがそうした不安感、「何をしたいかわからない」「したいことがあっても、どうしたらいいかわからない」という気持ちを抱えている学生が気軽に相談できる環境を整えることが、早期からの進路・職業選択への意識付けには不可欠と考え、低年次から活用できるキャリアデザイン促進空間「キャリアデザインラボ」を2021年4月に開設しました。ここでは進路が決定した先輩学生(キャリアサポーター)や常駐スタッフを配置し、私たちキャリアセンタースタッフには相談しづらい内容や悩み事に対応してもらうことで、自身の将来のことを考えるきっかけづくりの場として、そして今後のキャリアセンターの積極利用を促進する場として運営してまいります。そして将来的には国内外で活躍する多種多様な校友ネットワークを活用し、OB・OGとも出会える空間づくりを目指しており、学生生活に新たな刺激を与えることで、職業観の醸成につなげていきたいと考えています。

いまやるべきことに情熱をもって取り組み、より充実した学生生活を過ごしてほしい。

――普段の学生生活では得難い経験や学びが、一歩前に進む少しの勇気さえあれば得ることができる、そうした機会を数多く作っていくことが重要なんですね。
仰る通りで、本学では学生の多様性を尊重し、ご紹介した以外にも学生個々の志向や能力に応じて実に多彩なプログラムを用意しています。もしかしたら最初のうちは難しすぎて理解が追い付かないプログラムもあるかもしれません。ですがそこに触れ続けることでいま社会が抱えている課題が見えてくるでしょうし、それに対して自身がどう関わっていくべきか、そしてどう働き、どう生きていくべきなのかを考えるヒントを見つけることができるはずです。今後も様々な取り組みを継続・発展させていくことで一人でも多くの学生にそうしたヒントを見つけてほしい、そして自身のあるべき将来に向けて、いまやるべきことに情熱をもって取り組み、より充実した学生生活を過ごしてほしいと願っています。
――では最後に貴校並びに貴校学生のPRをお願いします。
本学の学生の特徴としてよく表現されるのが、「快活で素直」、人懐っこくて協調性とリーダーシップがあり、企業の皆様からは「入社早々、同期の新入社員をまとめてくれるのは関大生」とご評価をいただいております。また千里山キャンパスは文理一体型キャンパスとして文系、理系の垣根を超えた様々な研究が進んでいるように、互いの良さを尊重し、そこから新たな価値を生み出すことができる学生が多いのも特徴です。

また、他の3キャンパスでは、各キャンパスに1学部という特性を活かし、学生と教員、キャリアセンター分室スタッフとも非常に近い距離感で、学部独自の学びの修得や進路支援をサポートしています。

今後も本学では生涯にわたって創造的な思考と責任ある行動を実践し続ける、熱意と革新力を持った「考動人」をここ大阪から世界へ輩出してまいりますので、ぜひご注目をいただければ幸いです。今後とも本学並びに本学学生をどうぞよろしくお願い申し上げます。

理工系の専門性や特色をより理解した上で、きめ細かいサポートを実施。

関西大学 キャリアセンター事務局次長(理工系担当)荒堀善文さん
――では続いて荒堀次長に、キャリアセンター理工系事務室についてお伺いいたします。理工系3学部に特化したキャリアセンターがあるのは珍しいですが、どのような背景でできたのでしょうか?
本学では2007(平成19)年にそれまでの工学部をシステム理工学部、環境都市工学部、化学生命工学部に改組いたしましたが、工学部の時代から就職部という名称でキャリア支援を担当する部署がありました。理工系学生の場合、学部や学科、専攻内容によって学生が希望する進路が大きく異なりますので、それぞれの専門性や特色をより理解した上で、キャリア形成支援、そして就職活動支援を行う必要があります。また一方で理工系学生の多くが就職活動と研究が多忙になる時期が重なるため、より身近に存在し、相談ができる体制を整えておくことが重要です。そのためキャリアセンター理工系事務室は理工系3学部の学舎内のオフィスを構え、学生が気軽に立ち寄れるだけでなく、先生方との連携をより密にすることで、理工系ならではの事情に即したきめ細かいサポートを可能にしています。
――仰る通り、理工系学生のキャリア・就職支援には教職員の連携がより一層重要になりますね。
本学では各学部の教員から選出されたキャリアセンター主事による会議を筆頭に、理工系3学部の主事が座長になり、各学科のキャリア担当教員で組織されるキャリア担当会議等、様々な教員が参加している組織によって就職支援体制が構築されており、確たるガバナンスを基盤とした教員によるきめ細かな支援が充実しています。加えて、私たち事務職員もそれぞれに担当学科が決められており、キャリア担当教員と教職協働しながら、教職員が一体となって各学部生・大学院生の目指す進路を日々サポートしています。
――キャリアセンター理工系事務室ならではのプログラムや行事があればお教えください。
企業の方々と先生方との距離が極めて近いのも理工系の特徴ですので、そうした関係性を活かしたプログラムを各種実施しています。例えば業界研究セミナーは、情報系や自動車、プラント、土木建築系といったテーマ別で複数の企業によるセミナーを実施していただいています。昨年6月には初の取り組みとして、本学を含む3大学合同のオンライングループディスカッションを企業の方にも参画いただき、活発な意見交換を行いました。複数の大学生が参加することで、学生各々が大いに刺激を受けました。また11月には「コロナ禍に負けない関西企業セミナー」と題して、関西に本社を置く大手企業にご参加いただき、約60名の学生たちがZOOMを通して実社会のリアルを学びました。今後もこうした理工系の強みを活かした支援策を企画・実施していきたいと考えています。
荒堀キャリアセンター事務局次長(左)、市川キャリアセンター事務グループ長(右)

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