「ガクチカ」最前線!

周りから認められるような言動ができる、
しっかりとした人間になりたい。

甲南大学体育会女子陸上競技部 中原みなみさん


甲南大学体育会女子陸上競技部
甲南大学体育会女子陸上競技部は選手31名、マネージャー2名、学連員1名の計34名が所属しており、全国大会でも数々の好成績を収めている名門クラブです。練習拠点である六甲アイランド総合体育施設にはナイター照明も備えた400mトラックがあり、恵まれた環境の中で選手たちは互いに切磋琢磨しながら自身の記録更新に日々挑み続けています。今回は同部の主将であり、2020年10月23日(金)に開催された第97回関西学生陸上競技対校選手権大会の女子400mハードルで見事優勝を飾った中原みなみさん(経営学部4年)に、競技にかけた想い、そしてこれから社会人になる意気込み等についてお聞きしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

夢を叶えるには甲南しかないと思い、第一志望に。

――陸上競技は何歳頃から始めたのですか?
小学校6年生からですので、10年以上になりますね。中学校で先生から勧められて100mハードルに取り組むようになり、高校1年までやっていたのですが、なかなか良い記録が出なかったんです。その時に4×400mリレーに出場する機会があり、走ってみるととても楽しくて、この距離に適性があるのではと考え、そこから400mハードルに打ち込むようになりました。
――では、甲南大学を選んだ理由についてお教えください。
陸上競技が強い大学で自分を成長させたいというのが一番の理由です。レベルの高い環境に身を置いて、常に周りから刺激をもらうことで自分をより強くすることができますし、またリレーで全国大会に出場したいという夢もありましたので、それを叶えるには甲南しかないと思い、第一志望でした。
――3年生の秋から主将という大役も担っていらっしゃいますね。
今年は特に新型コロナウィルスの影響で集まって練習できない期間もあり、チームをまとめるのが難しかったですね。3月から5月まで練習施設が使えず、個人練習しかできませんでしたし、ハードルが飛べない期間もかなり長かったので、再開後にうまく飛べるのか、少し怖かったですね。大会の日程も大きく変更になりましたし、調整面でもとても苦労しました。
――ですが9月に開催された第89回日本学生陸上競技対校選手権大会では自己ベストを更新、全国で5位という好成績を収められています。
4年間の集大成として想いが強い大会でもあったので、とても嬉しかったですね。実はこの大会で自己ベスト(58秒90)を出すまで、高校時代の記録を上回ることすらできていなかったんです。大学に入って約3年半でようやく過去の自分を超えることができて、努力はいつか報われるんだということを実感できましたし、陸上競技の面白さ、奥深さを改めて知ることができました。

日々の積み重ねを大事にしたからこそ、最高の結果が掴めた。

――その勢いに乗って10月に開催された第97回関西学生陸上競技対校選手権大会では見事優勝(1分00秒00)されています。
残念ながらタイムは自己ベストに及ばなかったのですが、学生生活最後のレースなので記録よりも順位にこだわって走りましたので、結果には満足しています。4×400mリレーは4位に終わりましたが、最後の大会でアンカーとして、仲間がつないでくれたバトンと共にゴールまで走れたことは、とてもいい思い出になりました。
――陸上競技は今後お続けになられないそうですが、振り返ってみていかがですか?
なかなか記録が伸びなかったり、調子のいいときに限って怪我をしてしまったり、うまくいかなかったことのほうが多かったですね。ですがそんな時こそ焦らず、今の自分に足りないこと、必要なことは何かをしっかりと考え、日々の積み重ねを大事にしてきたからこそ、最後の大会で最高の結果が掴めたんだと思っています。あと陸上競技を通じて仲間の大切さ、チームワークの重要性を学ぶことができましたので、これからの社会人生活に活かしていきたいと考えています。
――就職活動はいつ頃から始められましたか?
3年生の12月頃から、キャリアセンターの講座を受講するようになり、1月から学外の合同企業説明会に参加しました。今年の前半は陸上競技の大会が中止になり、また面接等もオンラインで受けることが多かったので、自宅で自主練と就活を切り替えながら臨むようにしていました。その後、おかげさまで6月に第一志望の会社から内々定をいただくことができ、就職活動を終了しました。
――最終的に食品メーカーに進むことを決められたそうですが、最初から希望していたんですか?
はい、父が食品業界に勤務していることもあり、最初から志望していました。キャリアセンターからは「なるべく視野を広げていろんな業界を見るように」とアドバイスを受けていたのですが、どうしても他の業界に興味がわかなくて、結果的に食品業界しか受けませんでした。

成長できる環境で、挑戦して結果を残したい。

――進路に選んだ企業の決め手は何だったんですか?
業界最大手の企業で、実は「大手で働くのは大変だよ」と言われたことがあって少し迷いましたが、そんな環境でこそ自分が成長できるでしょうし、挑戦して結果を残したいと考え、決断しました。
――では就職活動は振り返ってみていかがですか?
始める前は面接が一番不安でした。自分のことを言葉にして相手に伝えるのは難しいと思っていたのですが、いざやってみると経験談を交えながらうまく話すことができましたので、よかったなと思います。ただしES等に自分のことを書くのはなかなか上達しなかったので、キャリアセンターに添削を依頼する等、とても助けていただきました。
――あと数ヶ月で社会人になられますが(取材日:2020年11月19日)、意気込みをぜひお聞かせください。
いまはまだ社会人としての能力が全然足りていないと思うので、いろんなことに挑戦し、どんどん成長したいですね。そしてゆくゆくは仕事面でも私生活でも周りから認められるような言動ができる、しっかりとした人間になりたいと思います。
――では最後に、残された学生生活でやりたいことを教えてください。
これまでずっと陸上漬けの日々を過ごしてきましたので、学生生活を思いっきり楽しみたいですね。卒論も提出済で、授業もほとんどないのですが、じっとしているのは性に合わないので、入学当初から続けているコンビニのアルバイトと、遊びの予定がいっぱい入っています。
――卒業まで充実した時間が過ごせそうですね。
甲南大学に入学が決まった際、勉強と部活動の両立をすることを目標に決め、取り組んできましたので、とても楽しくて充実した学生生活を過ごすことができました。甲南大学を選んで本当に良かったと思いますし、恵まれた環境を与えてくれた全ての方に感謝したいと思います。

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