「ガクチカ」最前線!

様々な経験、そして出会いが、夢の実現を後押ししてくれる。

専修大学 日本文学文化学科 4年 又吉祐仁さん
専修大学 日本文学文化学科 4年 又吉祐仁さん
専修大学キャリア形成支援課では低年次から学生一人ひとりが様々な経験を積みながら、自分の強みや弱み・志向を把握し、将来どんな職業に就き、どんな生き方をしていくかを明確にできるよう、様々なプログラムと個別相談(キャリアカウンセリング)により、サポートしています。今回ご紹介する又吉祐仁さん(日本文学文化学科 4年)も、大学生活で得た様々な経験や出会い、そしてキャリア形成支援課職員のアドバイス等により将来の夢を明確にし、その実現に向けて充実した学生生活を過ごしている専大生の一人です。中学時代に甲子園出場という目標を叶えるために沖縄から静岡へ単身留学する等、常に自らの力で夢をつかみ取るために努力を続けてきた又吉さんの「これまで」と、そして「これから」について、自らの想いを語っていただきました。
※記事の内容は取材当時のものです。

自らの決断で道を切り開いてきた高校、大学生活。

――小さい頃から野球で大活躍してこられたそうですね。
野球は小1から始め、中学校では九州選抜に選ばれ、全国3位になりました。高校は地元の沖縄ではなく、より高いレベルで勝負をしたいと思い、甲子園で優勝経験のある強豪校へ進学しました。3年生の時にチームは甲子園出場を勝ち取ったのですが、直前でケガをしてしまい、それまでレギュラーで出場していたにもかかわらずベンチ入りすらできなくなってしまいました。最初はとても悔しくて仲間の活躍を喜ぶことができなかったのですが、このままでは遠い土地への進学を認めてくれた両親の気持ちを裏切ることになるのではないかと気づき、メンバーの体調管理やメンタルケアといったサポートを行い、チームに貢献するように気持ちを切り替えることで、チームの勝利を心から喜べるようになりました。大きな挫折を味わった高校3年間ですが、かけがえのない仲間と思い出を得ることができましたし、野球をやってきて本当によかったと思います。
――では、専修大学の日本文学文化学科を志望した理由を教えてください。
沖縄から静岡に進学した際、同じ日本でありながら文化がこれほど違うんだ、ということを強く感じたのがきっかけで、日本の伝統文化に興味を持ち始めました。例えば沖縄では様々な催しを旧暦で行う事が通例で、盆踊りに相当するエイサーも旧盆である8月下旬頃に実施されています。また沖縄では先祖供養を大切にする考えが根強く残っており、毎年4月上旬頃に行われる清明祭(シーミー)には親戚一同がお墓の前に会して食事をしたり、お酒を飲んだりしながら賑やかに過ごすことで、故人を偲び、結束を深めるようにしています。ご存知ない方からすると不思議な文化かもしれませんが、沖縄人にとっては当たり前の光景ですし、離れたことで改めてその良さに気付き、こうした文化の違いをより深く学びたいと思いましたので、専修大学の日本文学文化学科を志望しました。現在は沖縄の泡盛文化の継承をテーマにした卒業論文の制作に取り組んでおり、自身の学びの集大成にしたいと考えています。

様々な社会人・経営者と触れ合い、知識を深めていく。

――就職活動では早くから金融業界に志望を決めていたそうですが、その理由についてお教えください。
まず金融業界を志した理由ですが、私の出身地である沖縄は平均所得の低さや失業率の高さといった経済面での問題を多く抱えています。私は幸い高校から県外という選択肢を進むことができましたが、チームメイトには経済的な理由から断念せざるをえなかった人もおり、お金の力で世の中をよくすることが負担をかけた両親、そして地元への恩返しの近道だと考えたからです。また少し前に話題になった「老後2,000万円問題」でもクローズアップされた「貯蓄から投資へ」というスローガンですが、学生の間にも投資の必要性が注目されていた中で、友人が70万円もの大金を失ってしまう投資詐欺にあってしまいました。その時改めて日本人の金融リテラシーの低さを痛感し、金融の知識を身につけることでこのような悲しい経験をする人を少なくしたいという思いを強く持ったのも、金融業界に志望する大きな転機となりました。
――金融業界の知識を深めるために取り組んだことについてお聞かせください。
金融の知識を深めるには社会人の先輩、なかでも経営者の話を聞くのが一番だと考え、キャリア形成支援課に相談してOB・OG訪問を積極的に行いました。キャリア形成支援課の皆さんからはOB・OG訪問の方法だけでなく、金融業界の中でも自分がやりたいことが実現できる会社はどこかといった個別相談や、エントリーシートの添削等、様々な面できめ細かなサポートをしていただき、とても感謝しています。

また沖縄に帰省した際にも地元で活躍しておられる社会人や経営者の方になるべく多くお会いして、生の声に触れることを心掛けていました。さらに自らでも投資家の気持ちを味わってみようと考え、株式投資にチャレンジしたこともあります。最初はうまくいったのですが、調子に乗ったとたんに損をしてしまいまして(笑)、欲に左右されず、正しい知識を持つことが大切だということに気付くことができたのは、とてもいい経験になったと思います。

よりチャレンジングな環境で自分の想いを叶えたい。

――最終的に証券業界に進路を決めたそうですが、決め手はどこにありましたか?
3年生の夏に保険業界と証券業界のインターンシップに参加したのですが、証券業界ではお客様への商品の営業体験や、お勧めする企業の経営状況や将来動向の分析等を経験することができ、より自分が将来やりたいことに近いと感じたので、そこからは証券業界1本で就職活動を進めました。先ほど日本人の金融リテラシーの問題についてお話しましたが、銀行や保険と比べて証券会社は一般の方から見ると最も縁遠い存在ではないでしょうか。その分、活躍しがいのある、よりチャレンジングな環境があるのが証券業界だと感じましたし、これまでの実体験で得た様々な想いを叶えることができるのも証券業界だと確信し、決断しました。
――又吉さんの将来の夢、目標についてお教えください。
先ほども申しましたが、私は仕事を通じて沖縄経済の活性化、地元への社会貢献をしたいと考えています。もちろん、卒業後すぐにそんなに大きなことはできませんが、できるだけ広い視野を持って仕事に取組み、しっかりとした実力を身につけて、いずれ必ず実現させたいと思います。そのため、最初の配属先は沖縄ではなく東京や大阪といった大都市圏で結果を出すこと、さらにリテール営業からスタートして法人営業、そしてゆくゆくは企業の株式公開担当といった様々なポジションで経験を積むことで、成長していければと考えています。
――約半年間となった残りの学生生活、どのように過ごしたいですか?(取材日:2020年9月16日)
まずは卒論に全力投球して書き上げること、そして卒業旅行にも行ってみたいですね。できれば海外に行ってみたいのですが、まだしばらくは難しそうなので、沖縄の離島を回ってみようかと考えています。沖縄本島とはまた異なる文化に触れることができるでしょうし、卒論のインスピレーションをもらえるかもしれないので、今から楽しみにしています。

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