キャリアセンター訪問

学生一人ひとりに向き合い、それぞれの可能性を伸ばす支援を。

愛知学院大学 名城公園キャンパス事務部次長 キャリアセンター次長 地域連携センター事務室事務長 木林利行さん
愛知学院大学
1876(明治9)年に開設された曹洞宗専門学校をルーツにし、140年以上にわたり愛知・名古屋の地で伝統と先進を育み続けている愛知学院大学。大学開学は1953(昭和28)年、東京ドーム11個分に相当する広大な敷地面積を有する日進キャンパスを中心に、9学部16学科で約12,000名が学ぶ、東海圏有数の総合大学として知られています。また2014(平成26)年に官公庁街や名駅・栄といった繁華街に近い、都心型キャンパスである名城公園キャンパスを開設。企業・行政・地域と連携し、学びを広げるクロスオーバーキャンパスとして注目を集めています。今回は同校の卒業生であり、これまでの多彩な経験を活かし、各種講演会・セミナーの講師としても活躍しておられる木林さんに、企業と学生のよりよいマッチングを実現する同校のユニークな施策・アイデアについてお教えいただきました。
※記事の内容は取材当時のものです。

学生時代に築いた土台が、後の成長を促進する。

――本日お伺いしている名城公園キャンパスですが、都心の真ん中でありながら広々とした景観にも恵まれ、そして最先端の機能を備えた設備が充実している、とても素晴らしいキャンパスですね。
こちらには商学部、経営学部、経済学部、法学部の社会科学系4学部が集まっており、「学生と社会」「地域と未来」「経済と文化」といった、様々なものを結び、新たな活性を生み出す「クロスオーバー型キャンパス」として、名古屋の経済・文化発展の核になることを目指し、開設されました。学生の学修環境の充実はもちろん、名城公園から吹く風を活かした地中熱利用換気システムや太陽光発電等の利用による省CO2を実現した環境配慮型キャンパスであり、またいざという時にも様々な自立機能を備えた防災拠点として地域の皆様に活用いただけるよう、最先端の技術・設備を用いて作られています。
――新たなキャンパスで先進の知識と実践を学びながら、同時に140年以上の歴史を持つ貴校ならではの伝統・校風を体得した若者が、ここから次々と巣立っていく姿を想像すると、とても頼もしく感じます。
本学は私が卒業した30年前と今も変わらず、自由でノビノビ、いい意味で元気でヤンチャな学生が多いのが特長です。起業家精神にも溢れており、愛知県に本社を置く企業の社長数はNo.1、また愛校心が強い学生・卒業生が多いからでしょうか、営業成績No.1といった業績優秀との評価を受けているOB・OGが多いのも特長です。約14万人の卒業生が愛知県を中心にそれぞれで成功を収めており、仲間意識や結束力の強さが、そうした活躍の秘訣ではないでしょうか。
――学生時代にしっかりとした土台を築いているからこそ、社会に出てからの成長スピードが速いというのも理由のひとつではないでしょうか。
それもあると思います。本学では1年次からキャリア教育科目を必修とし、早い段階から将来のキャリアを見据え、学生生活をどう過ごして、どうやって自身の可能性を伸ばすべきかを考えてもらうきっかけを作るようにしています。またその機会に、社会人としての評価は決して勉強、偏差値だけで決まるわけではない、大学に入るまでとは違った尺度で評価されるんだよ、ということを教えることで、じゃあ自分は何で勝負すればいいかと考えるチャンスを与えています。それに早く気付くことができた学生は、伸びるのも早いですし、学生生活の過ごし方がガラリと変わりますね。

学生個々にカスタマイズされた指導が重要に。

――実際にそうした学生を目の当たりにしたことはありますか?
例えば本学はクラブ・サークル活動が盛んで、大学公認だけでも167団体があり、運動系のクラブ・サークルへの所属率は15%にも及びます。毎年春、各部のキャプテン・部長に選ばれた学生を対象にリーダーシップ研修を行うのですが、実は前向きな学生ばかりでもなく、「やりたくなかった」という人も決して少なくありません。ですが我々の方から「リーダーという立場を経験すると、人間力が磨かれるよ」「他大学やOB・OG、社会人と接する機会も増えるので、人脈も広がるよ」といったメリットを具体的に教えてあげると、俄然ヤル気を出すんですね。学生は私たちが思っている以上に自分たちの固定観念に縛られていて、リーダーなんて面倒なだけ、しんどいだけと思い込みがちですが、大人、社会人からの視点できちんと説明してあげることで、前向きになって自信がつき、見る見るうちに成長していきます。
――重要なのは学生一人ひとりに向き合って、それぞれの長所、可能性を伸ばしてあげることだということですね。
仰る通りで、我々キャリアセンターも「あなたらしい就職活動を応援します」というメッセージを学生に発信しています。価値観が多様化し、情報に満ち溢れた昨今、学生が望む就活、そして描いている未来は本当に千差万別で、一人として同じものはないと言っても過言ではありません。ですから本学では就活支援を3つのステップで考え、大枠の理解促進は全員対象のガイダンスで、そこから細分化されるニーズに対しては年間約370回実施している就職対策講座で対応、そしてさらに個人に寄り添うフォローアップとして、学生に合わせてカスタマイズした個別指導を行うようにしています。また個別指導に関しては「学部担当制」とし、各学部の専任アドバイザーと教員が情報を共有し、一人ひとりと顔の見える指導を行う事で、信頼関係を構築し、最後まで責任を持って伴走する体制を整えています。
――他大学では就職ガイダンスの出席率がなかなか上がらず、苦労されているとお聞きするのですが、貴校では8割もの学生が参加するそうですね。何か秘訣はあるのでしょうか?
確かに企業の方からも、参加率の高さをご評価いただくことが多いですね。まず取り組んでいるのが、学生のキャリアセンターに対する心理的ハードルを下げることです。学生にとって我々職員は、何かしら怒られたり、指導されたりする存在だと思い込んでいますので、キャリアセンターはそうじゃなくて、君たちが困ったときにアドバイスを行う存在なんだよということをまず伝えるようにしています。その上で、言い方は悪いかもしれませんが「遊びにきてよ」というくらいの感覚で、例えばガイダンスの際には、若い方に人気の清涼飲料メーカーとコラボして就活応援企画としてガイダンス終了時に新製品の試供品を配ってもらったこともありました。とにかく距離を近づけるためにできることは何でもやってみることだと思います。

それともうひとつ実施しているのが、ガイダンスで回収した学生のアンケートをもとに、学部毎の参加人数を算出し、終了後速やかに掲示板に掲出するようにしています。そこには学生の感想や質問等も記載することで、参加していなかった学生にも重要性が伝わりますし、同じものを小さくして全教員に配布しますので、教員からの声掛けにも力が入るようになります。

固定観念を打破し、価値観を広げるきっかけづくりを。

――そのような地道なご努力の積み重ねが、実就職率で全国4位※という素晴らしい実績につながっているんですね。
確かに地道で時間を要する仕事です。ですが学生と信頼関係を築き、よりよいファーストキャリアを歩んでもらうためには、Face to Faceによる一人ひとりへの個別対応、きめ細かい支援しかないのかな、と思います。私自身も経験がありますが、最近の学生は電話に出ない、メールも見ないとお悩みの方も多いと思います。ですが学生は知らない人からの電話に出ないだけで、最初に「この番号はキャリアセンターからだから、安心して電話に出てください」と伝えておくと、ちゃんと出てくれるようになります。それでもダメなときは友だちに連絡してつないでもらったり、教員と連携して授業後に会いに行ったり、最終的に保護者に連絡してお子様が本当にお困りでないか確認することもあります。そこまでするのは誰のためでもない、あなたのこれからのためにキャリアセンターが支援できることなんだよ、ということを理解してもらうのが、何より重要だと思いますね。
※「大学ランキング2019 AERA MOOK(就職率ランキング)」朝日新聞出版より
――企業の方々に何かアドバイスをいただけることはありませんか?
インターネットサイトに企業情報を掲載しても、なかなか見てもらえないとお困りではないでしょうか?私はそんな企業の方に対して、「A4サイズのチラシを作ってください。本学の掲示板に掲出しますから」とご提案しています。この時代にチラシ?とお感じになるかもしれませんが、学生はそれを写真に撮って、友だち同士でシェアしているようです。例えばバイト先には様々な大学から学生が集まってきますので、それぞれが情報を持ち寄ることで、他校の情報を得ようとする学生が意外に多く、実際にバイト先が同じで、異なる大学の学生を採用できた、というお声を企業の方から頂いたこともあります。

ポイントは、堅苦しくなく楽しそうな写真と地図、それとエントリーさせるためのQRコードは必ず入れてください。文字は極力少なく、あとは「愛知学院大学の学生へ」と書いていただき、卒業生の数やこの春入った〇〇さん、といったなるべく学生が親近感を持つような内容を入れるようにしてください。
――では最後に、これからの貴校のキャリア支援の課題、方向性についてお教えください。
時代は急速に変わっているにも関わらず、特に保護者の就職に対する価値観も根強く、お子様にその価値観を押し付けている方も見られます。例えば営業は嫌だ、という学生に理由を聞いてみると、「自分には向いていないと思う」と答える学生が多いのですが、もちろん学生が営業をやったことはありませんので、よくよく聞いてみると「親からそう言われたので」と言う回答が多いですね。でも、営業の楽しさややりがいを我々から伝えると、興味を持って研究するようになります。私達は学生が持っている固定観念を打破して、価値観や選択肢を広げるきっかけをもっと作っていかなければならないとも考えています。

また企業の皆様に情報発信としてお願いしたいのは、ぜひ学生が現実の厳しさの中にも、憧れるような社会人であり続けていただければと存じます。学生が「こんな先輩みたいになりたい、この会社で働きたい」という社会人がもっと増えれば、採用にも連動するでしょうし、学生も就活がきっと楽しくなるでしょうから、そういう方を一人でも多く育てていただけるよう、社員教育にも注力いただければ幸いです。

本学は総合大学ならではの幅広い学生を有する、「人材豊富な大学」です。どのような学生をお探しでも、本学が必ずご期待にお応えいたしますので、自社に合った人財にお困りならどうぞお気軽にお声掛けください。今後とも本学並びに本学生をどうぞよろしくお願い申し上げます。

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