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学情レポート 2018.09

企業の動向・学生の動向 【2018年9月15日号】

企業の動向・学生の動向

■企業の動向

 8月以降も各社の2019年卒採用の意欲は高く、東京・名古屋・京都・大阪・福岡で計12日間開催された「就職博」には延べ約600社が参加した。前年度の8月も同開催日数であったが延べ約550社の参加であったため、2018年卒採用よりも苦戦を強いられている状況が伺える。8月上旬には内々定者を一堂に集めた懇親会を実施した企業も多く見られた。お盆で学生が実家に帰省する前に、今一度入社意思を強固にすることが目的であり、また出席率から入社意思の本気度合を確認する狙いもあった。内々定者が全員出席し胸をなでおろす企業もあれば、内々定者の3~4割が欠席したという企業もあり、後者の企業ではお盆明けに内々定辞退連絡が相次いだ、というケースもあった。「インターンシップに参加し、本採用にて内々定に至った学生ほど内々定辞退率が低い傾向にある」という話がよく聞かれ、そうした企業は2020年卒採用ではよりインターンシップを強化する意向だ。ただ一方で、インターンシップ+新卒採用だけでは今の採用難を乗り切れないと考え、新卒採用と並行して第二新卒者や既卒者などの採用も行う「20代通年採用」に乗り出す企業も増えている。特に採用難易度が高い理系学生に対して、計画当初から新卒学生ではなく第二新卒者や既卒者などを対象にする企業が目立つ。

 2020年卒採用に向けては、例年通り8月下旬から大手企業を中心に中~長期インターンシップが実施されている。ただし、この時期から多くの学生と接点を持つために、1日や2~3日の短期インターンシップを複数日程で予定している企業も多く、既に母集団確保に向けての動きが活発化している。

(四十山 聡)

■学生の動向および学生を取り巻く就職環境について

 就職活動を継続する2019年卒学生について、8月に入り、夏休みを休憩期間に充てる学生がいる一方で、夏休み中に内々定を獲得すべく積極的に動く学生も目立っている。8月21日・22日に大阪で開催された「就職博」には2,000名以上が来場し、会場は賑わいが見られた。6月以降、就職活動を終える学生は増加しているものの、2019年卒の就職活動はまだまだ終息には至らなそうだ。「就職博」の会場内には未内々定者だけでなく、公務員から一般企業へと志望先を転向した学生や、現在の内々定先に満足できずに活動を継続する学生も来場していた。特に公務員からの転向組はこれまで一般企業への準備を進めておらず、「就職活動ではまず何をすればいいのか」といった初歩的な相談も目立った。ポテンシャルはありつつも、面接などが不慣れな学生が多くいることを企業側も考慮して対応するべきだろう。大学のキャリアセンターは夏休み期間も通常通り業務が行われているが、相談に訪れるのは特定の学生であるケースが多いようだ。現在受験している企業の面接対策といった具体的な相談のほか、「志望業界をどのように広げたらいいか」といった相談もあり、これまでの活動を見直す学生も出てきている。

 一方、2020年卒学生は夏休みを利用して積極的にインターンシップに参加している。大学が主導するインターンシップへの参加はもとより、一般応募のインターンシップへの参加も増加傾向にある。今年は特に複数社のインターンシップに参加する学生が目立ち、様々な企業から仕事や社会を知る機会としてインターンシップが有効活用されているようだ。

(江村 朋裕)

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