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学情レポート 2018.04

企業の動向・学生の動向 【2018年4月15日号】

企業の動向・学生の動向

■企業の動向

 3月1日の採用広報解禁日に主要就職情報サイトがグランドオープンし、各社の採用活動が本格スタートとなった。弊社が今年1月に企業を対象に行った2019年卒採用に関する調査によると、企業セミナー開始時期、エントリーシート提出期限、選考開始時期のピークはいずれも3月、内々定出しのピークは4月であり、この1~2ヵ月に凝縮されている。そうしたこともあり採用広報解禁から1ヵ月経過した段階で、業界や規模によって差はあるものの、プレエントリー者をはじめとする母集団の数は全般的に前年同時期比1~3割減という状況だ。減少率に幅があるが、母集団の減少を食い止めるための手を打てたかどうかによって違いが生じている。減少率の幅が小さい、場合によっては前年を上回っている企業は、インターンシップを効果的に利用している。インターンシップにおいて積極的に学生との接点作りを行った企業ほど、その蓄積効果で順調に母集団形成ができている。ある中堅サービス業の人事担当は「例年3月以降に予定している企業セミナーの予約が激減することを見越し、インターンシップの回数・実施エリアともに拡張した。その結果、選考に進む学生は前年の1.3倍になった」という。求人数の増加によって学生は選択肢が広がる一方、採用スケジュールの過密化によって応募企業が減少する、これは自明の理だ。採用広報解禁後に大々的に募集を行い、そこからセミナーや選考を実施し、内々定を出していくという従来のやり方ではなく、3月より前の活動も含め、出会えた学生に対するきめ細やかなフォローを通して採用に繋げていく、そうした対応が求められる。

(石谷 博基)

■学生の動向および学生を取り巻く就職環境について

 3月1日の採用広報解禁を皮切りに、2019年卒学生の就職活動が本格的にスタートした。3月1日~6日に東京・名古屋・京都・大阪・福岡の5エリアで開催された弊社主催の大型合同企業セミナー「スーパービジネスフォーラム」には合わせて約21,000名が来場し、各会場は賑わいをみせた。各大学でも学内合同企業セミナーが連日開催され、学生からすると多くの企業と接点が持てる機会に恵まれた。しかしながら、昨年同時期と比べ参加学生が減少している大学がほとんどで、中には半減したという大学もある。インターンシップや2月以前の学内外の業界研究イベントを通して企業との接触機会が増大。多くの学生が3月のスタート時点で既にエントリー企業を絞り込んでおり、こうした減少に繋がったとみられる。3月末段階でエントリー社数が「10社未満」という学生も少なからずおり、絞り込みを問題視する大学も多い。またエントリーシート提出締切を3月末で設定する企業が多く、3月は例年にも増してキャリアセンターへの添削依頼が殺到した。ただ、数週間先まで相談予約が埋まっているというケースもざらで、不完全な状態で提出した学生も多いと見られる。

 2020年卒学生については既にインターンシップに目を向け始めている。弊社が運営するインターンシップ情報サイト「インターン・ジョブズ」は、3月の1ヵ月間だけで2020年卒学生の利用者数がそれまでの1.3倍となった。インターンシップに関する就職ガイダンスを実施した大学においても「参加率が非常に良かった」という声が多く、インターンシップへの関心の高さが伺える。

(中東 良文)

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