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学情レポート 2017.02

企業の動向・学生の動向 【2017年2月10日号】

企業の動向・学生の動向

■企業の動向

 2017年卒採用について、採用活動を継続していた一部の中堅・中小企業においても、年明け以降は未充足ながら活動を終える企業が増えている。ただし、募集人数に占める充足率が低い企業、人手不足を補うために採用しないと業務に支障が生じる企業、予想外の内定辞退が発生した企業などは活動継続を余儀なくされている。1月に開催された「就職博」には12月開催時と近しい数の企業が参加し、学生に対して積極的なアピールが行われた。

 2018年卒採用では、インターンシップや業界研究セミナーが精力的に実施されている。特に今年度はインターンシップ初実施の中堅・中小企業も多く、採用広報解禁を前に学生へのアプローチが激化している。インターン実施企業の裾野が広がったことで、学生から見てもインターンシップは一般的なものとなったが、長年継続して実施している大手企業からは「優秀な学生の割合が減った」という声も聞かれる。早くから社会との接点を持とうという高い意識を持った学生との接触を期待していた企業からすると思惑通りにはなっていないようだ。3月の採用広報解禁後は合同企業セミナーや学内セミナーへ参加し母集団形成を図りながら、前年よりも前倒しで企業説明会を実施するなど、短期集中で学生へのアプローチを図る意向の企業が多い。ある中堅商社は「他社が早く実施するため、当社も早め早めで動かざるを得ない」と漏らす。前年以上に先行逃げ切り型で臨む企業が増えそうだ。

(津崎 宏昌)

■学生の動向および学生を取り巻く就職環境について

 2017年卒学生の就職活動は最終局面を迎えている。1月25日(水)・26日(木)に東京で開催された合同企業セミナー「就職博」には、前年同時期よりも減少してはいるが、500名以上の2017年卒学生が来場した。参加企業からは「入社意欲を感じられる学生が多かった」「この時期にしては学生の質が高かった」といった声が聞かれ、卒業までに就職先を決めたいという強い思いを持った学生が足を運んだようだ。地域や専攻によっても差があるが、内定率は都市部の大学において90%程に達している。売り手市場により内定状況は堅調ではあるが、多くの大学担当者は「最終的には前年比微増の内定率になるのではないか」と予想している。就職支援の主軸は2018年卒学生へとシフトしているが、2017年卒の未内定学生が少しでも就職先を決定できるよう、追い込みが続けられている。

 2018年卒学生については、年明け以降就職支援行事への参加数に増加傾向が見られ、「ここにきてようやくお尻に火がついてきた」と多くの大学担当者が評している。もっとも、参加人数は前年同時期比70%程というところが多く、「『夏にインターンに参加したので準備万端』『売り手市場で就活は楽勝』と勘違いしている学生が多い」と心配する大学担当者も少なくない。のんびりムードの学生がいる一方で、既に選考へと歩を進める学生も出てきている。3月の採用広報解禁前であるものの、「内々定をもらったのですが、どうすればいいですか」「明日、最終面接なのですが」という相談に来る学生もおり、進捗は学生により差が見られる。

(大岩純也)

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