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学情レポート 2016.12

企業の動向・学生の動向 【2016年12月10日号】

企業の動向・学生の動向

■企業の動向

 いよいよ2016年も終わりが近づき、小売やサービス業などの大手企業や中堅・中小企業では年内で2017年卒採用に区切りをつけようと追い込みに入っている。企業によっては12月中旬に2回目の内定式を設けるところもあり、それに向け定期的に会社説明会や選考を行っている。2017年採用をいったん終息させたものの、内定式後に数名の内定辞退が出たため追加募集を行う企業も見受けられる。こうした採用活動継続や再開を余儀なくされた企業からは「これからの時期に自社の採用基準を満たす学生に出会うのは簡単ではないだろう」という声もあり、採用ターゲットを第二新卒や既卒といった層に変えた企業もある。特に採用予定数が多い企業においては、計画当初から採用予定数の3分の1、企業によっては半数を第二新卒や既卒採用で補う想定をしていた。実際に新卒学生の辞退が出たものの、既卒採用を並行したことで計画数を充足できたという企業もある。

 一方、2018卒採用については冬期インターンシップの準備に尽力しており、多くの企業では1~2月に短期のインターンシップを予定している。11~12月にかけてWEBやインターンシップイベントを通じて参加学生を募集し、1月中に受付を締め切る企業が多いようだ。応募状況は想定よりも少ないと感じている企業が多く、前年度よりもインターンシップ実施に積極的な企業が増えたことで学生の応募が分散している状況だ。各社の採用意欲は引き続き旺盛であることが見込まれ、3月の採用広報解禁直前に自社の認知度を高め、学生の志望企業群に入るための活動が過熱していきそうだ。

(四十山 聡)

■学生の動向および学生を取り巻く就職環境について

 2017年卒学生の就職活動はある程度落ち着きをみせている。キャリアセンターが把握している内定状況は大学毎にばらつきがあるものの、70~90%に達しており、各大学では未内定者への最後の後押しを行っている段階だ。ただ、採用活動中の企業からは求人が途切れることなく届いているものの就職活動中の学生への連絡が取りにくくなっていることもあり、求人を持て余してしまっている大学も少なくない。また、キャリアセンターには2018年卒学生が頻繁に訪れるようになり、2017年卒学生が相談に行きづらい状況にもなっている。こうした状況を踏まえ、学外の就職サポート機関や合同企業セミナーを積極的に案内する大学も増加している。11月に開催された弊社主催の合同企業セミナー「就職博」には、東京、大阪ともに1,000名を超える来場があった。参加した学生の中には大学院への進学試験がうまくいかなかった、公務員から志望を変更した、卒業できるか分からず就職活動に出遅れたといった、最近になって動き出したという学生も一定数おり、年内には内定を得るべく、積極的に企業ブースを訪問していた。

 2018年卒学生は就職活動本番が近づいていることもあり、冬期インターンシップの情報収集に余念がない。インターンシップ本来の目的からは逸れてしまっている面もあるが、就職活動を意識し、就業体験よりも興味のある企業の理解を目的に短期間のものを選んで参加する傾向が例年以上に見られる。特にBtoC企業への関心が高くインターンシップの希望企業にも偏りが出ており、キャリアセンターでは少しでも視野を広げるよう学生に促している。

(江村 朋裕)

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