「ガクチカ」最前線!

みんなで作った作品をみんなで踊る、
この喜びを糧に充実した人生を歩んでいきたい。

日本体育大学 ダンス部 大宮百加さん
日本体育大学 ダンス部
「体育・身体活動・スポーツを通じた健康で豊かな社会・人づくりの実現」を建学の精神とする日本体育大学。体育・スポーツの科学的研究や指導者の養成に加え、記憶に新しいところでは2020東京オリンピック・パラリンピックにも数多くの選手を送り出す等、トップアスリートの養成にも力を注いでいます。そのアスリートたちが力を溜め、技を磨く場所が、同校の学友会クラブ・サークル活動で、運動部には43の団体が所属し、日々鍛錬を続けています。
今回はその運動部からホッケー部の前田空さん(体育学部体育学科3年)と、ダンス部の大宮百加さん(児童スポーツ教育学部児童スポーツ教育学科3年)に活動の様子や競技の魅力、将来の夢等について語っていただきました。ここではダンス部の大宮百加さんのお話をご紹介いたします。
※記事の内容は取材当時のものです。

自分たちが決めたテーマやイメージを自由な動きで表現するのが、創作ダンスの魅力。

――日本体育大学ダンス部の概要について教えてください。
私たちダンス部は創部50年以上の歴史を持ち、現在は男子6名、女子37名の計42名が所属しています。ダンスの中でも主に創作ダンスに力を入れており、毎年夏に神戸で開催される「全日本高校・大学ダンスフェスティバル(All Japan Dance Festival KOBE)」での受賞を一番の目標として週6日、月曜から土曜まで校内にあるダンス場で練習しています。創作ダンスは自分たちが決めたテーマやイメージを自由な動きで表現しますが、例えば全日本の規定は5名以上30名以内で3分から5分40秒以内と、自分たちが演じたい作品に応じて適切な人数や時間を決めることができる等、かなり自由度が高いのが特徴です。また男女で区別はなく、男子の力強さを活かしたリフト等のアクロバティックな演舞ができるのが、日体大ダンス部の強みになっています。
――先ほど挙げていただいた大会以外にも、出場することはあるのですか?
はい、例えば今週末(取材日:2021年12月9日)に秋田で行われる「あきた全国舞踏祭」や、日体大の魅力を様々な方に知っていただくためのイベント「日体フェスティバル」や「体育研究発表実演会」、また年明けには日本舞踊の大会にも出場することが決まっており、創作ダンス以外にも年間を通じて幅広いイベント・大会に出演させていただいております。もちろんイベント毎に舞台の大きさや人数、踊る演目が異なりますので、その分練習もしなければならず、ハードな日々を過ごしています。
――毎年12月には自校公演「創作ダンス発表会」も開催しているそうですね。
この会は今年で55回を数える歴史あるイベントで、日体大ダンス部に関わった全ての方のためのイベントとも言えます。第1部では日体大を卒業し、ダンスを指導しておられる先生とその教え子が演じる発表会で、第2部は私たち現役学生が学年毎に作品を作り、踊りますが、4年生はここが引退する最後の舞台となります。昨年は新型コロナウイルスの影響で大きな大会がほとんど中止となり、4年生の皆さんはとても悔しい思いをされたかと思います。創作ダンス発表会だけは何とか最後の舞台をつくってあげようと多くの方が協力してくださり、観客は通常の半分までとなりましたが、開催ができて本当に良かったと思っています。

様々な苦労や葛藤は舞台に立つと全て吹き飛び、喜びが沸き起こってくる。

――では大宮さんが創作ダンスを始めたきっかけを教えください。
5歳からクラシックバレエを始め、その後新体操にも挑戦していたのですが、高校進学時にこのまま続けるか迷ったことがありました。実は母が進学予定の高校のダンス部のOGで、いとこも2人卒業しており、先生ともつながりがあったので入学前に作品を見せていただいたのですが、まず舞台から発せられる迫力に圧倒されたのです。新体操は個人か、団体でも5人で演じますが、創作ダンスはもっと大人数でひとつの作品を創り上げていく、しかも何を表現しても、どう踊ってもいいという自由さに心を奪われ、創作ダンスの道を選ぶことに決めました。
――創作ダンスに本格的に取り組むようになって約6年、何か新たな発見はありましたか?
決められた演技をきっちりやる新体操とは異なり、自分たちが演じたいテーマやイメージを自由に踊りで表現する創作ダンスは、自分たちで作品そのものを作り上げていく面白さ、難しさがあります。全日本で発表する作品は4年生が引退後すぐに3年生が中心となって話し合いを重ねながら、夏に向けて仕上げていきます。テーマ・イメージを決めて、どんな構成で、曲で、振り付けで、そして衣装でそれを表現するか、全てを自分たちで固めていくことになりますので、この段階の練習は踊るというより話し合いの時間のほうがずっと長くなります。ダンスが大好きな私たちにとってはある意味苦痛の時間なのですが、この過程をしっかりと踏んでおかないと作品に深みや厚みが生まれませんので、我慢強くみんなで納得いくまで話し合いを重ねるようにしています。
――それだけ苦労して仕上げた作品なら、披露する際の喜びも大きいでしょうね。
みんなで作った作品をみんなで舞台に立って踊る、この喜びだけはそこに立ったことのある人にしかわからないと思います。そこに行くまでに本当に様々な苦労や葛藤があるのですが、舞台に立つと全てが吹き飛んで、やってよかったと毎回心から思いますね。

過去のいつを思い出しても、笑っているような充実した人生を送りたい。

――大宮さんがダンス部での活動を通じて、一番学んだことは何ですか?
作品を作り上げていく上での意見交換の場を通じて、相手の気持ちを考えることの大切さ、そしてこの人が何を考え、どうしたいと思っているのかを敏感に察知できるようになりました。学生生活はもちろん、社会人として生きていく上で人間関係は欠かせないものです。こうした経験を活かして、円滑な人間関係を中心となって作っていけるような存在になれれば、と考えています。
――3年生になって、将来のこと、就活のことも意識するのでは?
私は小学校教員の教職課程をとっており、今年の秋に3週間の教育実習を受けてきました。もう一度4年生時にも教育実習の予定があり、3週間もクラブを離れると追いつくのが大変ですが、学業とクラブの両立をしっかりできるよう、準備を進めていきたいと思います。

ただ現時点では教員に絞っているわけではなく、民間企業も視野に入れて就職活動にも取り組みたいと考えています。クラブのイベントが立て込んでおり、インターンシップに参加する時間がなかなか取れないのが悩みですが、これもうまく両立を図りながら、将来に向けて一歩踏み出せればと思います。
――では最後に今後の夢・目標についてお聞かせください。
学生時代の目標は、全日本で最も優れた賞である文部科学大臣賞を受賞することです。昨年も特別賞はいただけました。最上級生となる今年こそは1位を獲得したいですね。

あと将来の夢はまだ漠然としています。過去のいつを思い出しても、笑っているような充実した人生を送りたいと考えています。もちろん、笑うためには辛いこともあるでしょうが、ダンスで培った精神力があれば、どんなことでも乗り越えられると思います。働き始めるといま取り組んでいるダンスよりももっと長い時間を仕事に費やすことになりますので、自分が楽しい、好きだと思えることを仕事にしたいですね。好きだからこそダンスをこれだけ長く続けてこられたように、好きだと思える仕事に出会えるよう、就活はもちろん、学生生活もより一層充実させたいですね。

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