グローバル人材採用のススメ

特別扱いせず、フラットな関係の中で
希望を叶え、成長していってほしい。

万葉倶楽部株式会社 総務部 総務グループ 日吉洋介さん
万葉倶楽部株式会社
1997(平成9)年に、写真の現像等を手掛ける日本ジャンボー株式会社の他業種への事業進出に伴い、100%出資の子会社として設立された万葉倶楽部株式会社。同年に東京都町田市に1号館となる「東京・湯河原温泉 万葉の湯」を開業、「都市の温泉郷」をコンセプトに、都会の中でも本物の温泉宿で過ごしているかのような、非日常の心地よい時間と空間を味わえる施設として発展を続け、現在では北海道から福岡まで「万葉の湯」を中心とした創造性豊かな施設を全国に10館、展開しています。
また同社は東京・豊洲市場に隣接し、築地に代わる新たな活気や賑わいを生み出す場として期待されている「千客万来施設事業」の事業予定者としても知られており、2024(令和6)年の開業を目指して各種準備を進めています。今回は同社の本社所在地である神奈川県小田原市出身で、地元企業に貢献したいとの想いから万葉倶楽部株式会社へ転職し、採用業務を担っていらっしゃる日吉さんに、同社の採用活動のご方針、また留学生を中心としたグローバル人材採用の現状等についてお伺いしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

意見のいいやすい社風が、上質なおもてなしのご提供につながっている。

――貴社が展開しておられる「万葉の湯」をはじめとする温浴施設は、「都市の温泉郷」がコンセプトになっていますが、具体的にはどのような点が他の施設と違うのでしょうか?
「万葉の湯」は、宿泊だけでなく日帰り入浴もお楽しみいただける、都市型施設の手軽さと本格的な温泉宿の贅沢さの、両面を味わっていただける温浴施設として皆様にご好評いただいております。上質な「温泉・食事・憩い」に徹底的にこだわることでお客様に「非日常の心地よい時間と空間」をご提供しており、例えば温泉のお湯は、自社で所有している湯河原や由布院、武雄といった有数の鉱泉地から毎日運んでいます。しかもただ運ぶだけでなく、特殊なタンクローリーを利用することでお湯の温度が1度も下がらないようにしており、源泉特有の効能をなるべく損なわないよう、最善の方法でお客様の待つ施設まで届けています。
――北海道から福岡まで、全国で10館の施設を運営しておられますが、一律ではなく地域の特性を活かしたサービスに力を入れておられるそうですね。
仰る通りで、それぞれの施設が地域に根差し、何度も足を運んでいただけるリピーターを増やすことを大切に考え、運営を行っています。施設によってお越し頂けるお客様の層が異なりますので、例えば食事面で申しますと、ご年配の方が多い施設ではその方々が好まれるようなメニューを増やしたり、使用するめんつゆや味噌は店舗毎で変えるようにしています。またそうした権限を当社では各施設の支配人に任せており、仕事に裁量権を与え、自由に差配してもらうことできめ細かいサービスや企画が生まれますし、社員・パートの区別なく一体感のある店舗運営ができています。
――そうした一体感を作り出すためには、意見のいいやすい、風通しのいい社風の醸成が必要かと思うのですが、貴社では何かお取り組みをされているのでしょうか?
残念ながらコロナ禍で現在は実施できていないのですが、以前は社長が1ヵ月に1度、全ての施設を訪問して店舗スタッフと面談し、そこで直接意見を言える機会を設けておりました。また、挑戦を良しとする風土もあるため、意欲的な方には年齢や経験問わず新しい仕事も任されますが、たとえ失敗してもそれを責められることはなく、改善して次に繋げる行動や意識をもってもらうことを大切に考えています。当社は非常に意見やアイデアを出しやすい、フラットな組織ですし、それが全てのスタッフのやる気、向上心を刺激し、結果的にお客様への上質なおもてなしのご提供につながっていると思います。

年齢層の是正、そして将来に向けた基盤づくりのために新卒採用に着手。

――貴社では19年卒から本格的に新卒採用を始められたそうですが、何か意図がおありだったのでしょうか?
それまで当社では中途採用しか行っておらず、30代後半以上の社員が多く、年齢層の偏りが問題になっていました。加えて当社が東京・豊洲市場における「千客万来施設事業」の事業予定者に決定したことで、そこで活躍してくれる若手人材の採用・育成、そして会社の将来に向けた基盤づくりが急務だと考え、新卒採用に着手しました。
――これまでの新卒採用のご実績をお教えください。
19年卒で12名、20年卒で10名、そして今年4月の21年卒で6名の新卒採用を行ってきました。今年は残念ながら新型コロナウイルスの影響で採用数は減少しており、22年卒もほぼ同数の採用を予定しております。
――採用エリアや男女比はいかがでしょうか?
施設が全国に広がっており、採用も全国エリアで実施しておるのですが、応募は本社のある神奈川・関東エリアがほとんどで、採用も同じく関東からがほとんどです。男女比は採用数についてはほぼ同数か、若干女性のほうが多い程度ですが、応募者は圧倒的に女性が多く、今後の課題のひとつとなっています。
――ではその中でグローバル人材はどのくらいいらっしゃいますか?
19年卒で3名、20年卒で2名、21年卒で1名の計6名をこれまで採用しています。当社では外国人留学生の応募を大学・短大・専門学校を卒業し、英語・中国語・韓国語のいずれかをネイティブレベルで話せる方に限らせていただいており、採用した6名はいずれも中国系で、なかには英語や韓国語も堪能といった社員もいます。また飲食エリアで接客業務を行うホール職を希望する場合は、N1取得且つ日本の大学を卒業した方に限らせていただいていますが、それ以外の職種については明確な日本語能力の基準はなく、選考等でのコミュニケーションを通じて判断しています。

オンライン・オフライン両面から情報発信し、企業理解・志望度の醸成を図っていきたい。

――これまでご入社された方々は、どういった部署で活躍していますか?
6名全員が施設の顔となるフロント職として勤務しています。これは語学力を活かしてほしいというだけでなく、本人たちの多くが日本のサービスの質の高さに感動し、これを学びたいと思って入社を決めてくれましたので、フロント職という施設全体を見渡しながら幅広いサービス、経験を学ぶことができる立場で仕事をしてもらうことで、希望も叶えつつ、自らの特性を活かして成長していってほしいという狙いがあります。
――新卒採用及びグローバル人材採用を始めて約4年目、新入社員を3期にわたって迎えてこられましたが、何か変わったことやよかった点はございますでしょうか?
既存社員の意識改革に大いにつながったと感じています。先日もあるお客様から社長宛に「施設のフロントスタッフの対応がとても素晴らしかった。また来たい」というお葉書をいただいたのですが、そのスタッフがまだ入社2年目のグローバル人材だったこともあり、刺激を受けた社員が多かったと聞いています。またこれまで外国語が話せなかった社員がグローバル人材から教わるようになったり、自分から積極的に外国人のお客様にお声掛けをするようになる等、多くの社員の意識がよい方向に変わってきている手応えを、特に現場の支配人等が感じているようです。

また一方で当社はお客様にご満足いただけるおもてなしを提供するためには皆と一緒、一体感が大切だということを理解してもらうために、外国人だからと言って特別扱いは一切しておりません。例えば新入社員研修も日本人と同じ内容を受講してもらいますし、配属後の扱いも全く同じ、もちろん外国人だからできない、やらせないということもありません。日本人も外国人も、社員もパートも、フラットな関係性の中でぞれぞれの特性・特徴を活かした接客サービスをしてもらえれば、これからもお客様に愛され、支持していただける「万葉の湯」が続いていくはずと期待しています。
――では最後に今後の貴社の採用活動における重点取り組みや、課題解決の方向性についてお教えください。
コロナ禍により採用のオンライン化が進む中、当社への企業理解、志望度の醸成をいかに高めていくかが今後の重要課題だと考えています。現状では施設の紹介動画を見せたり、少人数制での施設見学会等を実施しているのですが、例えば社員同士の座談会動画の配信や、希望者は施設に招待してお客様体験をしてもらう等、オンライン・オフライン両面から情報発信を強化し、企業理解・志望度の醸成、ひいては入社後のギャップの解消を図っていくことで、ひとりでも多くの学生に「万葉の湯で働きたい!」と思ってもらえるよう、努めていきたいと考えています。

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