グローバル人材採用のススメ

“Fujikura”ブランドを世界中に広め、
「つなぐ」テクノロジーで社会に貢献したい。

株式会社フジクラ 人事部 鈴木大輔さん/宇治寛悦さん
株式会社フジクラ
株式会社フジクラは、1885(明治18)年に祖業である電線製造からスタートし、戦後復興のためのインフラ需要、高度成長期の光ファイバ需要等に支えられ、電力事業・情報通信事業を中心に先進の技術と高い信頼で社会の発展に貢献しています。世界有数のシェアを持つ光ファイバだけでなく、光ファイバケーブルの敷設に欠かすことができない「光融着接続機」で世界No.1、またスマートフォンやデジタルカメラ等に使われている電子部品や自動車に組み込まれている電気・電子機器をつなぐ「ワイヤーハーネス」等、同社の製品の多くが、私たち豊かで快適な暮らしを支えています。
また同社は売上の約65%を海外市場で占めており、国内外約100社のグループ会社で約53,000名の社員が“Fujikura”ブランドのもとで働いている、日本有数のグローバル企業としても知られています。今回は3年前の入社以来一貫して新卒採用をご担当しておられる人事部の鈴木さん(写真左)と、今年4月に新卒で入社した宇治さん(写真右)に、同社のグローバル展開を支える人材採用・育成等についてお伺いしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

求める人物像は“0”から“1”を生み出すのを楽しめる人。

――貴社では経営理念をはじめ、様々なところで「つなぐ」という言葉を大切にしておられますね。
鈴木:当社では創業120周年を迎えた2005(平成17)年を会社の創業時、終戦後の再出発時に続く「第3の創業」の年と位置付け、全社員が共有すべき新しい経営理念である「ミッション・ビジョン・基本的価値(MVCV)」を策定しました。かつての当社は、国内の特定優良顧客との間に培った強固なパートナーシップを強みとしていました。しかし国内のインフラ投資が頭打ちになる中、今後当社が生きていくためにはグローバルマーケットしかなく、そしてそこでの厳しい競争に勝ち抜くには企業風土の抜本的な改革が必要だったからです。

宇治:その後2011(平成23)年にグループ経営力の強化のため、経営理念MVCVを「グループ経営理念」として制定し、グループ全体で共有することを明確化しました。ここで示されている当社のミッションは「“つなぐ”テクノロジーを通じ顧客の価値創造と社会に貢献する」であり、当社がこれまで積み重ねてきた技術をベースに、これまでにない切り口でヒト・モノ・コトをつなぐことで新たな市場を開拓したり、社会課題に対する新たなソリューションの提供に挑み続ける姿勢を表しています。
――採用活動においても「世界はもっと、つながるはずだから」というメッセージを発信しておられます。
鈴木:先ほど国内ではインフラ投資が頭打ちになっている、と申しましたが、世界全体を見渡すとまだ発展途上の国・地域も多く、当社の技術を必要としている人々も数多くいらっしゃいます。我々フジクラの社員は一人ひとりが自分たちの技術への熱い想い、そして誇りを胸に、幅広い視野をもって未来を見つめ、世界中をもっと「つながる」社会にしていく責務があります。

宇治:そのため当社では求める人物像を「“0”から“1”を生み出すのを楽しめる、そんな『フジクラらしい』スピリットを持った人」としています。当社は社会の根幹を支える技術を生み出す「メーカー」です。そしてメーカーとは“0”から“1”を生み出す場であり、それを楽しめる人、今までとは全く違う価値を生み出すことに怖がらずにチャンレジできる人、私たちはそうした人と一緒に、「つなぐ」テクノロジーで社会に貢献したいと考えています。

100名を超える駐在員が、強い責任感をもって活躍中。

――21年4月入社の採用数等についてお教えください。
鈴木:大卒(院卒含む)では25名の方が入社しました。文理比は4.5:5.5となっていますが、例年は1:3と理系を多く採用しています。理系のうち7~8割が院卒で、これは特に選考段階で区別しているわけではなく、応募そのものが多いからで、特に力を入れて採用しているのが電気・電子・機械・情報系専攻の学生です。これは他のメーカーも同様に注力されていますので、例年激しい争奪戦になりますね(笑)。
――新型コロナウイルスの影響はいかがでしたか?
鈴木:1回目の緊急事態宣言までは対面で説明会や面接を行っていたのですが、それ以降は全てオンラインでの対応に切り替えました。宇治は今年入社でまさにその状況下で選考を経験しているのですが、内定者期間は1度も直接会うことはなく、入社式ではじめて顔を直接見ることができました。
――宇治さんは不安を感じることはなかったですか?
宇治:自分だけなら感じたかもしれませんが、周りの友人も同じでしたし、かなり早い段階から内定者フォローをしてくれましたので、不安はなかったですね。22卒についてはなんとかタイミングを見て、とは考えているのですが、まだしばらくは予断を許さない状況が続いていますので(取材日:2021年8月30日)内定式まではオンラインで、と考えています。
――貴社は世界各地に現地法人を構えており、100名を超える駐在員が現地で活躍しておられるそうですが、どのような役割を担っておられるのでしょうか?
鈴木:赴任先によって違いはあるのですが、現地法人のマネジメント業務、例えば事業計画の策定やそれに伴う予算管理、財務計画の立案といった経営の中枢を担う仕事や、海外の製造拠点での生産・物流管理、さらに新規顧客の開拓といった、非常に幅広い業務を担当するケースが多いですね。

宇治:仕事内容は様々なのですが、目的はひとつ、“Fujikura”ブランドを世界中に広め、高め、維持していくために、全員が高いプロ意識、強い意志と責任感をもって現地スタッフと共に奮闘しています。

グループ全体での人事最適化が行えるよう改革を進めている。

――駐在員になるには条件、例えば試験があったりするのでしょうか?
鈴木:いえ、特に試験はありませんし、入社何年以上という明確な基準は設けておりません。まずは国内で自身が従事している業務についてしっかりと知識を深めること、そして先ほど触れた仕事に対する強い責任感、プロ意識を高めることが大切だと考えています。

宇治:語学力に関しては会社が全面的にバックアップしており、海外への語学留学の支援制度や、会話のスキル向上に重きを置いたオンライン英語プログラム等を利用することができます。当社では事務系、技術系問わず海外赴任となる可能性があり、特に技術系社員からは学生時代にもっと英語力を身につけておくべきだったという声がよく聞かれますので、こうしたバックアップ体制は今後もより充実させていきたいと考えています。
――コロナ前は外国出身学生の新卒採用もされていたそうですね。
鈴木:残念ながら現在はストップしているのですが、海外から日本に来た留学生や、海外の大学の卒業生を例年採用しており、私の同期にもインド出身者2名、中国出身者2名がいます。同期に外国籍社員がいることで何気ない会話からも異文化理解が進みますし、語学を学ぶ上でとてもいいモチベーションになりましたね。新型コロナウイルスが早く落ち着いて、再開できるようになれば、また違った風を社内に吹き込んでくれるのではと期待しています。
――では最後に、人事・採用活動に関して今後注力していきたいポイントについてお教えください。
鈴木:当社は現在、国内外約100社で約53,000名の社員が働いており、そのうち約8割が海外の現地スタッフです。これまではそれぞれの現地法人のルールに基づいて評価・待遇が決められており、国をまたいだ異動、例えば本社から現地法人への異動が難しく、グループ全体での人材活用の壁になっていました。そこで現在、グローバルグレードに基づく評価・等級制度の導入を推進しており、グループ全体での最適な異動、配置、人材登用等が行えるよう改革を進めています。

宇治:当社ではいま、「フジクラグループ2030年ビジョン」を掲げ、「つなぐ」ソリューションの提供により、快適で持続可能な「みらい」社会の解決を目指し、挑戦を続けています。たえず好奇心を持って外へとネットワークを広げていく人、そこで得た情報を自分の仕事に結びつけようと知恵を絞る人、そんなフジクラと未来を「つなぐ」人材を採用したいですね。

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