注目企業の人事インタビュー 

採用と育成の両輪で、
100年企業に向けた発展を支えていきたい。

日本乾溜工業株式会社 総務人事部 篠原祐美子さん
日本乾溜工業株式会社
1939(昭和14)年、石炭を乾溜して得られるコールタールを原料に、電極用ピッチコークスを製造・販売する化学会社として設立された日本乾溜工業株式会社。戦後に石油から製造されるピッチコークスが大量に輸入されるようになると、同社はゴムタイヤ製造に使う不溶性硫黄(セイミサルファー)を日本で初めて開発する等主力事業を転換、また高速道路の路面標示工事の受注を機に交通安全施設工事や落石防止工事、法面工事といった建設事業にも進出する等、時代のニーズに即した事業展開で「環境にやさしく安全な社会の創造」に貢献しています。「より必要とされる企業へ」を目指す企業像として掲げ、100年企業に向けて発展を続けている同社の採用の状況について、総務人事部で採用業務を担っておられる篠原さんにお伺いしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

九州トップクラスの実績を誇り、やさしい地域社会づくりに貢献。

――化学会社として設立された貴社ですが、現在では主力事業が大きく様変わりしているそうですね。
現在の当社の主力事業は公共工事を主体とする交通安全施設、法面、景観工事の施工及び各種建設工事に関連する資材の販売を行う「建設事業」で、売上の約80%を占めており、残りの約20%は防災用品、産業安全衛生用品等の販売を行う「防災安全事業」と、不溶性硫黄(ゴム加硫剤)・環境型自然土防草剤の製造を行う「化学品事業」となっています。
――交通安全施設とは具体的にはどのようなものでしょうか?
皆さんが普段何気なく目にしておられる、ガードレールや案内標識、横断歩道等を指しており、特に九州地区ではガードレールのシェアがトップクラス、また近年全国で実施されている高速道路のナンバリング標識工事に関して、九州全域分を受注・施工する等、安心・安全且つ環境にやさしい地域社会づくりに貢献しています。
――九州地区で発生した地震・豪雨といった自然災害からの復興にも、貴社が尽力されているそうですね。
すでに発生した災害への復興対応はもちろん、斜面崩壊防止のための法面工事等、これから起こりうる災害に対する防災・減災に向けた工事も数多く手掛けています。また現在は、高度経済成長期から50年以上が経過し、その頃に建設された高速道路やトンネル、橋といったコンクリート建造物の多くが寿命を迎えています。簡単に建て替えることができないこうした大型建造物に対して当社の技術力を発揮した補修・メンテナンス工事を強化することで、社会インフラを次世代へとつなぐ取り組みも強化しています。

オンラインと対面をうまく融合させながら、選考を実施する必要性を実感。

――21年卒の採用のご状況についてお教えください。
大卒3名、高卒3名の計6名の入社を予定しています。例年は10名程度採用しているのですが、昨今の若者の建設離れの影響で興味を持ってくれる学生も減少傾向で、さらに業界は新型コロナウイルスの影響はほぼ受けておらず活況を呈しており、人材獲得競争がますます激化しているため、苦戦しているというのが正直なところです。また専攻に関しても本来は建設・土木等を専攻した学生にぜひ入社していただきたいのですが、なかなか厳しい状況ですので、近年は文理不問としてまずは興味を広く持っていただくようにし、その方々に入社後にしっかりとした教育を行っていくことで育成するという方向で採用しています。今年に関しても大卒の3名はいずれも建設・土木系ではない学科出身ですし、うち2名は女性で、建設事業の施工管理職志望で入社する予定です。
――事業的にはコロナ禍は影響ないとのことですが、採用活動には大きな影響があったのではないでしょうか。
当社では従来から人物重視で採用活動を行ってきたため、学生の生の声、生の表情に触れたいという思いを重視し、昨年も説明会・面接については感染防止対策を十分に実施した上で、全て対面で行いました。また現在開催している1dayワークショップに関しても対面で実施しているのですが、予約は入るものの実際に足を運んでくれる学生が少なく、今後はオンラインをうまく取り入れながら、対面と融合させて選考を実施する必要性を感じています。
――まずは学生との接点をなるべく多く作る工夫が必要ですよね。
特に当社のような知名度の低い企業だと、それが最も重要だと認識しています。当社は上場企業であり、国土交通省やNEXCOの元請け企業として様々な実績を有していますので、業界内での知名度はかなり高いのですが、残念ながら一般の方にはほとんど知られておらず、興味すら持っていただくのが難しいので実情です。学生と接点さえ持てれば当社の魅力は十分に伝わりますし、入社への足掛かりは作れると思いますので、大学キャリアセンターの皆様のお力をお借りしながら、地道に広げていければと考えています。

イメージ打破のため、業務改革を積極的に推進。

――社員の定着・育成のために貴社では社員教育や働き方に関する改革を進めておられます。
当社の発展のために人材育成は不可欠ですから、階層別研修をはじめ、様々なカリキュラムの導入・拡充を推進しています。また新入社員研修に関しても、これまでは約1か月間の座学による当社事業への理解促進や安全教育を受けてもらい、その後配属部署での約2週間のOJTを経て正式配属としていましたが、今年からは正式配属の前に当社の全部署を横断的に体験し、座学で得た学びを実践的に理解する研修を実施する予定です。

また働き方改革に関しては、残業時間が多い建設業界のイメージを打破するため、毎週水曜日はノー残業デーとし、社員の健康促進、ワークライフ・バランスの充実を図っています。またすべての業務に関して見直し及び効率向上といった業務改革を積極的に推進する等、業界の悪しき先入観の払拭に努めています。
――では最後に、今後の貴社の採用活動についてお聞かせください。
当社では新卒採用はもちろん、中途採用、特に30代の即戦力採用に力を入れています。九州トップクラスの実績を持つ安定性と将来性、そして地域社会の明日を担う、やりがいのある仕事ができるという当社の魅力を一人でも多くの方に広めていって、採用と育成の両輪で100年企業に向けた発展を支えていきたいと思います。

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