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HR用語の基礎知識
ミッションステートメント
人事の図書館 編集長 大西直樹
「ミッションステートメント(mission statement)」とは、「企業とその社員が共有する価値観や行動を示す指針や方針を明文化したもの」のことです。従来の「企業理念」や「社訓」等と似ていますが、企業の存在理由や社会にどのように貢献したいのかといった自社の根本原則をより具体的に明文化して社員と共有することで、社員の仕事へのモチベーションを高めるだけでなく、社外へのPRツールとしても使われることがあります。
また「ミッションステートメント」と同じような使い方をされる言葉として「ビジョンステートメント」があります。どちらも企業の軸となる重要な事柄を書いたものであり、また音感も似ているため、混同されやすいですが、大きな違いは、ミッションステートメントは「現在」について、ビジョンステートメントは「未来」について語ったものであるということです。ミッションステートメントは企業がいま何を行っているかや、競合他社と差別化する特徴を表しているのに対し、ビジョンステートメントは企業が描く自らの将来像を表しています。
ミッションステートメントは言わば、企業そのものを表現したもの。
企業の思いや信念、社会的使命や行動指針等をミッションステートメントで明文化させることは、企業にとって様々なメリットがあります。企業の将来を左右する重要な経営判断を迫られた際には、最終的な判断指針としてミッションステートメントが活かされます。業績や業界の動向、株主の意見を聞いたとしても、新たな取組に対して、100%の保証はありません。そんな時にミッションステートメントに沿った意思決定をすることで、企業の方針や信念からずれることなく会社の存在価値に沿う形で成長していくことができます。
また企業で働く従業員の統率はもちろんですが、社会に向けての情報発信ツールとしてもミッションステートメントは役立ちます。ミッションステートメントは言わば、企業そのものを表現したものです。活用の幅は広く、そのメリットも大きいといえます。デメリットとしては、ミッションステートメント自体がうまくまとまっておらず、会社としての方向性とは明らかに違う場合は、意味の無いものになってしまいます。それだけミッションステートメントが企業に与える影響というのは大きく、作成には時間をかけて取組む必要があります。
ミッションステートメントに必要な9つの要素。
ミッションステートメントを作成する前に、次の9つの要素について理解を深めておくことが大切です。
◆顧客
商品やサービスの提供範囲を明確にする必要があります。企業が顧客となる場合に、客先の消費者やビジネスパートナーを顧客と考えるのかを掘り下げておくと万全です。
◆製品とサービス
自社が提供する製品やサービスの特徴や社会的使命を明文化しておくことをおすすめします。顧客満足度や付加価値について分析することも効果的です。
◆市場(マーケット)
どのような市場で事業を展開していくのかを検討します。地理的な要素や情勢の変化、企業価値の創造方法についても掘り下げておきましょう。
◆技術(テクノロジー)
事業活動に必要な技術や、イノベーションの可能性について精査を行います。市場や顧客層の変化に対応できるよう、最新の技術をビジネスに取り入れることが大切です。
◆企業理念
既存の企業理念をミッションステートメントに加えるか、その他の要素を考慮して新しい理念を作るのかを検討します。時代や市場の変化に応じて、理念修正をいとわない姿勢も必要です。
◆企業の強み(競争優位性)
事業の成長・健全性を確保するため、自社が持つ強みについて整理します。競合他社の動向に目を向けながら、優位性を確保できる道筋を用意しておきましょう。
◆企業の成長性や財務の健全性
企業が持続的に成長できるのか、財務状況が健全なのかを再確認します。長期にわたり社会的使命を果たし、ミッションステートメントに説得力を持たせるために大切な要素の一つです。
◆社会的責任と自然環境への配慮(パブリックイメージ)
SDGsの達成目標として、持続可能な消費と生活のパターンの確保や海・陸の豊かさの保全が提示されているため、自然環境へのきめ細やかな配慮が必要です。市民社会の一員として、健全な形で地域社会に参加する姿勢も求められます。
◆社員に対する姿勢
人間である社員が企業を運営することを念頭に置き、社員に対する姿勢を再確認します。働き方改革の一環として、ディーセントワークを導入する企業が増加している点に留意が必要です。
ミッションステートメントを作成するには。
ではミッションステートメントを作成するにはどうすればよいかについて、ご紹介いたします。
【ステップ1】
まずマネージャーレベルの社員、一般社員、その他シェアホルダーを集めミッションステートメント作成チームを結成します。ミッションステートメントはすべてのレベルの社員に理解される必要があります。さまざまな役職の社員が一緒に作成作業を行うことで、だれにでも分かりやすく組織全体に浸透しやすいものが目指せます。また作成に社員自身が関わったほうが、完成したミッションステートメントに忠実になると言われています。
【ステップ2】
先にご紹介した9つの要素それぞれを特定するために議論を進めます。その際はチームメンバーの意見を全て吸い上げることが大切です。なかでも企業を存続させるために重要となる「顧客」「社会的責任・自然環境への配慮(パブリックイメージ)」「企業理念」「社員に対する姿勢」は時間をかけるようにしましょう。
【ステップ3】
9つの要素をつなぎ合わせて、文章にしていきます。企業の強み(品質やグローバル)や社会貢献、コミュニティなど一般社会に共感を得やすい単語を組み込むこともおすすめです。ミッションステートメントは企業内だけでなく、社会に積極的に発信していくものにもなるので、「発信する」という視点で言葉を選択すると良いでしょう。
ミッションステートメントは企業がその価値観を明文化したものですが、個人でも「ミッションステートメント」を作り、自分の価値観に基づいた自分だけのルールを決めることで、目標を達成するためのモチベーション維持に用いることができます。皆さんもぜひ一度、ご自身のミッションステートメントについてお考えになってください。
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