キャリアセンター訪問

どんな変化にも対応できる学生の育成を、
教職員連携で目指したい。

西南学院大学 キャリアセンター長 商学部教授 西田顕生さん/学生支援部 就職課 課長 南里恵美さん
西南学院大学
1916(大正5)年、米国南部パブテスト派の宣教師C.K.ドージャーにより福岡市初の私立中学校として創立された、西南学院。創立者の遺訓“Seinan, Be True to Christ”(西南よ、キリストに忠実なれ)を建学の精神とし、現在もキリスト教を基盤とした独自の教育を実践する同校は、1949(昭和24)年に新制大学として開設された西南学院大学をはじめ、約1万人の学生・生徒・児童・園児が学ぶ総合学園に発展しています。また創立当初から国際性に富んだ人材の育成に取り組んでおり、「語学の西南」と呼ばれる同校は、当時では珍しかった留学制度の導入に1971(昭和46)年から取り組み、現在では全大陸に及ぶ33カ国102大学との協定を締結。語学留学の支援や海外留学生との交流イベントの開催等、多種多様な国際交流プログラムを用意しており、福岡、九州を中心に全国、そして世界で活躍する優秀な人材を輩出し続けています。
今回は西南学院大学商学部教授として20年以上教鞭を執りながら、キャリアセンター長もお務めの西田さんと、長年にわたり就職課で数多くの学生を支援してこられた南里さんに、同校のキャリア・就職支援の特色を中心にお話をお聞きしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

資本金10億円以上の大企業への就職率が5割超。

――福岡で100年以上の伝統をお持ちの貴校ですが、関東圏への就職も約4割を占めているそうですね。
西田:仰る通りで、福岡をはじめとする九州の地場企業だけでなく、東京を中心とした関東圏に本社を置く企業に数多くの就職実績があり、全国各地でOB・OGが活躍しています。また企業規模別では資本金100億円以上の巨大企業、10億円以上の大企業への就職率が5割を超えているのも本学の特徴です。

南里:こうした就職実績を支えるために、私たち職員だけでなく、西田先生をはじめとする教員の皆さんのお力をお借りしながら、九州各県や関東・関西地区で企業開拓・交流を積極的に行っています。また関東圏で就職活動を行う学生を支援するため、東京駅に隣接した場所に「西南学院東京オフィス」を設置する等、バックアップ体制を整えています。

西田:本学生は約7割が福岡県、約9割が九州の出身で、東京での就活に不安や心細さを感じる学生も少なくありません。そんな時に東京オフィスに寄って地元の言葉に触れたり大学の話をすることで心が落ち着いたり、頑張ろうという気持ちになれると、学生には好評です。現在は新型コロナウイルスの影響でキャリアアドバイザーを常駐させることが難しいのですが、学生が困った際には本学就職課の職員にすぐにオンラインで相談ができるようにする等、コロナ禍でも学生への支援を途切れさせないよう努力しています。
――就職先企業の地域や規模についてお教えいただきましたが、業種や職種はいかがでしょうか?
南里:業種・職種に関しては多岐にわたっているのが特徴で、金融・保険業を筆頭に、卸売業・小売業や情報通信業、製造業等、様々な業種でOB・OGが活躍しています。また人気のマスコミ・エアライン業界への就職に伝統的に強く、この業界への就職を見越して本学を選ぶ学生も多いようです。

西田:最近の特徴では就職決定者の10%以上が公務員となっており、難関の国家公務員や福岡県庁・福岡市役所等に多くの実績を残しています。マスコミやエアライン、アナウンサー、そして公務員志望の学生には試験対策講座等を実施する等、学生の夢を幅広く支援しています。

問題解決型学習を通じて、学生の職業観や社会人基礎力を養成。

――幅広い業種・職種に興味を持ってもらうため、低年次から様々なプログラムを実施しておられますね。
南里:3年生になってから就職のことを考えるとどうして内定を取ることが目的になってしまいがちですので、いかに早くから自身のキャリアビジョンを形成するかが大事だと考えています。そのためにまず1年生では「自分発見講座」で自己理解を深め、2年生では「仕事発見講座」を通じて世の中にある仕事の種類と内容について学び、仕事理解を深めた上で3年生以降の就職活動に結び付けていくといった、らせん階段のように継続的に知識を重ねていけるような取り組みができるよう、心掛けています。

西田:一例として本学では企業・自治体にご協力いただき、指定いただいたテーマに沿って個人ワーク・グループワークを行い、その内容をプレゼンするといった問題解決型学習(PBL)を通じて、学生の職業観や社会人基礎力の養成等を目的とした合同講座を課外で実施しており、これまでにJALや読売新聞、コカ・コーラボトラーズジャパンをはじめ、数多くの企業・自治体にご協力をいただいております。昨年は新型コロナウイルスの影響で実施ができませんでしたが、感染が落ち着いたらぜひ再開したいと考えています。

南里:他にも入社5年以内のOB・OGをお招きし、仕事の内容ややりがい、また自身の就職活動について語っていただく「OB・OG懇談会」を実施しています。OB・OGには自身が学生生活でやっておけばよかったと反省したことや、失敗談等も語っていただいており、学生にとっては雲の上の存在のように思っていた社会人に対して親近感を感じることができるとともに、企業理解、そして働くということに対する理解を深められる、とてもいいイベントになっています。
――2年生までに自身のキャリアプランをしっかりと考えてもらって、3年生から本格的な就職支援へと移行していくわけですね。
南里:就職活動をいつから本格的にスタートするかは志望する業界や企業によって学生それぞれで異なりますので、本学では夏期インターンシップ前、秋、冬~春の3つのタームに分けて、どの時期から始めても基礎から応用まで身につけることができるよう、幅広いテーマ・形式で講座を実施するといったきめ細かい支援体制を整えています。

西田:学生ひとり一人で事情も異なりますし、悩みもそれぞれですから、きめ細かい支援体制が求められるのは当然です。ですが本学の就職支援では「自走」できる学生の育成、自らで答えを見つけ、道を切り開いていける力を一人ひとりに身につけさせることを最も大切に考えています。本来は自分ひとりで歩けるのに、私たちが必要以上に手を出してしまうと、その学生はいつまでも人を頼ってしまったり、指示待ち人間になってしまいかねません。まずは学生の話を丁寧に聞いて、どういった支援が必要なのか、どこまで手を差し伸べれば自走できるようになるかを常に意識し、学生ひとり一人の状況に合わせ、学生の成長を促すことが教育機関である私たちの責務だと考え、取り組んでいます。

大学教育とはパソコンの「OS」を学生の体内に作ること。

――就職支援も教育の一環と考えると、教職員の連携が重要になってきますね。
西田:幸い本学は学生数が約8,000名、教員数が約200名という規模ですので、距離の近い、顔の見える関係性が構築できていると自負しています。私を含めたキャリアセンター委員が中心となって各教員と協力し、より細やかな支援が必要な学生をピックアップし、就職課と連携するようにしています。

南里:職員間の連携も重要で、本学では就職課と学生課が同じフロアにあり、密接に情報交換を行いながら、例えば必要な場合には大学カウンセラーと一緒に相談に乗る等、学生個々の状態に合った支援策を実施しています。
――新卒採用を取り巻く環境は年々変化していますが、貴校では今後のキャリア・就職支援に関して何が重要だとお考えでしょうか?
南里:特にスケジュール面での変化が大きいと感じていますが、企業の動きは私たちで変えることはできません。私たちにできることはどんな変化にも対応できる学生を育て、送り出していくことです。社会環境が大きく変わり、産業界にも変革の波が押し寄せている今、それらに臨機応変に対応できる人材でないと、社会から必要とされなくなる時代になっています。自ら考え、行動する、「自走」できる学生をどう育てるかが、今後より求められるのではないでしょうか。

西田:私も全く同感で、大学教育とはパソコンの「OS」を学生の体内に作ることだと考えています。アプリケーションは時代とともに変わっていきますが、どんなアプリでも動かすことができるOSを自身で持っていれば変化にも柔軟に対応することが可能になります。また一方で、大学で学んだことだけで一生飯を食っていくことが不可能な今、どれだけ自分をブラッシュアップし、市場価値を高めていくことができるかが、その人が生き残れるかの鍵になってきています。自己変革を続けることができる習慣、思考をいかに学生生活の中で身につけさせることができるか、粘り強く取り組んでいく必要があると感じています。
――では最後に、貴校並び貴校学生のPRをお願いします。
西田:企業の皆様からよく仰っていただくのですが、本学の卒業生はガツガツ前に出るタイプではないが自然と輪の中心になっている、と高く評価していただいています。悪く言えば押しが弱いところがあるのですが、芯はしっかりしている学生が多いのが西南生の特徴ですので、ぜひ貴社のお役に立つ人材に育てていただければ幸いです。

南里:チームで働くことが求められている中で、多様性を尊重しつつ、チームをまとめて前に進める力を持っている西南生は、貴社にとって貴重な戦力になってくれるはずです。また本学ではすべての学生が納得感のある就活ができるよう、小手先の就活ノウハウは指導しておりません。その分、面接では自分の思いを深く考え、自分の言葉でしっかりと伝えることができるのが西南生の持ち味です。そんな本学学生にぜひご期待いただき、多くの企業様と相互理解を深めることができる機会をいただきたいと思います。そして、求人票を通して企業様と学生の縁を繋ぐことができれば幸いです。

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