キャリアセンター訪問

教職協働によりタフで骨太、誠実な「拓殖人材」を育成。

拓殖大学 キャリアセンター就職部 八王子就職課 課長 齊藤健一さん/学務課 東悦子さん/就職課 関口晃司さん
拓殖大学
1900(明治33)年、後の総理大臣となる桂太郎公爵により台湾協会学校として、台湾開発に貢献しうる人材の育成を目的に設立された拓殖大学。「積極進取の気概とあらゆる民族から敬慕されるに値する教養と品格を具えた人材の育成」を建学の精神とし、校歌にも「人種の色と地の境 我が立つ前に差別なし」と謳われている通り、多くの卒業生が世界各地で活躍する“国際大学”のパイオニアとして大きな足跡を残してきています。
昨年2020(令和2)年に創立120周年を迎えるにあたり、2015(平成27)年4月に提示された「拓殖大学 教育ルネサンス2020」の目的の一つである「グローバル人材=拓殖人材」の育成に教職員が一丸となって取り組んでいる同校の就職・キャリア支援の特徴・ご方針について、キャリアセンター就職部 八王子就職課 課長の齊藤さん(写真上)に、また、拓殖人材の育成の実現のために同校が立ち上げた<2020 TAKUSHOKU NEW ORANGE PROJECT>の広報プロジェクトチームである「チーム シューカツ」のメンバーとして様々な活動を推進してこられた学務課の東さん(写真中)、就職課の関口さん(写真下)に、お話をお伺いいたしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

“必要な時期”に“必要なプログラム”を約70種用意。

――貴校では2015年から「拓殖大学 教育ルネサンス2020」に取り組んでおられるそうですが、具体的にはどのような取り組みになりますか?
齊藤:本学では創立120周年にあたる2020年に向けて、2015年4月に本質的な大学改革への取り組みとして「拓殖大学 教育ルネサンス2020」のグランドデザインを作成いたしました。その中で教育目標として「国際性」「専門性」そして「人間性」を備え、さらに国際的な視野を持ち、積極的にチャレンジしていくタフな人間力を身につけたグローバル人材を「拓殖人材」と位置づけて、教育・研究、国際貢献、社会連携・貢献、学生生活支援、社会的責任の5つのカテゴリから教職員が一丸となって育成に取り組んでまいりました。後ほど詳しくご説明しますが、人材育成プログラムを実行していくために各部署がセクショナリズムを取り払い、次世代を担う若い職員を中心に新たな視点で学生支援のための広報活動を実践する「2020 広報プロジェクトチーム」が結成され、様々なプロジェクトを実施してまいりました。2020年度で一旦その役割は終えましたが、継続しているプロジェクトもありますし、現在は創立130周年となる2030年に向けて、さらに発展・進化したプロジェクトを始動させるべく、準備を進めております。
――就職・キャリア支援に関しても、教職員が一体となった「教職協働」による、学生一人ひとりのニーズに合わせたきめ細かい支援体制が特長だとお聞きしております。
齊藤:本学就職部では、学生一人ひとりが納得できる就職を実現できるよう、セミナー等の支援を年間で約70種用意しています。1・2年の低年次向けに対しても採用試験の筆記対策や資格取得・試験対策支援、また東京商工会議所と連携して夏季・春季休暇期間中に実際に企業を訪問し、職場体験ができる機会を提供するといった、将来のキャリアを見据えて社会で求められる能力の理解・向上に繋がるプログラムを用意しています。また3年次以降についてはより本格的・実践的な就職活動準備として、“必要な時期”に“必要なプログラム”を用意して、学生一人ひとりの納得感のある就職につながるようにしています。

ただ、私たちが常に意識しているのは、単に知識だけを詰め込むような内容、答えを与えるようなプログラムにはせず、自身で将来のキャリア観をしっかりと醸成し、どんな力が必要とされているのかを理解した上で、学業はもちろん、充実した学生生活を過ごす中でその能力をじっくりと涵養していくことだと考えています。そのために就職部ができることには限界がありますので、「教職協働」による、ゼミや授業を通じたキャリア支援の重要性は今後ますます高まっていくと考えています。

我々が大切にしなければならないのが「学生ファースト」という考え方。

――ですが、昨年は新型コロナウイルスの影響でセミナー等の運営も難しかったのではないでしょうか?
齊藤:仰る通りで、例年2月に開催している、約300社が参加される大規模な合同企業研究会は予定の半分しか実施できず、また企業の人事担当者を講師に迎え、本番さながらの面接指導等を受けることができる1泊2日の就職合宿セミナーも中止を余儀なくされてしまいました。いずれのプログラムも学生からの人気が高く、特に就職合宿セミナーは40年近く続いている本学就職部の目玉プログラムだっただけに、私たちとしてもなんとか開催したかったのですが、学生はもちろん、例年ご協力いただいている企業の皆さんからも残念だというお声を数多く頂戴しました。
――セミナーやガイダンスはオンライン配信へ切り替えられたのでしょうか?
齊藤:はい、前期開催分に関しては、動画を撮影し、オンデマンド形式で視聴できるようにしていたのですが、これは正直言ってあまりうまくいかず、閲覧数は伸びませんでした。学生も不慣れなオンライン授業に加え、レポートもあり、いわゆる「画面疲れ」してしまっている中では、よほど響く内容でないと見てくれないでしょうし、いつでも見れるように環境を整えたことが、かえって重要性を下げてしまったのではないかと反省しています。

そこで後期開催分からはライブ配信をメインとし、見逃した人に限ってアーカイブを視聴できる、というアナウンスに変えたところ、閲覧数が伸びるようになりました。時間帯に関しても遅めの方がよく見てもらえることがわかりましたので、学生が求めている形にたいぶ対応できてきているのではと考えています。
――ですが、遅い時間帯での配信となると、就職部の皆さんにもご負担がかかりますね。
齊藤:確かにその通りですが、まず我々が大切にしなければならないのが「学生ファースト」という考え方で、学生が求めるのであれば、極力それに近づけていこうという想いは全スタッフで共有できています。先ほど70種ものプログラムを年間で開催しているとお話いたしましたが、これも多様化する学生のニーズに合わせて、より響く内容にしようと考えた結果、より細分化されていったという経緯があります。特に今年の3年生は就活本番を前に不安でいっぱいでしょうから、どう解消してあげられるか、そして納得のいく就職先を全ての学生が見つけられるよう、全力でサポートしていきたいと考えています。

有志の学生たちが運営委員会を組織し「社会人基礎力育成グランプリ」を運営。

――ではここからは東さんと関口さんに<2020 TAKUSHOKU NEW ORANGE PROJECT>、並びに2020 広報プロジェクトチームである「チーム シューカツ」の活動についてお伺いいたします。
東:<2020 TAKUSHOKU NEW ORANGE PROJECT>は、先ほどご説明しました「拓殖人材」の育成のために立ち上がった全学挙げてのプロジェクトで、その人材育成プログラムを実行していくため、7つのチームが2015年から活動を始めました。特徴としては、例えば私たちが所属していた「チーム シューカツ」に関しても就職部の職員で構成されているのではなく、様々なセクションから職員が集結し、新たな視点で広報活動を実践するという点で、活動当初は私は図書館で、関口は現在は就職課に属していますが当時は経理課で勤務しており、チーム シューカツのリーダー的存在として活躍してくれました。

関口:チーム シューカツの目的は、就職活動やキャリア教育に関するサポート活動を通じて、学生一人ひとりが満足する進路を切り拓くためのキャリア教育・就職支援をより充実させることにあり、様々なプロジェクトを実施したのですが、その中でもメインとなっていたのが(一社)社会人基礎力協議会が主催する「社会人基礎力育成グランプリ」の開催・運営です。(※チーム始動時は、有志団体の社会人基礎力協議会と経済産業省との共催)

※社会人基礎力とは https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/

本学では早くから学生の社会人基礎力育成に積極的に取り組むとともに、関東地区予選大会、全国決勝大会の会場校になっておりますので、私たちチーム シューカツのメンバーの指導のもと、有志の学生たちが運営委員会を組織して、まずは学内の選考会、そして関東地区予選大会・全国決勝大会の司会・運営等を毎年行っています。

東:もちろんこれ以外にも、例えば就職部では実施できないようなライトなテーマで就活講座を企画・運営する等、就活に関する有意義な情報を提供するとともに、運営側の学生にとって得難い経験を積むことができる場となっており、満足度も非常に高いプロジェクトですので、今後も2030年に向けてさらにブラッシュアップした活動を継続してもらえればと期待しています。

就活は自身の成長のためにやるんだという気付きを発信していきたい。

――インターンシップが事実上の就活の入り口となっている今、今後ますますの早期化、さらには通年化といった流れも予想されており、就職・キャリア支援も変化への対応が求められると思うのですが、貴校ではどのようにお考えでしょうか?
関口:確かに早期化の流れは進んでいくでしょうから、低学年次の就職・キャリア観の醸成、そしてES・面接対策といった私たちの施策もより早期に実施していく必要性を感じており、そのためにはまず我々就職部と学生の接点を増やし、心理的な敷居を下げる努力が必要だと考えています。3年生になってから初めてキャリセンターを利用するのではなく、日頃から身近な存在として不安があればすぐに相談に来てもらえるような、そんな活動を日々心掛けていくことが重要ではないでしょうか。

齊藤:私は学生に対して、就職活動に対する認識を改めてもらえるよう働きかけていきたいと考えています。私自身も振り返って思うのですが、就職活動で取り組んだ自己分析や業界研究は、卒業してからもずっと役に立ちますし、社会で活躍するには不可欠な視座になります。これはどんな時代でも変わらないと思いますので、就活を単に内定を得るためだけにやるのではなく、自身の成長のためにやるんだという気付きをより多くの学生に発信していきたいと考えています。
――では最後に、貴校並びに貴校学生のPRをお願い申し上げます。
東:チーム シューカツの活動を通じて改めて感じたのですが、本学の学生はとても素直で、褒めれば褒めるだけ伸びてくれる、そんな伸びしろに溢れています。ご採用いただければきっと貴社が望む人材として成長してくれると思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

関口:本学では伝統の海外留学、活発なゼミナール、そして盛んな部活動に代表されるような、学生の主体的な活動を教職協働で支援し、盛り上げています。先ほど「拓殖人材」のお話をさせていただきましたが、タフな人間力を身につけた人材、言い換えれば社会で活躍できる骨太で誠実な人材をこれからも育成・輩出してまいりますので、どうぞご期待ください。

齊藤:私からはぜひ、本学学生の挨拶にご注目いただければと考えております。大人になればなるほどできなくなる挨拶ですが、本学ではその基本を徹底することを目的に、職員が率先しての挨拶運動実施にも力を入れています。八王子国際キャンパスでは、運動部の学生が多く在籍していますが、企業の方が来校された際に「学生から挨拶されたのは拓大だけ」と評されることもありました。まずはしっかり挨拶が出来る、その様な社会人の基本がしっかりした学生をこれからも育てていきたいと思います。

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