注目企業の人事インタビュー 

学生とのコミュニケーションを重視し、
自社に合う学生を見極める。

株式会社パロマ 総務人事部 人財採用統括室 室長 河井友香さん
株式会社パロマ
1911年の創業当時から「ガスを通じて、人々に貢献したい」という志を持ち、安全・安心で快適な生活の向上に努めてきた、株式会社パロマ。ガス機器の普及に伴う世の中の暮らしの向上、そしてそれを使っている人々の「笑顔」は世界共通だと考える同社は、国内のみならずアメリカ、オーストラリア、中国、ブラジルをはじめとする世界各地に生産拠点を構えるグローバル企業であり、「Paloma」は世界ブランドとして広く知られ、現地に合わせてローカライズされた製品力、そして技術開発力は世界各国で高い評価を受けています。ご自身もかつて開発担当として数々の製品を世に送り出し、現在は総務人事部で新卒・中途採用全般をご担当しておられる河井室長に、同社の新卒採用の方針について、詳しく伺ってきました。
※記事の内容は取材当時のものです。

普通の人々の「何でもない日々」を支えている。

――今回の取材で、社名である「Paloma」がスペイン語だと初めて知りました。
平和の象徴である「白い鳩」を意味するスペイン語になります。平和への願いと共に、鳩のように当社の製品、そして社員が日本中、そして世界中に大きく、広く羽ばたいていけるようにという想いを込めて、社名にしています。私も入社前まで知らなかったんですけどね(笑)。
――全国主要都市の地下鉄内看板「パロマ100枚看板プロジェクト」も好評ですね。
日本全国から公募した100通りの日常の写真を使った看板を100枚掲出し、「特別ではないけれど、大切な毎日」を支えるガス機器メーカーとしての当社の想いを伝えています。ガス機器は生活になくてはならない生活必需品にも関わらず、特に若い世代にとっては自分で選んだものではなく、生まれた時から当たり前にあるものですから、自宅にどんなガス機器がついていて、どこのメーカーか、知らない方も多いと思います。私達の製品が日本中、世界中のどこかで、今この瞬間も使われていて、普通の人々の「何でもない日々」を支えていることを、この看板を通じて一人でも多くの方に知っていただけると嬉しいですね。事実、合同企業説明会に来られた学生から「パロマという社名は知らないけど、看板は見たことがあるので興味を持ちました」と言ってもらったこともありますので、効果が出ているのかなという実感はあります。
――では、20年4月採用のご状況をお教えください。
技術系で14名、事務系で15名の方に新しく当社の家族に加わっていただきます。地域は東海圏だけでなく広く全国から募集しているのですが、採用活動は私を含めた本社人事が全てをカバーしていますので、人手が足りない時等は、現地の支店長にご協力いただき、対応しています。
――男女比はいかがでしょうか?
選考に関しては男女不問で性別に関係なく採用したいのですが、男性の応募のほうが多く、結果的に例年女性の方が少ないですね。ただ、現在募集を進めている21卒に関しては、もともと開発業務に従事していた私が実体験を交えながら「女性でもできるよ」と説明をするからでしょうか、特に技術系で女性の方が多く集まってくれていますので、うまく採用までつながるよう期待しています。

素直さは目に見えないが、見極めることはできる。

――技術系採用で指定の学部・学科はありますか?
いえ、特に指定の学部・学科はありません。私もそうだったのですが、学生時代にガス機器のことを学んでいる学生はまずいませんし、パロマの製造・開発の仕事をゼロから覚えていただくことになりますので、入社段階で特に必要とする知識はありません。もちろん専攻分野を活かしたいと希望する方はそれに近い部署に配属していますが、私達が期待しているのは知識よりも学生生活で培った論理的な思考力・分析力ですので、Paloma、そしてガス機器という幅広いフィールドで、自身の可能性を思いっきり発揮してもらえればと考えています。
――では、貴社が求める人物像について、お教えください。
新卒に関しては、やはり「明・元・素」、明るく元気で素直な方ですね。あと加えてコミュニケーション能力ですが、これは事務系と技術系で求めるものが若干異なります。事務系は営業職が中心となりますので、お客様と接する際にきちんと挨拶ができるか、お客様が何をお求めで、何にお困りなのかを汲み取って、解決策を提示できるコミュニケーションが必要になります。技術系に関しては、一人で作業をすることはほとんどなく、チームで行っていきますので、チームワーク・協調性を持って業務に取り組むことのできる人が、当社が求める人財ですね。
――そうした優秀な学生を獲得するために、貴社が意識して取り組んでおられることは何ですか?
やはり接触回数を増やして、学生に当社のことを刷り込んでいくことが必要だと考えています。そのため当社ではインターンシップに力を入れており、夏期に理系対象で2週間、秋~冬期にかけて文理対象で1dayインターンシップを実施しています。また1dayについては、参加学生に対して気になった点や改善した方がよいと感じた点について、1対1でフィードバックする時間を設けるようにしています。1回あたりの参加人数は30名程度ですので、1人2~3分でも1時間半程度かかることもあり、正直言うととても大変なのですが、感じたことをストレートに伝えることで学生の心に響けばいいなと思っています。また、指摘したことを次に会った時に直してくれているのを見た時は、とても嬉しいですし、そうしてくれる学生は当社への志望度が上がっているな、という手応えを感じることができます。
――学生と腹を割ったコミュニケーションを積み重ねることで、相手の本当に姿が見えてくるんですね。
明るさと元気さはある程度見て判断することができますが、素直さは見えるものではありませんので、一つの指標になることは間違いないと思います。あと、フィードバックを待っている間、後に予定があって急いでいる学生を優先してくれたり、最後まで残って椅子を片付けてくれたり、こちらから何も言わなくてもそうした気遣いができる学生が毎回いますので、そういう方にはより接触頻度を高めていって、1本釣りのイメージで採用に結びつけるようにしています。

大家族のような社風で、安心して仕事に打ち込める。

――母集団を広げることも大事ですが、それよりもその中から自社に合った学生を採用することに労力を費やしたほうがいい、というお考えでしょうか?
そちらのほうが当社のスタイルに合っていると思いますね。もともとそんなにたくさんの応募があるわけではありませんし、人事のマンパワーも限られていますので。経営層からも「数合わせは不要、合わない人を無理して採用する必要はない」と明確に言われていますので、一人ひとりとじっくりコミュニケーションをとって、当社に合う学生、入社後に活躍してくれる人財を見極めていくやり方を続けていきたいと思います。
――入社後の教育・指導方針についてお教えください。
当社はどんなことにも挑戦させてくれる会社で、私自身もこれまでやりたいといったことでダメと言われたことは一回もありません。もちろん挑戦には失敗がつきものですが、そうなったら経験豊富な先輩が必ず手を差し伸べてくれますし、何がダメだったかを検証することで次のチャレンジに活かせばいい、という風土が根付いています。私も部下に対しては挑戦を大いに奨励しているのと同時に、「失敗を隠すな」と必ず言っています。誰でも失敗は隠したくなるものですが、それでは成長できません。ですから私は部下が初めて失敗を報告してきた時は必ず「よく失敗して、よく報告してくれたね」と褒めるようにしています。それが部下の成長を願う親心であり、当社の若手に対する教育・指導方針の原点になっていると思います。
――親心、という言葉にある通り、パロマという会社自体が大きな家族のようですね。
会社も社員のことはもちろん、その家族が幸せに暮らしているか、まで考えて様々な気遣いをしてくれますので、私達は本当に安心して仕事に打ち込むことができますし、会社にために頑張ろうという気持ちになりますね。社内の雰囲気もとても和気あいあいとしていて会長、社長との距離も近いですし、毎年開催している社内運動会「パロマスポーツフェスティバル」では会長、社長をはじめ経営陣、社員だけでなく、社員の家族も大勢参加しており、本当の大家族のような一体感を感じることができます。
――では最後に、今後の新卒採用についての方針をお教えください。
通年採用が本格化すると、これまで以上に早期化することが考えられますので、当社ではこれまで3年生対象だったインターンシップに加え、1・2年生対象も別枠で実施する予定で検討を進めています。具体的な仕事の体験ではなく、例えば「将来のキャリア形成を考えた学生生活の過ごし方」といった、1・2年生でも興味を持ってもらえるような内容でまず接点を持ち、そこから3年次の本格的なインターンシップにつなげていければと考えていますが、うまくいくかどうかはやってみないとわかりませんよね(笑)。でも挑戦してみることには必ず意味はあると思いますし、そこで学生の意見や大学からのご要望等を加味していって、年々ブラッシュアップしていければと考えています。

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