キャリアセンター訪問

「自走する学生」のよき伴走者として、共にゴールを目指す。

立命館大学 キャリアセンター 衣笠キャリアオフィス 課長 片岡龍之さん/法学部 法学科 4年 門田翼さん
立命館大学
1869(明治2)年に、近代日本の代表的な政治家で国際人であった学祖・西園寺公望が創設し、2020年度に創始150年、学園創立120周年を迎える立命館学園。その中核である立命館大学は衣笠、びわこ・くさつ、大阪いばらきの3キャンパスに16学部を有し、約33,000名の学生が学ぶ、日本を代表する総合私立大学のひとつです。これまでの精神や理念、歴史を受け継ぎ、2030年にめざす新たなビジョンとして「学園ビジョンR2030 挑戦をもっと自由に」を掲げ、多様な人々の自由な挑戦を支え、希望に満ちた未来、社会の創造に挑む同校のキャリア教育の今について、衣笠キャリアオフィスの片岡さん、そして同校独自の学生支援の仕組みである「スチューデンツ・ネットワーク」に参加している法学部4年の門田翼さんに、お話をお聞きしてきました。
※記事の内容は取材当時のものです。

進路満足度を高めるため、「低回生からのキャリアデザイン」に注力。

――貴校のキャリア支援の基本方針についてお教えください。
立命館大学キャリアセンターは「学生一人ひとりの希望する進路・就職」を高いレベルで叶えるために、様々な支援を行っています。言い換えれば、卒業の時点で自分の進路に対して高い満足感を持ち、「立命館に来てよかった」と思ってくれる学生を一人でも多く増やすことが大切だと考えています。そのために本学では「低回生からのキャリアデザイン」を重視し、早い段階から自分自身のキャリアを考え、大切にしたい価値観を見つけてもらう機会を積極的に設けています。

具体的には、大学の4年間で正課と課外の両面で幅広い学びを充実させることが、将来の夢や目標を実現する力量の形成につながると考え、学内外の多くの方々と連携し、様々な施策を実施しています。一例としてご紹介すると、正課では学部・学科の教職員や企業・団体・卒業生と連携し、1~3回生を対象とした単位認定型の「キャリア形成科目」を用意しています。ここで「学びとキャリア」「社会とキャリア」の関連性について講義と実習から学ぶことで、より学生生活を充実させ、納得のいく進路選択ができるよう、教職員が一体となってサポートしています。また課外としては全学のキャリア教育を支援するキャリア教育センターとの協力による各種インターンシップの開発や運用、就職活動に役立つ実践的なPBL(Project-Based Learning 課題解決型学習)等を通じて学生の可能性を広げ、進路選択を支援しています。
――低回生のキャリア意識を高めるのはなかなか難しいと思うのですが、いかがでしょうか?
全体的にはその通りですが、新卒一括採用から通年採用への動きといった就職環境の変化を受けて、早い段階から具体的に活動を始める学生は明らかに増えています。我々もそうした意識の高まりに応えるべく、19年度には「卒業後にどんな自分になりたいか」を考えるワークショップを1回生対象に開催したり、20年度からは1回生限定のPBLを実施する予定です。キャリアセンターは就活生のためだけにあるのではなく、入学式の日からいつでも使ってもらって構わないわけですから、なるべく早い段階で我々との接点を持ってもらい、心理的ハードルを下げてもらえればと考えています。

「スチューデンツ・ネットワーク」による、強固な支援体制。

――UIターン就職の支援にも熱心だとお聞きしました。
本学は在籍学生の約4割が近畿圏以外の出身者となっており、地元でのUターン就職を希望する学生も多いことから、全国29の自治体(2019年12月現在)と就職支援協定を締結し、各地域の優良企業の採用情報やイベント情報を提供するほか、各地域での就職活動の支援を自治体と連携して取り組んでいます。また例年12月にUIターン就職を希望する学生を対象にした「UIターンガイダンス」を実施し、UIターンに必要な知識や心構えを身に付けてもらった上で、1月には全国を6エリアに分け、各地区の有力企業や全国展開するグローバル企業、地方自治体等の人事担当者をお招きし、地域で働くことの魅力を紹介する「立命館大学キャリアフォーラム」を開催し、学生とのマッチングを図っています。
――ご父母の皆様への支援も全国規模で実施しておられるそうですね。
本学にはご父母の皆様が大学の教育活動を支援する様々な取り組みを行う「父母教育後援会」があり、その懇親会事業として、全国47都道府県で年に1度、ご父母の皆様に授業を受けていただく等、大学生活を疑似体験していただく「1日キャンパス」を開催しています(※滋賀県・京都府・大阪府は「オープンカレッジ」として開催)。その一環として我々キャリアセンターもご父母からの個別相談に応じる機会を作らせていただいており、Uターン希望者についてどういう事に気を付ければよいか、また我々キャリアセンターをどうご利用くださればよいか等について、お話をさせていただいております。企業や地方自治体の方々はもちろん、こうしたご父母の生の声をお聞きすることが、どういった支援をご提供すればよいかを考える上で貴重なヒントになっておりますので、今後もこのような場に積極的に参加していければと考えています。
――もう一つ特徴的なのが、門田さんがJAとして活動している「スチューデンツ・ネットワーク」です。
本学では民間企業や公務員、国際機関等で活躍している先輩たち約1,600名がCA(キャリア・アドバイザー)として、後輩の進路選択や就職活動についてサポートを行っています。また卒業生だけでなく、就職活動を終えた学部4回生・大学院2回生もJA(ジュニア・アドバイザー)として活動しており、自身の体験をもとに、身近な先輩として後輩へのアドバイスを行っています。

自身の体験、生の声を後輩に伝え、恩返しがしたい。

――ではここで門田さんに、JAの役割や活動内容についてお伺いいたします。
JAは就職活動をしている学生が何を求めているのか、そして私たちの経験や生の声を伝えるにはどうすればよいかを、自分たちで考えて企画・実行する、立命館大生のためのサポーター組織です。衣笠キャンパスだけで約100名が参加しており、キャリアセンター内に「JA相談ブース」という窓口を設けていただき、自分と同じ業界・職種を志望している後輩へのアドバイスを行ったり、CAにOB・OG訪問する前に、より身近な我々が対応する「JA訪問」等の支援活動を行っています。CAの皆さんは企業や仕事の具体的な内容には精通されている反面、就職活動をしてから時間が経過している方も多く、最新の就活事情は私たちの方が詳しいので、自分が実際に就活で体験したり、感じたりしたことをリアルに伝えることがJAの重要な役割だと感じてます。
――ご自身はマスコミ志望で、進路も決定したそうですが、スチューデンツ・ネットワークは利用しましたか?
マスコミ業界で働くCAが開催するES・面接対策講座に参加したり、新聞社の人事担当者が開催する論作文講座を受講しました。いずれの講座もとても充実した内容で実際の就活にとても役立ちましたし、何よりこれだけ専門的な内容の講座を学内で受けられるのが有り難かったですね。衣笠以外のキャンパスからの参加者も多く、マスコミ志望の仲間ができたことも、とても大きな刺激になりました。
――では、ご自身もJAとして活動しようと思ったきっかけは?
2つありまして、一つ目は自分がCAの皆さんに助けていただき、就活を乗り越えることができましたので、それに対する恩返しをしたいと思ったこと、それともう一つが私自身、就職活動がとても楽しかったので、後輩にも就活って楽しみながらやることが大事だよって教えてあげたいなと思ったことですね。JA訪問で出会う後輩の中には、しんどそうにしている子も少なくありませんので、私と話すことで少しでも気が楽になってくれたり、就活に対する考え方が変わると、嬉しいですね。
――もうすぐ卒業ですが、今後はCAとして活動は続けられますか?
はい、もちろんです。マスコミ業界はOB・OGの数が少ないので、なるべく深く活動に関わりながら、後輩たちに求められ、頼られる存在になって、母校にさらに恩返しをしたいと思います。

多様性を武器に、実社会で活躍する人材を輩出。

――門田さんのような素晴らしい学生や卒業生を数多く輩出できる、その秘訣はどこにあるのでしょうか?
本学では学園ビジョンとして「挑戦をもっと自由に」を掲げており、時代や社会が大きく変化する中で、学生が自ら考え、行動できる力を育み、そして何かを学びたい、何かを成し遂げたいと思った時に、しっかりと寄り添い、背中を押すことができる制度や仕組みが整った学園づくりを推進することで、希望に満ちた未来につながる社会を目指しています。またキャリアセンターも同様に、自ら考え、行動できる「自走する学生」の育成を第一義として考えており、そうした学生が自らの力で目指すゴールに到達できるようにするためのよき伴走者であり続けたいと考え、様々な取り組みを行っております。こうした姿勢が学生、企業、そして社会に受け入れられ、活かしていただいた結果が、本学学生及びOB・OGへの高い評価につながっているのであれば、大変光栄なことだと思います。
――では最後に、貴校及び立命館大生のPRをお願いします。
「挑戦をもっと自由に」という学園ビジョンは、多様な人々、価値観を認め合い、お互いに高めあうことでこれまでの限界を超えていくことが根底になっています。本学には約4割の近畿圏以外の出身者だけでなく、大学・大学院合わせて76ヵ国2,600名以上の留学・短期留学生が学んでおり、こうした多様性が本学生の強みとなっています。今後、産業構造の多様化、複雑化が進んでいく中、これまでにない新たな産業や職業が次々に生み出されていくことが予測されています。そんな目まぐるしい変化の時代にあっても常に柔軟に対応し、多様性を存分に活かしながら他者とうまく協働し、目標に向かって物事を成し遂げていくリーダーシップを発揮できる人材が本学には多数在籍しております。ぜひ多くのチャンスを本学生に与えてくださることをお願い申し上げますと共に、今後も変わりなく綿密にコミュニケーションをとらせていただき、貴社、そして学生双方にとって幸せな出会いの場を創出できるよう真摯に取り組んで参りますので、引き続き本学並びに本学生へのご厚情を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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