グローバル人材採用のススメ

海外人材を活用し、「グローカル企業」としてさらなる飛躍を。

太陽精機株式会社 取締役 統括本部 本部長 堀英陽さん
太陽精機株式会社
普段私たちが手にする様々な印刷物。これらは全て、プリプレス(印刷の前工程、デザインや版の出力等)、プレス(印刷工程)、ポストプレス(印刷の後工程、折加工や製本等)といった3つの工程を経て、世に送り出されています。太陽精機株式会社はポストプレス工程を担うハード・ソフトをパッケージ化したシステムに高い技術力を有しており、同社の「Horizon」ブランドは日本のみならず世界トップクラスのブランドとして業界内で高い評価を得ています。世界100カ国以上にユーザーを持ち、売上の約6割が海外というグローバル企業である同社の人事戦略について、採用責任者である堀取締役にお話をお伺いしました。
※記事の内容は取材当時のものです。

ものづくりに対するこだわり、喜びが当社の強み。

――デジタルデバイスの普及に伴い、「紙の本はなくなる」と言われたこともありましたが、逆に近年、紙の本の良さが見直されているそうですね。
紙の本は電子書籍とは異なり、手触りや匂い、ページをめくる音といった視覚以外の感覚にも響くものがありますよね。そうした紙文化はすぐに廃れるものではありませんし、現在はそうした紙の良さが見直され、電子媒体と紙媒体が共存する時代を迎えています。

また近年では印刷物は必要な量だけをスピーディに生産する「オンデマンド印刷」が主流になっており、こうした時代の変化に即応できる当社の技術、商品開発力に対する期待は国内外問わず、ますます高まっています。
――「『つくる』で世界を変えていく」という採用メッセージからも、やはり「ものづくり」に対するこだわりの強さを感じます。
当社は社員数が500名程度のいわゆる「中堅メーカー」です。しかしながらポストプレス機器をはじめとする様々な製品を企画、設計、製造、そして販売まで一貫して自社で行っていますので、どの部署にいても「ものづくり」に対するこだわり、そして喜びを感じながら仕事をすることができます。また、世界トップクラスのブランドを有しておりますので、「技術力を発揮し、世界を変えてみたい、インパクトのある仕事がしたい」と希望する方には、理想的な環境が整っています。
――「つくる喜び」を、誰でも手軽に体験できる製品もあるそうですね。
「Tシャツくん」という製品です。これはシルクスクリーンという印刷手法で、Tシャツをはじめとする布地に簡単にプリントできるキットで、当社のロングラン製品のひとつになります。シルクスクリーンは紙以外でもキレイで鮮やかな印刷ができる反面、とても大きな機械がないとできませんでした。ですが当社が開発したTシャツくんなら、どなたでも手軽にオリジナルのTシャツを作成することができますので、まさに「つくる喜び」をお届けしている、とも言えますね。

自主性と真摯さが、ものづくりにとって重要。

――では、御社が求める人物像について、お教えください。
まず重視しているのが、「自主性、主体性」です。当社には若手社員にも大きな仕事をどんどん任せる社風がありますので、ただ指示されたことを淡々とやるのではなく、自らの創造力を存分に発揮し、社内外に大きな影響を与えてくれるような方にぜひ入社していただきたいと考えています。

それともう一つ大切にしているのが、「真摯さ」です。当社の社員は決して派手さはありませんが、真面目で誠実な人間ばかりです。不確実性が高まっている今の時代にこそ、情熱を持って真摯にものづくりに取り組む人材が必要ですし、またそうした人材が揃っているからこそ、当社の高い技術力が維持されているのだと考えています。
――それはグローバル人材の採用にも共通して言えることですね。
その通りです。当社では2018年から外国人留学生及び外国人の現地採用を開始しましたが、選考の基準は日本人とほぼ同じです。しいて言えば日本語能力試験はN2以上が望ましいのですが、それよりもやはりその人が持っているポテンシャルや自主性、積極性等を重視し、採用しています。
――仕事内容も同じですか?
はい、もちろん海外とのやりとりが多い仕事、例えばエンジニアでも海外の大手ユーザーとの折衝窓口担当や、営業部門では海外の販売代理店のサポート業務といった、グローバル人材の強みを発揮いただける立場を担っていただくケースが多いですが、日本人もやっている仕事ですので、同じと言っていいと思います。選考方法や入社後の研修制度、福利厚生制度についても変わりはありません。グローバル人材に関しても、日本人の若手社員と同じ社員寮で生活してもらっています。

実は、日本人社員の中に溶け込むのには少し時間がかかるのかな、と思っていたんですが、みんな優しく丁寧に仕事を教えてくれているので、思ったより早かったですね。今でも定期的にグローバル人材を受け入れているのですが、皆すぐに慣れてくれて、全く違和感なく一緒になって仕事に打ち込んでくれています。

グローバル人材が、既存社員の刺激剤に。

――では、グローバル人材を受け入れたことで、プラスになったことはありますか?
既存社員の刺激になっていることですね。当社は売上の約6割が海外というグローバル企業ですが、働いている社員はほぼ日本人で、しかも約9割が地元出身者という、典型的な「グローカル企業」でもあります。これまでは海外営業といった特定の部署以外の社員は、自分たちの製品が海外で活躍していると聞いてもなかなか実感が持てなかったようですが、定期的にグローバル人材を受け入れることでそうした実感を少しずつ持つことができたり、それを励みとしてさらにいい製品、ものづくりに奮闘するきっかけになってくれればと期待しています。
――では最後に、今後の御社の採用の方向性についてお教えください。
当社はこれまでほぼ新卒採用のみを行ってきたのですが、2018年よりグローバル人材の採用に加え、中途採用も行っています。20年春に関しても大卒・高卒に加え、第二新卒の方の入社を予定しており、社員の年齢バランスがうまくとれるようになってきました。

売り手市場が続く中、新卒採用だけでは採用予定数を充足することがなかなか難しいのが実情です。先程「グローカル企業」というお話をさせていただきましたが、滋賀県の琵琶湖のほとりにあるこの当社でしかできない独自性や世界に通じる技術力、そして仕事以外でも地域とのつながりや都会では味わえない休日の過ごし方といった、当社ならではの魅力を今後も幅広い層にPRし、より多くの方に当社でご活躍いただければと考えています。

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