• お問い合わせ

学情レポート 2016.11

企業の動向・学生の動向 【2016年11月10日号】

企業の動向・学生の動向

■企業の動向

 8月選考解禁だった2016年卒採用では内定式の日程をずらさざるを得ない企業もあったが、2017年卒採用では多くの企業において当初の予定通り10月に実施された。大手企業の多くは採用計画数を満たした状態で無事内定式を迎えられた。ただし、大手と言ってもサービス業など業界によっては採用計画数を充足させるには至らず、中堅・中小企業と合わせて活動継続中のまま内定式を迎えるケースも少なくなかった。 2018年卒採用も視野に入り出し、活動継続中の企業からは「年内で一区切りつけるつもり」という声が増えている。一方、2017年卒採用が終息した企業は内定者フォローと並行しながら、本格的に2018年卒採用の計画立てを進めている。「3月中旬から開始していた企業セミナーを3月上旬からにする予定」といった、2017年卒採用よりも活動を前倒しする意向を示す企業も出てきている。3月前の動きについては、特に2月のインターンシップは各社が集中的に実施することで学生募集に苦労することが予見されるため、1月や年内の実施を予定する企業が増加している。学生との接触機会を多く設けようと短期間プログラムの開催数を増やす傾向も見られ、前年以上に3月前の学生との接触が活発化しそうだ。もっとも短期間のプログラムではコンテンツの差別化が難しく、インターンシップ先として選ばれる1社になるのは容易ではない。そのため、まずは学生に自社を知ってもらうことに力が注がれており、直接学生に会えるインターンシップイベントへの出展ニーズが例年以上に高まっている。

(臼井 堅太郎)

■学生の動向および学生を取り巻く就職環境について

 10月の内定式も終わり、後半戦に突入した2017年卒学生の就職活動。各大学によると、内定状況は工学系などで80~90%に達している大学もあるが、多くは50~70%という状況だ。現時点でキャリアセンターに寄せられる相談は主に3つ。1つ目は「内定辞退の仕方」に関する相談だ。複数の内定を保持していたが、内定式を機に入社先を固めたため辞退するというケースが目立った。2つ目は「公務員から民間企業への志望先転向について」、3つ目は「これから就職活動を始めるにあたっての動き方」である。就職活動に区切りをつける学生がいる一方で、これから本格的に就職活動に臨むという学生も一定数いる。就職博においても「就職活動を始めるきっかけに参加した」という学生の割合がここにきて増えている。企業側はこうした活動を始めたばかりの学生といかに接点を持つかが今後の採用活動のカギを握ることになりそうだ。

 2018年卒学生については、前年同時期と比べ就職活動準備に鈍化傾向が見られる。夏休み明けの後期就職ガイダンスは多くの大学で動員に苦戦しており、概ね前年の70%程の参加率である。各大学は「一学年上の先輩から就活は楽だったと聞かされのんびりしている」、「夏のインターンシップに参加し、就活準備が完了したと勘違いしているのでは」と見ている。一方で10月8日開催の弊社主催インターンシップ・業界研究イベント「キャリアデザインフォーラム」では行動的な学生が多かった。参加企業からも「どの学生も熱心だった」「鋭い質問が多かった」といった感想が聞かれ、自ら学外のイベントへ足を運ぶような学生は既に高い意識を持っていることがうかがえる。

(大岩 純也)

レポートダウンロード