• お問い合わせ

学情レポート 2016.10

企業の動向・学生の動向 【2016年10月10日号】

企業の動向・学生の動向

■企業の動向

 10月1日をもって内々定者に対して正式に内定の旨が通知され、全国各社では10月1日以降、順次内定式が執り行われた。各社の採用数増や2年連続のスケジュール変更の影響もあり、2017年卒採用については成否様々といったところだ。弊社が東京・名古屋・大阪・福岡の4大都市圏の企業約1,500社を対象に行ったアンケート調査では、すでに採用を終えた企業は28.7%に留まり、継続中の企業が66.0%に及ぶ。また一旦終了したものの、追加募集や内々定辞退に伴う秋採用を計画する企業が5.3%と、まだまだ多くの企業が活動を継続している状況だ(出所:学情「2017年卒採用活動アンケート(2016年8~9月調査)」)。実際に弊社主催の就職博にはそれまでの開催月同様、9月以降も一開催あたり延べ100社を超える企業が出展し、秋採用に向けての精力的な動きが見られる。特に内定辞退は各社の採用に大きな影響を及ぼしており、ある企業は「前年よりもスピーディーに内々定出しが進み、今年は順調だと思っていた矢先、内々定辞退が続出。結局、内定歩留まりは10%低下した」とため息を漏らす。一方で、採用目標を順調に達成した企業の多くがインターンシップに注力している。ある企業は「インターンシップがきっかけで採用に繋がった学生の比率が増加した。2016年卒採用では30%だったのに対し、今年度は50%を占めるまでになった。2018年卒採用でもさらに力を入れたい」と意欲的だ。

 採用スケジュールの変更が生じないまま進行することとなった2018年卒採用。「辞退防止強化」や「インターンシップを含めた早期学生との接点づくり」などが注目されていきそうだ。

(石谷博基)

■学生の動向および学生を取り巻く就職環境について

 夏休みも終わりを迎え、9月中旬より順次新学期がスタートしている。キャリアセンターには夏休み中も就職活動を続けていた2017年卒学生からの内定報告が相次いだ。各大学が把握している10月前後の内定率は60~70 %で、概ね前年同時期を上回っている状況だ。卒業まで半年を切り、これまで就職活動を本格的にしていなかった学生もようやくお尻に火が付いたようで、「とりあえずどこでもいいから内定が欲しい」といった相談も増えている。弊社が350以上の大学就職支援担当者を対象に行った調査では、今後学内合同企業セミナーの実施を予定している大学は30%以上あり、企業からの申し込みも殺到している(出所:学情「大学就職支援担当者対象アンケート(2016年8~9月調査)」)。各大学は今後「学内・学外の合同企業セミナーへの来場を促す」「最新の求人情報を紹介していく」といった対応に注力しながら就職支援を進める意向である。

 一方、夏休み明けからは2018年卒学生を対象とする後期就職ガイダンスが実施されている。2018年卒学生のこれまでの状況として、前期の就職ガイダンスではインターンシップをテーマにしたものが人気を集めたが、実際にインターンに参加した学生は思ったよりも少なかったという傾向が見られる。業界や仕事の理解が不十分なまま3月1日を迎えた先輩たちは就職活動に苦戦した。この状況を踏まえ、各大学は実際に仕事現場を知ることができるインターンシップに大きな期待を寄せており、「秋・冬のインターンへの積極的な参加」を今後の課題に掲げながら就職指導に当たる意向だ。

(中東良文)

レポートダウンロード