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学情レポート 2016.07

企業の動向・学生の動向 【2016年7月10日号】

企業の動向・学生の動向

■企業の動向

 6月1日の選考解禁日より大手企業が一斉に選考を開始し、2017年卒採用は山場を迎えている。もっとも4~5月中に水面下で学生と接点をもち、実質的には選考とも取れる活動を行ってきた企業も少なからずあった。そうした企業の中には6月1日を選考解禁日ではなく、握手を交わす日として位置づけ、学生の囲い込みを行う動きも見られた。いずれにしても順次内々定が出されているが、多くの企業において採用活動終了にはもう少し時間を要しそうだ。ある大手企業は「例年内定者の歩留まりは6割程度。今年もその想定で内々定出しを行っているが、承諾は固いと思っていた学生の思わぬ内々定辞退が相次いでいる」と活動継続を余儀なくされている。また中堅・中小企業の多くは大手企業に先んじて内々定出しを押し進めてきたが、「内々定を出した学生から承諾か辞退かの返事がなく動きが読めない。今後の対策を考えたいが白黒がつかない以上手を打てない」と学生の動向に手をこまねいている企業も多い。6月中に採用活動が落ち着く企業は一握りになりそうだ。

  一方で6月にはインターンシップ募集も始まった。インターンシップサイトや自社ホームページでの告知に加え、弊社主催の「キャリアデザインフォーラム」等のイベントへの出展など、学生募集に向けた意欲も旺盛だ。「2017年卒採用と並行での活動になり人事担当のマンパワーが取られるが、優秀な人材と会うためにはそうも言っていられない」とインターンシップに懸ける思いの強さがうかがえる。

(石谷 博基)

■学生の動向および学生を取り巻く就職環境について

 6月1日の選考解禁を機に、2017年卒学生は面接、合否連絡、そして内々定獲得と一喜一憂の日々を迎えた。6月1日から1週間ほど経過すると、各大学のキャリアセンターには内々定報告が相次いだ。多くの大学では「昨年同時期と比較すると内々定報告数は2~3割多い」状況だ。内々定を獲得しながらも活動を継続する学生もいるが、第一志望の企業から内々定を獲得した学生は就職活動を終える傾向にある。こうした学生からは「エントリーから就活終了までの3ヵ月はあっという間でした」「短期決戦という言葉が相応しい就職活動でした」といった感想が聞かれた。もっとも、どの学生も順調に歩を進められたわけではない。6月上旬に開催された合同企業セミナー「就職博」には東京会場では5月下旬開催時の1.8倍、大阪会場では同1.4倍の来場があり、選考通過に至らず新たな企業を求める学生たちが会場に詰めかけた。会場内の就活相談コーナーで最も多く寄せられたのは「面接対策」に関する相談だ。「最終面接に合格するコツを教えて欲しい」「今度初めて面接を受けるが何に気をつけるべきか」など各自に進捗に応じた相談が寄せられた。

 2018年卒学生においては、インターンシップの注目度が例年にも増して高まっている。「インターン参加により就活が有利になった」といったインターネット上の書き込みや先輩の口コミなどから、「インターンシップに参加しなければ就活に失敗する」という噂まで流れているほどで、大学の就職ガイダンスでもとりわけ「インターンシップ」をテーマにしたものに人気が集中している。

(中東 良文)

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