注目企業の人事インタビュー 

コミュニケーションツールを一新し、
求める人物像の採用に成功。

マツモト産業株式会社 管理部 総務課 主任 林和紀さん
マツモト産業株式会社
1919(大正8)年に創業し、専門分野である金属の溶接・切断・曲げ技術をベースに、メーカーとしての技術力・オリジナリティと商社としての調達力・情報力を駆使し、「縁の下の力持ち」としてあらゆる産業の発展を支えているマツモト産業株式会社。2019年に創業100周年を迎えた同社は、長年培ってきた信頼と実績を活かして、全国12ヶ所で来客総動員数55,000人にも及ぶ大規模展示会「ウェルディングフェスタ」を開催する等、「行動力・営業技術力・提案力」を発揮し、新たなビジネスステージを創造することで、産業界と地域の発展に貢献しています。製品を造る人、売る人、買う人が互いの援助と協力を惜しまず、一体となって時代の要求に応えようとする「MAC」※を企業理念とし、周りの方への感謝の心と世の中に役に立ちたいという使命感に溢れた社員の育成に努める同社の採用方針について、管理部総務課の林主任にお伺いしました。
※「MAC」=Mutual:相互の・共同の/Assistance:援助・助力/Cooperation:協力
※記事の内容は取材当時のものです。

入社後のミスマッチをなくすため、厳しい話も正直に伝える。

――20年4月入社の新入社員の状況を教えてください。
今年は35名の新入社員が入社しました。マツモト産業はグループ内で商社の役割を担っており、採用は営業職、次いで営業事務職が中心となっており、文理不問で募集は行っているのですが、やはり文系出身者がほとんどです。理工系で技術職を希望される方に関しては、グループ会社であるマツモト機械株式会社に紹介するようにしています。
――では、貴社の求める人物像について、お教えください。
まず求めるのが、モノづくりに興味があって、溶接という縁の下から日本のモノづくりを支えていくんだ、という情熱を共有できることです。加えて当社の社訓である「誠実」「努力」「明朗」の3つを兼ね備えた方が、当社が求める人物像になります。当社の営業の基本はルートセールスですので、何よりもお客様との信頼関係を作ること、つまり「誠実」にお客様のご期待にお応えすることが何より大切になります。また取り扱う商材が溶接機材や産業機器といった専門性の高い機械になるため、プロとして通用する知識を身につけるには少なくとも3年程度はかかると言われています。会社として研修等を通じて知識を習得する場は用意するのですが、それ以上に本人の「努力」が求められる仕事になります。最後に明るく元気に、そして失敗してもそれを糧にして前向きに頑張れる方であれば、どんな難題をも乗り越えて、メーカーとユーザーのよりよい橋渡し役にきっと成長できる環境が当社には整っていますので、「明朗」さはぜひ持ち合わせていてほしいと考えています。
――逆に言えば、そうした素養を兼ね備えた社員がいたからこそ、100年以上の歴史があるのですね。
仰る通りで、当社の長年の信頼と実績、技術力や提案力等、これら全てを作り出しているのは「人」であり、マツモト産業とは「人間価値を忘れない、人間企業」であると当社の代表取締役会長兼社長も常々申しております。それだけに私達が採用する上で最も危惧しているのが入社後のミスマッチで、会社説明会ではよりリアルな当社の事業内容や仕事内容を知ってもらうためにいい話だけでなくキツイ話や厳しい話も正直に伝えるようにしていますし、質疑応答の時間を長めにとることで、学生が知りたいと思う内容をなるべく詳細に伝えるようにしています。

LINEを使ったコミュニケーションツールで、手間を大幅に削減。

――ミスマッチを防ぎ、求める人物像に合致した学生を採用するためには、採用に関する煩雑な手間を省き、コアコンピタンスに集中できる状況を作り出すことが重要かと思うのですが、貴社では1年前からLINEを活用した学生とのコミュニケーションツールを導入されたそうですね。
以前は学生とのやり取りを主に電話・Eメールで行っていたのですが、最近では電話にはほぼ出てくれず、またEメールも見てもらえないことが多く、いかにコミュニケーション効率を高めるかが大きな課題となっていました。そこで学生が最も慣れ親しんでいるコミュニケーションツールであるLINEを活用した「あさがくナビコミュニケーター」を導入したのですが、学生の開封率・返信率がとても高く、これまで必要だった督促の電話やEメールの到着確認といった手間が省け、コミュニケーション効率を大幅に改善することができましたし、学生個々の応募状況がリアルタイムで一元管理できるようになっていますので、そうした手間も大きく削減することができました。

また他にも、学生がどのくらい当社に興味を持ってくれているかを判断するツールとしても役立っています。例えば合同企業説明会で、多くの企業が着席時にLINE登録を学生に依頼していますが、当社では説明後に興味を持った方だけ登録してもらうようにしており、より無駄のない母集団形成が可能になりました。
――使い方次第でそれぞれの企業に合った様々な活用メリットが見いだせるのも、「あさがくナビコミュニケーター」の特徴ですね。
私もまだまだ使いこなせているのは言い難いのですが、わからないことは都度相談に乗ってくれる等、サポート体制が整っていますので、安心して導入ができました。当社は20年卒採用までは大阪本社と関東支店の2拠点で採用活動を行っていたのですが、人事異動の関係で21年卒からは大阪本社のみでの一括採用になりますので、これまで以上に効率の良い採用活動が不可欠になります。これからも採用成功のために欠かせないツールとして「あさがくナビコミュニケーター」をフル活用していきたいですね。

B to B企業に対して、学生がもっと目を向けてくれるような指導を。

――それでは、貴社の研修制度や福利厚生制度の特徴についてお教えください。
先ほど申し上げた通り、当社の発展の源泉は「人」であり、社員に対しては手厚いフォロー体制が整っています。研修制度の一例を紹介しますと、新入社員に関しては残念ながら今年は新型コロナウイルスの影響で実施ができなかったのですが、入社後1週間の新入社員研修に加えて、夏と冬の2回、全国に配属されている全ての新入社員を一堂に集めてフォローアップ研修を行っています。また2年目以降も営業職社員を対象に仕入れ先であるメーカーに出向いて商品知識を学ぶ「メーカー研修」や実際の溶接作業を体験する研修、さらに自動車の運転技術の向上のための研修等、様々な目的で幅広い研修を実施しています。

また特徴的な福利厚生制度として「寮制度」と「帰省旅費制度」があります。当社は北海道から南は鹿児島まで国内に50拠点を有しており、総合職に関しては全国勤務が条件になります。そのため、どこに転勤しても安心して仕事に打ち込むことができるよう、遠方に配属になった場合には寮を用意し、費用に関しても会社がサポートするといった制度があります。また独身者に関しては実家に帰省する旅費を年2回分、単身赴任者については月2回分を会社から支給するようにしています。
――では最後に、この記事をお読みの大学キャリアセンターの皆様へのご希望があればお教えください。
いつも学内合説等で学生との接点の場を設けていただき、誠に有難うございます。現在も熱心にご案内いただいていることは承知しているのですが、当社のようなB to B企業に対して、学生がもっと目を向けてくれるよう、引き続きご指導をいただきたく、お願い申し上げます。

あともうひとつ、学生に対して「内定承諾」の意味をもう少し理解させていただきたいと願っております。残念ながら毎年のように内定辞退者が出ておりまして、そのたびに非常に残念な思いをしております。当社としてはなるべく裏表のない、正直な情報提示を心掛けて採用活動を行っておりますので、もちろん学生の気持ちもわかりますが、できる限り正直に、本音を私達にぶつけてもらえたらと思います。就職活動を学生と企業のだまし合いの場に決してしないよう、私達も努力を惜しみませんので、皆様にもぜひご尽力いただければ幸いです。

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