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誰一人取り残さないフォロー体制で、就職率2位を実現。
国立大学法人 滋賀大学 経済学部 特任准教授 入江 直樹さん
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国立大学法人 滋賀大学
約140年前に設置された滋賀県師範学校と、約100年前に設置された彦根高等商業学校をルーツにし、1949年に開学した滋賀大学。長きにわたり経済学部と教育学部(開学当時は学芸学部)の2学部から滋賀のみならず全国に優秀な人材を輩出、また2017年にデータサイエンスに焦点を合わせた日本初の本格的な学部を設置し、文理融合大学として変革と遂げています。今回は同校の卒業生であり、民間企業から出向し、経済学部で教鞭を振るいつつ、経済学部・データサイエンス学部キャンパスの就職支援室で学生の就活サポートを行っていらっしゃる入江准教授に、地方国立大学ならではの就活支援のあり方について、お話をお聞きしました。
※記事の内容は取材当時のものです。
全員が社会に出るチャンスをつかめるよう、徹底的にフォロー。
――入江先生も滋賀大学経済学部のご出身ですが、教育方針や校風についてお教えください。
本学がございます滋賀県はかつて近江と呼ばれ、京都に隣接する要所とされており、なかでも彦根は日本の近世を代表する城郭都市として大きな発展を遂げてきました。そんな歴史ある彦根の地に1922年に開学した彦根高等商業学校は「士魂商才」を建学の精神として掲げていました。これは彦根藩主だった井伊直弼の武家の教養と、広く社会一般の利益を追求した近江商人の精神にあやかる理想を体現したもので、現在にも経済学部の学部理念として受け継がれています。
本学の校風はとにかく真面目で、しっかりと勉強している学生が多いですね。また部活動が盛んで、約9割の学生が大学の課外活動に参加しており、4割が体育会に所属しています。そうしたことから団結心や愛校心、組織への忠誠心が強い学生が多いと思います。その影響でしょうか、「番頭さん養成学校」と呼ばれており、卒業生に社長は少ないが、役員になっている方は多い、といった傾向がありますね。
――では貴校のキャリア・就職支援の方針についてお教えください。
本学では「Leave no one behind(誰一人取り残さない)」を何より大切にしており、就職率にはかなりこだわって就職支援を行っています。2-6-2の法則とよく言われますが、上の2割に対してはあまり関わらない反面、下の2割に対して徹底的にフォローし、全員が社会に出るチャンスがつかめるようにすることで、全体の底上げを図ることを心掛けています。
――そうしたご努力が、国立大学経済学部で就職率2位(2017年度)という素晴らしい実績につながっているんですね。
彦根キャンパスでは例年、経済学部・データサイエンス学部で約500名が就職を希望し、活動をするのですが、12月頃に進路調査をすると、まだ進路を決められていない学生が毎年20名程度出てきます。この20名をどうするか、が私の本当の仕事になりますので、1人1人話をして、最後の最後まで追いかけていく作業を行います。私の経験で一番遅かったのは、3月24日にようやく捕まえた学生の入社先を、3月30日に決めたことがあります。彼女は今ではエース格の営業として活躍してくれており、社内外で「1週間で就職が決まったヤツ」として話題になっているそうです(笑)。
低学年次には学生生活の充実を優先するよう指導。
――ですが、就職支援室は入江先生と職員1名の2名体制だとお聞きしました。そこまでやるのは大変ではないですか?
いえいえ、私は会社員時代、採用担当をしておりましたので、それと比べると全然楽ですね(笑)。特に本学は真面目で素直、そして入学前にしっかりと勉強をしてきている学生がほとんどで、就活に行き詰っていてもこちらのアドバイスをストレートに受け入れてくれ、少しのきっかけで劇的に変わってくれることが多いんです。そうした姿を見るたびに、いい仕事だなと思いますし、苦にはならないですね。
――就職希望の学生全員を対象とした就職面談も実施されているそうですね。
本学では強制はしない方針ですので、全員とまではいきませんが、例年8割程度の学生とは個別面談を行っています。主に3年生が対象になりますが、就職支援室は出入り自由ですので、早い学生だと1年生から面談をしていますね。
ただ私は、1・2年生にはあまり就職活動のことは考えるな、と言っています。人事担当者は学生がこれまでの大学生活で何を学び、これからの成長の土台をどれだけしっかりと築けているかを見抜く目をちゃんと持っているから、早いうちから小手先のテクニックを覚えるよりも、ちゃんと授業に出て経済・データサイエンスの基礎を学んだり、クラブ・サークル活動やアルバイトで様々な経験を積むことに時間を費やすように、と伝えています。
――では、インターンシップへの取り組み状況はいかがですか?
インターンシップに関しては、経済学部とデータサイエンス学部で全く状況が異なっています。経済学部の学生に関しては、クラブ活動で多忙なこともあり、インターンシップへの参加をあまり推奨しておりませんでした。ですが昨年頃からインターンシップが選考に直結するケースが多くみられるようになり、今年からは取り組み方を変えないといけないと考えていた矢先に、新型コロナウイルスによって事態が急変しましたので、現時点では新たな動きが全くできていない状況です。またデータサイエンス学部に関しては、中長期型インターンシップ制度が充実しており、2週間から1か月間に及ぶものまで、40社以上に有償で受け入れていただいております。
――インターンシップに限らず、新型コロナウイルスの影響はやはり大きいでしょうか。
現在、大学への入構は禁止されており(取材日:2020年5月19日)、前期の授業は全てオンラインで実施することが決まっています。就職支援に関しても直接面談はできませんので、電話とメールで対応しています。もどかしく感じることもよくありますが、学生が自分で考えるいい機会だと、なるべく前向きに捉えるようにしています。
また、学生が企業に提出する各種証明書に関して、希望者に郵送するサービスを独自で行っています。私一人で対応していますので、確かに手間ではあるのですが、学生のフラストレーションが少しでも下がればよいですし、請求用紙にどの企業に出すのかを記載してもらうようにしていますので、学生の動きや状況がつかめますので、引き続き対応していきたいと思います。これまで約170名に送りましたが、これから学生の就活がさらに進み、証明書の提出がより必要になると思いますので、さらに忙しくなることを期待しています。
名刺交換会を活用し、広範囲の企業との関係構築に成功。
――学生を精神的にサポートする体制も充実しているそうですね。
本学では保健管理センターと連携し、就活生をフォローしています。就活中は精神的に不安定になる学生も多く、そうした時は臨床心理士に相談できたり、健康不安を抱える学生に対しては、医師や保健師がアドバイスをする体制を整えています。
――「学生ファースト」を大切にしている貴校だからこそ、オール滋賀大で就活生を応援しているんですね。
そうですね。3年生の5月に実施する就職説明会では経済学部・データサイエンス学部の学部長の出席のもと、就活生から決意表明や意気込み等を発表してもらう「キックオフ宣言」を行い、就活生の背中を教職員が一体となって後押しするようにしています。また、ご父母からの就職に関する相談には全て答えるようにしており、メールや電話、時には来校されるご父母に日々対応しています。学生とご父母で意見が異なる場合も多々あるのですが、その場合は必ず学生の味方になって、ご父母と接するように心掛けています。
――Uターン就職を希望する学生、ご父母も多いでしょうから、企業との広範囲なネットワーク作りも入江先生の大切な仕事になりますね。
その点では学情さんの「就職講演会・名刺交換会」をフル活用させてもらっています。関西圏はもちろん、東海圏や九州地区といった広い範囲の優良中堅企業と数多く出会うことができていますし、ここでつながりを持てた企業に入社をお願いし、「滋賀大生なら受け入れましょう」と言っていただいた数は、1人や2人ではありません。今後もそうした企業との関係性を大切にしながら、1社1社の人材ニーズを的確に把握し、ご期待にすぐに応えられるよう動いていきたいと思います。
――では最後に、滋賀大生のPRをお願いします。
本学の学生は真面目でよく勉強しておりますが、世間ずれしておらず、例えばグループ面接やグループディスカッションでは気後れしてしまい、なかなか実力を発揮できないようです。ですが入社後もコツコツ努力して、しっかりと仕事をすることは決して間違いありませんので、ぜひそうした姿勢を見ていただき、ご採用いただけますと有り難く存じます。また私とは名刺交換会の場でお目にかかる機会がございましたら、ぜひお気軽にお声掛けください。
※彦根キャンパス講堂
1924(大正13)年に建築され、当時の外観をそのまま保つ大正期における高等専門学校の典型的な建築様式を今に伝える貴重な文化財として、2001(平成13)年4月、国の登録有形文化財に指定されています。
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