• お問い合わせ

学情レポート 2017.01

企業の動向・学生の動向 【2017年1月10日号】

企業の動向・学生の動向

■企業の動向

 2017年卒採用について、既に活動終了、もしくは終息間近という企業が大半となってきた。東京・名古屋・大阪で12月に開催された弊社主催「就職博」では3地区で200社弱の企業が参加し、2017年卒採用の追い込みを掛けていったが、参加社数自体は前年同時期よりも減少している。活動を終えた企業も必ずしも採用計画数を充足させられたわけではなく、第二新卒採用で補てんしたり、2017年卒採用には見切りをつけ2018年卒採用計画数を上乗せするといった意向の企業も見られる。

 2018年卒採用では、大手をはじめとした採用意欲の高い企業でインターンシップの実施あるいは募集に力が注がれている。募集については学生たちが後期試験を終え、春休み期間となる1月中旬~2月実施のインターンシップがメインだ。学生の応募状況は企業によって差が大きい。ある大手BtoCメーカーでは前年以上の応募があり、好調とのことである。一方、あるBtoBの準大手メーカーでは、「これまで実施したインターンシップにおける学生参加は前年の半数止まり。11月に参加した大学内の業界研究セミナーも学生の参加が少なく、今後のインターンシップの集客が心配」と不安視している。こういった声は複数の企業から聞かれており、インターンシップ実施企業の裾野が広がったことが、学生の選択肢の幅を広げ、募集状況に差を生じさせることとなったと見られる。インターンシップを通して企業理解を深め、採用を少しでも優位に進めたい企業としては痛手となる状況だ。いずれにしても3月1日の広報解禁を待たずして、採用を見据えた動きは活発化している。

(石谷 博基)

■学生の動向および学生を取り巻く就職環境について

 2017年卒学生の就職活動は終盤を迎えている。各大学によると内定率は90%前後で推移し、順調に活動を終えた学生が多い。一方で元々教員や公務員志望者が多い大学では民間企業への就職に向けた相談がここにきて増えていたり、芸術系・美術系の大学では卒業制作に注力していたため年明けから動き出す学生が多かったりと、これから本格的に就職活動に乗り出す学生も一定数いる状況だ。

 2018年卒学生については、就職活動に向けた意識が高まるのはもう少し先になりそうだ。後期就職ガイダンスの参加数は前年同時期比70~80%という大学が多く、就職活動を楽観視しているきらいがある。一学年上の先輩からの「3月から準備しても就活は上手くいく」「内定はすぐに獲得できる」といった耳当たりの良い情報を鵜呑みにしてしまっているようだ。友人の言動に流されやすい傾向もあり「友人に誘われたから参加した」「友人が欠席するので自分も参加しなかった」と、主体的に就活準備に取り掛かろうというところまで気持ちが高まっていない学生も少なくない。一方で就職活動準備に積極的な学生もいる。弊社が11~12月に東京・名古屋・大阪・京都・福岡で開催した業界研究&インターンシップイベントの学生アンケートによると、「就職活動準備のため」に参加した学生がいずれの地区でも過半数であった。イベント内に設けたエントリーシート添削コーナーは元々インターンシップ選考用であったが、2018年卒採用本番を想定した添削依頼も相次いだ。学外で情報収集に勤しむ学生は既に就職活動を意識した行動を取っており、学生によって意識の高まりに温度差が生じている。

(中東 良文)

レポートダウンロード