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学情レポート【COMPASS】2016.05

学情レポート【COMPASS】 2016.05
『2017年卒 就職人気企業ランキング』

◆1位は2年連続でANA。2位にもJALが入り、航空業界のトップ2がワンツーフィニッシュ。
◆3位は伊藤忠商事。初の総合商社業績トップ(予想)で高い支持を得る。
◆業界別では食品が人気。50位までに15社がランクインし、うち12社がランクアップ。

順位前年順位業界企業名ポイント
1 1 運輸 ANA(全日本空輸) 100.00
2 7 運輸 JAL(日本航空) 82.06
3 2 商社(総合) 伊藤忠商事 75.21
4 6 医薬品・化粧品・トイレタリー 資生堂 63.31
5 3 サービス オリエンタルランド 62.46
6 4 サービス JTBグループ 58.76
7 16 食品 味の素 58.09
8 30 食品 森永製菓 53.04
9 8 食品 サントリーホールディングス 50.66
10 5 銀行 三菱東京UFJ銀行 50.37
11 10 銀行 三井住友銀行 47.70
12 24 食品 明治グループ(明治/Meiji Seikaファルマ) 44.17
13 17 新聞・放送・広告 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ 42.95
14 15 食品 江崎グリコ(グリコグループ) 42.12
15 29 食品 カゴメ 41.72
16 11 サービス H.I.S.(エイチ・アイ・エス) 40.63
17 13 運輸 JR東日本(東日本旅客鉄道) 39.13
18 20 新聞・放送・広告 電通 38.48
19 53 運輸 JR西日本(西日本旅客鉄道) 38.25
20 31 食品 森永乳業 36.59
21 12 銀行 みずほフィナンシャルグループ 36.11
22 48 食品 アサヒ飲料 35.13
23 37 食品 アサヒビール 35.05
24 14 運輸 JR東海(東海旅客鉄道) 34.65
25 繊維・アパレル ファーストリテイリング(ジーユー) 34.21
26 9 商社(総合) 丸紅 33.87
27 33 銀行 りそなグループ(りそな銀行・埼玉りそな銀行) 33.44
28 21 食品 キリン 32.82
29 54 食品 山崎製パン 32.20
30 19 輸送用機器 トヨタ自動車 31.85
31 50 輸送用機器 デンソー 30.75
32 61 サービス ソニーミュージックグループ 30.32
33 77 サービス エイベックス・グループ・ホールディングス 29.74
34 42 スーパー・流通・百貨店 イオングループ 29.73
35 57 サービス Plan・Do・See 29.56
36 78 食品 サントリー食品インターナショナル 28.26
37 23 商社(総合) 住友商事 28.03
38 28 食品 ロッテグループ 27.74
39 43 食品 キユーピー 27.71
40 44 保険 損害保険ジャパン日本興亜 27.22
41 39 印刷・出版 KADOKAWA 27.19
42 38 保険 東京海上日動火災保険 27.17
43 26 医薬品・化粧品・トイレタリー 花王 27.04
44 96 食品 日清食品グループ 26.83
45 63 教育 ベネッセコーポレーション 26.69
46 22 商社(総合) 三菱商事 25.87
47 76 電気機器 パナソニック 25.79
48 40 銀行 ゆうちょ銀行 25.27
49 70 サービス ミリアルリゾートホテルズ 25.25
50 87 サービス 近畿日本ツーリスト 25.14

◆航空業界のトップ2がワンツーフィニッシュを飾る。総合商社は業績により明暗が分かれる。

2017年卒学生の就職人気企業は、航空業界のトップ2が総合ランキングのワンツーフィニッシュを飾る結果となった。ANA(全日本空輸)は前年から2年連続1位。JAL(日本航空)は2010年の経営破たんで、2012年卒・2013年卒のランキングでは200位圏外となったが、その後経営再建とともに学生人気も高まり、今年は2位にランクインした。ANA、JALともに募集人数に占める割合が多い職種である客室乗務職について、それまで契約社員採用だったものをANAは2014年卒から、JALは2016年卒から正社員採用に変更。学生にとっては安心して応募しやすい環境となったことも2社の人気を下支えしたと言えそうだ。また「学生の内向き志向」という言葉が一人歩きしている感もあるが、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が調査した日本人の海外留学者数は、2012年度=65,373人、2013年度=69,869人、2014年度=81,219人と右肩上がりで増加している((独)日本学生支援機構「協定等に基づく日本人学生留学状況調査結果」より)。語学を活かした仕事がしたい、海外と関わる仕事がしたい、そう思う学生はむしろ増えていると見られ、ANA、JAL以外にも空港運営に携わる成田国際空港が前年の148位から106位へとランクアップ、中部国際空港においては同319位から123位へと大幅にランクアップした。

3位には伊藤忠商事がランクインした。前年の2位から順位を1つ落としたものの、他の総合商社が二桁単位で順位を落としたことを考えると一人勝ちと言える状況だ。鉄鉱石や石炭などの資源価格の下落により、資源・非資源分野への注力度合が総合商社各社の業績に色濃く影響を及ぼしている。繊維・食料・住生活等、非資源分野に強みを持つ伊藤忠商事は2016年3月決算において純利益ベースで初めて業界トップに立つことが予想されており、学生からの支持につながった。一方、資源分野に注力して赤字決算が予想される三菱商事、三井物産は順位を下げることとなった。業績の良し悪しがランキングの結果に反映されたと言える。

業界別に見ると、人気が集まったのが食品業界だ。7位の味の素(前年16位)、8位の森永製菓(同30位)、9位のサントリーホールディングス(同8位)の3社がトップ10入り。50位までに15社がランクインし、うち12社がランクアップしている。学生にとって馴染みのある製品を扱っていることもあり元々人気が高い業界であるが、「食」は人が生きていく上で欠かせないものであることから、安定企業とみなされやすい。そのため、一説では食品業界は景気が芳しくないときに人気が集まると言われている。日本経済の成長を押し上げてきたアベノミクス景気も停滞し出したといった報道も増えてきており、安定・安心を求め食品業界人気が高まったという見方もできそうだ。

一方、順位を落としたのは銀行業界だ。常に人気の高いメガバンクは上位にランキングしているものの、10位の三菱東京UFJ銀行(同5位)が唯一のトップ10入り。11位の三井住友銀行(同10位)、21位のみずほフィナンシャルグループ(同12位)と3行とも順位を落としている。株価低迷やマイナス金利の導入など、プラス材料となるニュースに乏しかったことが響いた可能性がある。

そのほか、ソニーミュージックグループが32位(同61位)、エイベックス・グループ・ホールディングスが33位(77位)、ポニーキャニオンが59位(同157位)、東宝が89位(同144位)など、エンターテインメント関連の企業で大幅なランクアップが見られた。

 

調査概要

■調査対象 2017年3月卒業・修了予定の大学生、大学院生
■調査方法 (1)弊社主催合同企業セミナー『スーパービジネスフォーラム』(東京、名古屋、滋賀、京都、大阪、福岡会場)ほか、3月開催就職イベント来場学生へのアンケート調査及び回収。
(2)あさがくナビ登録学生へE-MAILにて告知。WEB上の入力フォームによる回収。
■調査期間 (1)2016年3月1日から2016年3月30日(調査実施はイベント開催日に準ずる)
(2)2016年2月5日から2016年3月31日
■回答方法 就職希望企業を最大5社選択
■回答総数 11,821名
■有効回答 10,710名
ウエイトバック処理の概要

回答学生の所属する学校所在地で、北海道・東北・関東・甲信越(以下「東日本」)、東海・北陸(以下「中日本」)、関西・中四国・九州(以下「西日本」)の3地区に区分。さらに文系男子、理系男子、文系女子、理系女子に4分割し合計12区分を設定した。

文部科学省統計情報より男女文理別の大学学生数を推計し、ウエイトバック処理の母数とした。これに回答数を対比させウエイトバック値を算出。母数に対し回答率が最も高かったのは[中日本/文系/女子]であった。

[ウエイトバック値の算出例]

計算数値の簡素化のため、単純ウエイトバック値が最小となった[中日本/文系/女子]を基準に比例値を求め、これを本調査のウエイト値とした。

[中日本/文系/女子]→1.00  [東日本/文系/男子]→2.18  [西日本/文系/女子]→1.12

企業ごとにウエイトバック処理後の延べ得票数を算出し、ランキング1位を100ポイントとした相対値によって2位以下のポイントを算出した。
※同ポイントでの順位表記順は、小数点第3位以降のポイント数に準拠。

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