企業の採用担当者は、求職者とのやり取りの多くをメールで行います。コミュニケーションのほとんどがメールであるからこそ、メールの文面が求職者のもつ企業イメージを左右すると言っても過言ではありません。
この記事では、採用業務に関するメールのテンプレートや送る際のマナー、求職者にいい印象を与えるポイントを解説します。
この記事の一部は生成AIを用いて執筆しています。
採用メールを送る際のマナー
求職者にメールを送る前に、最低限守るべきマナーを確認しましょう。
- 失礼のない言葉遣いにする
- 平日の営業時間内に送信する
- スピード感をもってやり取りする
失礼のない言葉遣いにする
メールは対面や電話よりも感情を伝えにくいので、ぶっきらぼうにならないように普段の話し言葉よりもていねいな言葉遣いを心がけましょう。また、件名で内容がわかるようにし、本文は重要な事柄が正確に伝わるように簡潔なものを用意します。なぜなら、求職者は採用担当者とのやり取りからも企業の雰囲気を読み取り、企業イメージを醸成するからです。
とくに不採用通知のメールは、ただでさえ求職者をネガティブな気持ちにさせる可能性が高いので、一段と配慮が必要です。
今回の選考では不採用の求職者でも、もしかしたら今後ほかのポジションで募集を開始したときに適性があり再挑戦してもらえるかもしれませんし、顧客や取引先になる可能性もあります。選考を通じて自社のファンを増やしましょう。
平日の営業時間内に送信する
一般的に、求職者へのメールは平日の営業時間内に送信します。深夜や早朝、休日などにメールを送ると、残業や休日出勤が多い企業なのかと不安を与えてしまうからです。ほかにも、学生や求職者も休日は休んでいることが多く、メールを送っても気付いてもらえない可能性が高いです。配慮のためにも、営業時間外に作成したメールは送信予約を利用しましょう。求職者に見てもらいやすい時間帯は、平日のお昼時や、退勤後の19時以降です。
また、土日祝日以外に休日がある企業や長期休暇の前には、営業日や次の出勤日をあらかじめ伝えておくと良いでしょう。求職者が「返信がこないので落ちたのではないか」と不安になり、他社の選考を受け始めるのを防げます。
スピード感をもってやり取りする
新卒採用でも中途採用でも、候補者は自社と並行して他社の選考も受けているのが一般的です。対応が遅いと他社に人材が流れてしまう可能性があるため、ターゲットを採用するにはスピード感をもったやり取りが重要になります。
とくに採用通知メールは遅くても1週間以内を目安に、不採用でも10日以内に送るのがマナーとされています。候補者にとって、選考の合否を待っている期間は志望度が高いほど長く感じられるので、その点でも企業は迅速な連絡を意識したほうがよいでしょう。
選考後約2週間が経過すると、いわゆる「サイレントお祈り」と見なされる可能性が高くなります。選考通過者のみに採用通知メールを送り、不採用者には連絡をしない「サイレントお祈り」は企業イメージを著しく損なうため、避けるのが無難です。
採用関連のメールのテンプレート12選
採用業務に関連するメールのテンプレートをシーン別に12選ご紹介します。テンプレート中の個人名や社名等は書き換えてご利用ください。
新卒の採用通知メール
新卒採用の採用通知メールには、提出してほしい書類の一覧と今後のスケジュールを書き加えましょう。
内定承諾書に法的拘束力はありませんが、内定者と企業の間で入社の意志が合致した時点で労働契約が成立するため、それを書面にして残しておくと後のトラブルを避けられます。また、労働基準法では、労働契約の締結に際して労働条件通知書などの書面によって労働条件を明示することが義務付けられています。
本文:
[候補者名]様
[会社名]の採用担当[氏名]です。
先日は、弊社の新卒採用面接にお越しいただき、誠にありがとうございました。
厳正なる選考の結果、[候補者名]様を弊社の新しいメンバーとしてお迎えすることに決定いたしましたので、ご連絡申し上げます。
つきましては、入社に関する書類を本日郵送しております。内定承諾書に署名捺印のうえ、同封されている返信用封筒にて◯月◯日までにご返送ください。提出期限までにご用意いただくことが難しい書類に関しては、入社日にお持ちくださいようお願い申し上げます。
■郵送した書類
- 採用通知書
- 内定承諾書
- 労働条件通知書
■ご提出いただく書類
- 内定承諾書
- マイナンバーカードの写し
- 健康診断書
- 住民票記載事項証明書
- 年金手帳(入社日にお持ちください)
※期日までに必要書類をご提出いただけなかった場合や、提出物に虚偽の記載があった場合には、採用を取り消すことがございます。
■今後のスケジュール
内定式:令和○年○月○日
入社式:令和○年○月○日
内定式および入社式については、別途ご連絡を差し上げますのでお待ちください。
[候補者名]様と働けることを社員一同心待ちにしております。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
中途の採用通知メール
基本的には新卒採用の採用通知メールと変わりませんが、転職者は内定から入社までの期間が短いため、提出書類の期限に注意しましょう。年金手帳や源泉徴収票など、転職者本人が前の職場から受け取る書類も含まれるので、余裕をもった提出期限を設定できると親切です。
本文:
[候補者名]様
お世話になっております。[会社名]の採用担当[氏名]です。
先日はお忙しい中、弊社の採用面接にお越しいただき、誠にありがとうございました。
厳正なる選考の結果、[候補者名]様の○○に関するスキルとご経験、取り組み姿勢などを高く評価し、弊社社員として採用することに決定いたしました。
つきましては、入社に関する書類を本日郵送しております。内定承諾書に署名捺印のうえ、同封されている返信用封筒にて◯月◯日までにご返送ください。提出期限までにご用意いただくことが難しい書類に関しては、入社日にお持ちくださいようお願い申し上げます。
■郵送した書類
- 採用通知書
- 内定承諾書
- 労働条件通知書
■ご提出いただく書類
- 内定承諾書
- マイナンバーカードの写し
- 健康診断書
- 住民票記載事項証明書
- 源泉徴収票
- 雇用保険被保険者証
- 卒業証明書
- 年金手帳(入社日にお持ちください)
※期日までに必要書類をご提出いただけなかった場合や、提出物に虚偽の記載があった場合には、採用を取り消すことがございます。
ご不明な点等がございましたら採用担当までお問い合わせください。
[候補者名]様のご入社を、社員一同心よりお待ちしております。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
求人応募書類の提出依頼メール
求人に応募がきた際、必要書類の提出を依頼するメールのテンプレートです。
本文:
[候補者名]様
[会社名]の採用担当[氏名]と申します。この度は、弊社の求人にご応募いただき、誠にありがとうございます。
選考を進めるにあたり、履歴書および職務経歴書のご提出をお願いしております。
お手数をおかけいたしますが、以下のいずれかの方法で必要書類を○月○日までにご提出ください。
■WEBアップロード
下記URLより応募書類をアップロードしてください。
URL: [アップロード用のURL]
■メールに添付
宛先:recruit@○○○○.co.jp
件名:応募書類送付(氏名)
応募書類を確認させていただき、○営業日以内にメールにて選考結果をご連絡いたします。
ご提出をお待ちしております。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
面接日時の案内メール(対面)
書類選考を合格した候補者には、次のステップの面接を案内します。候補者の都合に合わせる姿勢を見せ、面接に来てほしい気持ちを表現するのも、自社の志望度を高めるには効果的です。
まずは、対面の場合の案内メール例を紹介します。
本文:
[候補者名]様
お世話になっております。[会社名]の採用担当[氏名]です。
履歴書と職務経歴書をご提出いただき、ありがとうございました。
お送りいただいた応募書類を拝見し、ぜひ直接お話をお伺いしたいと考えております。
つきましては、以下の日程の中からご都合のよい日時をお知らせください。お手数ですが、○月○日までにご返信いただけますと幸いです。
【面接候補日】
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
※所要時間は約○分を予定しております。上記日程でご都合が合わない場合は、再調整いたしますのでご連絡ください。
【面接場所】
東京都○○区○○ ○○ビル○階 東京メトロ○○線○番出口より徒歩2分
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
[候補者名]様からのご返信をお待ちしております。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
面接日時の案内メール(オンライン)
オンライン面接の際は、候補者が面接に適切なツールや環境を用意できるかにも気を配ります。
本文:
[候補者名]様
お世話になっております。[会社名]の採用担当[氏名]です。
履歴書と職務経歴書をご提出いただき、ありがとうございました。
お送りいただいた応募書類を拝見し、ぜひ一次面接をオンラインで実施したいと考えております。
つきましては、以下の日程の中からご都合のよい日時をお知らせください。お手数ですが、○月○日までにご返信いただけますと幸いです。
【面接候補日】
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
※所要時間は約○分を予定しております。上記日程でご都合が合わない場合は、再調整いたしますのでご連絡ください。
面接はオンラインツール「[ツール名]」を使用します。スマートフォンからアクセスされる際には、事前にアプリのダウンロードが必要です。
面接はカメラをオンにしてご参加いただきたいと考えております。通信環境の良い静かな場所でご参加いただける日時をご提示ください。
また、面接では、相互理解を深めるための時間を設けております。[候補者名]様が希望される働き方や弊社で働く上での疑問など、ざっくばらんにお聞かせいただければと思います。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
[候補者名]様からのご返信をお待ちしております。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
書類選考の不採用通知メール
書類選考の不採用通知メールでは、失礼にならないよう、ていねいな言葉遣いがポイントです。提出書類の取り扱い方法も明記すると不信感をもたれずに済むでしょう。
本文:
[候補者名]様
お世話になっております。[会社名]の採用担当[氏名]です。
この度は、履歴書および職務経歴書をご提出いただき、ありがとうございました。
慎重に選考を進めた結果、誠に残念ながら、今回は採用を見送らせていただくこととなりました。
[候補者名]様のご経験やスキルは非常に素晴らしく、当社の基準に照らしても高く評価させていただきました。
しかしながら、今回のポジションにおいては特定のスキルや経験が必要となるため、その点で適合しない部分があると判断いたしました。ご興味をお持ちいただいたにも関わらず、ご期待に沿えず申し訳ございません。
なお、ご提出いただいた書類に関しては、当社で責任をもって破棄いたしますのでご了承ください。
[候補者名]様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。この度はご応募いただき、誠にありがとうございました。また、別の機会にお会いできることを楽しみにしております。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
最終面接の案内メール
一次、二次面接まではオンラインの企業でも、最終面接は対面で実施する企業が多い傾向にあります。
本文:
[候補者名]様
お世話になっております。[会社名]の採用担当[氏名]です。
先日は、弊社の二次面接にお越しいただき、ありがとうございました。
社内での厳正なる協議の結果、[候補者名]様には、最終選考に進んでいただくことが決定いたしました。
つきましては、以下の通り、最終面接の詳細をご案内いたします。
日時: [最終面接の日時]
場所: [面接場所の住所・オンライン面接の場合はリンク]
担当者: [担当者の名前と役職]
所要時間: 約[所要時間]
【持ち物】
- 身分証明書
- 筆記用具
最終面接では、[候補者名]様のこれまでの経験やスキル、弊社でのご活躍の可能性についてさらに詳しくお伺いしたいと考えております。何かご不明点やご質問がございましたら、お気軽にお知らせください。
面接の際は、どうぞリラックスしてお越しください。お会いできることを楽しみにしております。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
面接の不採用通知メール
不採用でも好印象を抱いてもらえるように、ていねいな文章を心がけましょう。選考を通じて会社を好きになってもらえれば、たとえ今回のポジションにはマッチしなくても、数年後にスキルアップして再び応募してもらえるかもしれません。なぜ不採用だったのか、面接のフィードバックも添えると効果的です。
本文:
[候補者名]様
お世話になっております。[会社名]の採用担当[氏名]です。
先日は面接にお越しいただき、ありがとうございました。
慎重に選考を進めた結果、誠に残念ながら、今回は採用を見送らせていただくこととなりました。
面接にてお話しいただいた[候補者名]様のご経験や働く姿勢は非常に素晴らしく、大変魅力的な方であると感じました。
しかしながら、今回のポジションにおいては将来の責任者候補を求めており、その点で当社のニーズと合わない部分があると判断いたしました。ご興味をお持ちいただいたにも関わらず、ご期待に沿えず申し訳ございません。
また会社として成長し、[候補者名]さまの強みを存分に発揮していただけるタイミングでご興味をお持ちいただけましたら、改めてお話する機会をいただけますと幸いです。
メールでのご連絡となり、大変失礼かとは存じますが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
末筆ながら、[候補者名]様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。この度はご応募いただき、誠にありがとうございました。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
選考辞退に対する返信
残念ながら求職者から辞退の連絡をもらうこともあるでしょう。そのような場合には、選考への応募のお礼と、提出依頼の取り扱いについてお知らせします。
本文:
[候補者名]様
[会社名]の採用担当[氏名]です。
この度は、弊社の求人にご応募いただき、誠にありがとうございました。また、ご丁寧にご連絡をいただき、ありがとうございます。
当社としても残念ではございますが、選考をご辞退される旨を承知いたしました。
お預かりした応募書類につきましては、弊社にて責任を持って破棄いたしますので、何卒ご了承ください。
今後の[候補者名]様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
応募者から返信がこない場合のリマインドメール
面接の案内を送ったのに返信がこない場合は、応募者がメールを見落としている可能性があります。自社とマッチする人材と出会う確率を少しでも高めるため、リマインドメールを送りましょう。
本文:
[候補者名]様
お世話になっております。[会社名]の採用担当[氏名]です。
先日は弊社の求人にご応募いただき、誠にありがとうございます。○月○日○時に面接のご案内メールをお送りしましたが、ご確認いただけていますでしょうか。
引き続き選考をご希望される場合は、改めてご希望の日時をご連絡いただけますと幸いです。選考に関してご質問やご要望がございましたらお気軽にお知らせください。
【ご希望日時のご返信フォーマット】
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
※3つほど候補日をお知らせいただけますと幸いです。
なお、○月○日○時までにご連絡をいただけない場合、ご辞退されたものと判断いたしますのでご了承ください。
お返事をお待ちしております。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
内定者フォローメール
とくに新卒採用では、内定から入社までの期間が長く辞退も一定以上あることからフォローメールが重要な役割を果たします。内定者が不安を感じないように定期的に連絡をとり、会社とのつながりが切れないようにしましょう。
本文:
[候補者名]様
[会社名]の採用担当[氏名]です。
先日は、内定ご承諾のご連絡をいただき、ありがとうございました。
[候補者名]様とともに働ける日を楽しみにしております。
入社までの手続きに関するスケジュールをご案内申し上げます。
【入社までのスケジュール】
令和○年10月1日 内定式・歓迎会
令和○年○月○日 内定者向け研修
令和○年4月1日 入社式
内定式への参加は任意ですが、式後の歓迎会には[候補者名]様を新しい仲間としてお迎えすることを心待ちにしている先輩社員も参加しますので、ぜひ奮ってご参加ください。
内定式の出欠確認は○月中にご連絡を差し上げますので、その際にご返信をお願いいたします。
ご質問やご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
カジュアル面談の打診メール
スカウトメールなどでカジュアル面談を打診する際は、求職者に読み飛ばされないために件名や本文の書き出しから目を留めてもらう工夫が必要です。一斉送信のテンプレートと思われないよう、相手のどこに興味をもったのかを具体的に書きましょう。
[候補者名]様へ【カジュアル面談のご提案】新たなキャリアの可能性をお話ししませんか?
本文:
[候補者名]様
はじめまして。[会社名]の採用担当[氏名]と申します。
[候補者名]様の[候補者の経歴]のご経歴を拝見し、ぜひお話を伺いたいと思いご連絡いたしました。
弊社、[会社名]は、[事業紹介]を提供しています。[候補者名]様の豊富なご経験とスキルが非常にマッチするのではないかと感じております。特に、[相手の実績の具体的な部分に言及]は、弊社の現在のプロジェクトにとても有益だと考えております。
現在、弊社では「○○」のポジションを募集しております。このポジションでは、次のような業務をご担当いただく予定です。
- ~~
- ~~
- ~~
未経験の方でも、研修プログラムとサポート体制が充実しておりますので、安心してご応募いただけます。[候補者名]様のポテンシャルを最大限に活かせる環境をご提供いたします。
弊社の情報をご覧いただき、少しでもご興味をお持ちいただけましたら、まずはカジュアル面談でお互いの情報交換をさせていただければと存じます。
ご応募いただける場合は、ご都合のよい日程をいくつか頂戴できますと幸いです。
【ご希望日時のご返信フォーマット】
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
○月○日(○) ○○:○○~○○:○○
ご返信をお待ちしております!
○○株式会社
○○
メールアドレス: ○○@○○
電話番号: ○○–○○–○○
スカウトメールのテンプレートをお探しの方はこちらの記事をご覧ください。
採用メールでいい印象を与えるポイント
求職者とのメールでのやり取りは、面談や面接以外の重要なコミュニケーションの機会です。選考を通じて自社のファンを増やすためにできる工夫をお伝えします。
コピペはNG
求職者の志望度を上げるうえで、コピペでの一斉送信は原則NGです。テンプレートを利用していても、自社の色を伝える言葉遣いにし、相手に合わせて内容を書き換えると親しみを感じてもらいやすくなります。
採用に関するメールはどうしても伝えることが多く、事務的なものになりがちです。面接のフィードバックや相手に魅力を感じた点、歓迎する気持ちを表現することで、辞退を防ぎ入社への動機づけをしましょう。
件名と本文は簡潔かつ明確にする
件名を見ただけでは内容がわからないメールは、未開封のまま求職者にスルーされてしまう可能性があります。ビジネスメールと同様に、短くまとまったわかりやすい件名にしましょう。
本文にも、簡潔で誤解を招かない表現が求められます。文章の間違いは自分で読み返しても気づきにくいケースが多いので、本来の意図と異なる文脈に捉えられないか、第三者にチェックしてもらうとよいでしょう。
採用担当者の人となりがわかるようにする
必要事項のみを淡々と述べるメールでは、求職者は企業に対して冷たい印象を抱き、志望動機がそれ以上醸成されません。メールのやり取りの中で採用担当者の人となりがわかるような工夫をすると、求職者に親近感をもってもらいやすくなります。
たとえば、メールの送信元にアイコンを設定する、面接を担当する人物のプロフィールがわかる社員紹介ページやインタビュー記事のリンクを貼るなどです。ビジネス用のSNSアカウントやブログがあれば、添付するのも効果的です。
採用メールを送る前のチェックリスト
メールを送る前にチェックする項目をリストアップしました。メール送信でのヒューマンエラーを防ぐため、チェックリストで見直しを行いましょう。
- メールの宛先は正しいか
- 名前や学校名を間違えていないか
- 誤字脱字がないか
- 簡潔でわかりやすい文章であるか
- 必要な連絡事項を網羅できているか
- 採用担当者の連絡先は記載されているか
- 誤解を生む表現がないか
- 感謝や歓迎の気持ちが伝わる文章が入っているか
まとめ
採用担当者は社内人事や労務などの他業務と兼業している場合が多く、また、並行して複数の求職者とやり取りをする必要があるためひとつのメールにあまり時間をかけられません。
この記事で紹介したメールテンプレートを活用して業務を効率化し、その分を候補者との面接に注力することで自社に合った人材を採用しましょう。
採用管理システムを活用すると、複数の求人案件や応募者情報の管理、多様化する採用チャネルへの対応が可能になります。採用管理システム(ATS – Applicant Tracking System)についてくわしく知りたい方は、こちらのお役立ち資料をダウンロードしてご覧ください。
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