認知度の壁を越える。早期接点で採用成功
ジャパンパイル株式会社

ジャパンパイル株式会社

  • 業  種

    建設・不動産

  • 事業規模

    501~1000人

他社媒体経由の母集団形成に苦戦。早期イベントを起点に社風や事業への理解を丁寧に醸成し、高い歩留まりで新卒採用に成功

  • 課題・ニーズ

    専門領域ゆえに学生からの認知度が低く、他社媒体のみの母集団形成に苦戦。見えない部分から社会を支える事業に共感し、誠実な姿勢で業務に取り組める人材を獲得したい

  • 活用したサービス

    Super Business Forum、Career Design Forum、Re就活キャンパス

  • 効果

    他社媒体だけでは出会えない潜在層との接点創出

    少数の母集団から確実な採用につなげる、高い選考移行率を実現

採用成果​

  • 応募9名
  • 内定4名
  • ※2027年卒

当初抱えていた課題・ニーズについて

当社は建物の土台である建設基礎のスペシャリストとして、地中深くに打ち込む杭の基礎工事事業を主軸に展開しています。設計から製造、施工までを自社で担う一貫体制を強みに、多種多様な杭工法であらゆるニーズに対応できる点が大きな特長です。

 

新卒採用では、長らく母集団形成が大きな壁となっていました。年間10人規模の採用を目指し、他社媒体への掲載を中心に採用活動を展開してきましたが、建物の下という目に見えない領域を扱う事業ゆえ、学生からの認知度を高めることに難しさを感じていました。

 

他社媒体では多くの会社の中に埋もれやすく、当社のような業界の存在自体が広く知られていないのが実情です。社会のインフラを裏側から支える役割だからこそ、信頼に応えられる誠実な人材を求めていますが、ターゲットとなる学生との接点創出に苦戦していました。

 

こうした課題を乗り越える一手として、学情の対面イベントを継続的に活用しています。2014年頃から合同企業セミナーへの出展を重ねてきましたが、自らイベントへ足を運ぶ意欲的な学生が多く、当社の求める誠実な人物像と非常に親和性が高いと感じています。サイトだけでは魅力が伝わりにくいからこそ、対面での丁寧な対話を重視し、「世の中を支える、こんな面白い会社がある」という気づきを一人ひとりに提供できるよう意識しています。

 

また、2023年頃からはSuper Business Forumなどの早期開催イベントへの出展に切り替えました。当初は、早期に動く学生は大手企業への関心が強く、当社のようなニッチな業界は興味を持たれにくいのではないかという懸念がありました。

 

しかし、就職活動が本格化する秋以降になると、すでに学生の志望業界が絞り込まれており、建設業界を考えていなかった層に振り向いてもらうことがより一層難しくなります。そのため、学生が業界研究を深める前の段階で最初の選択肢に入れてもらうことを目指し、早期からのアプローチを強化する決断を下しました。

 

当社の場合、建設基礎という専門性の高い領域を志望業界として最初から認識している学生は決して多くありません。そのため、「建設業界に興味がある学生を探す」のではなく、学生が業界研究を進める前の段階で当社の存在を知ってもらうことが重要だと考えています。早期イベントは、そうした接点を創出する場として大きな価値を感じています。

 

やみくもに人数を追うというよりも、自分なりの就活軸を持ち、当社に興味を持ってくれる学生と早い段階で出会い、じっくりと関係を深めていくことを大切にしています。

課題の解決に向けた取り組み

①丁寧な個別対話で社会貢献性を伝え、学生の深い興味と共感を醸成

対面イベントのブースでは、着座する学生の多くが当初は事業内容を知らない状態であるため、「地中のインフラとして目には見えませんが、実は身近な社会基盤を支えています」と、その社会貢献性の高さを伝えるようにしています。

 

縁の下の力持ちとして世の中を支える面白さを丁寧に説明することで、初めて当社を知った学生からも「非常に魅力的な事業ですね」と深く共感してもらうことがあります。「知名度は高くないものの、社会に欠かせない仕事である」という点を伝えることで、興味喚起につなげています。

 

また、通路での気軽なコミュニケーションを通じて概要を伝え、納得した学生にのみ着座してもらうフローを重視しています。その際には学情の営業担当による集客サポートも大きな助けとなっています。ブース内では少人数での対話に特化し、一人ひとりと深く向き合うための時間を確保しています。

 

こうした丁寧な対話の姿勢は、面接でも一貫しています。面接前に採用担当者とのアイスブレイクの時間を設けてから会場へ送り出し、面接後も「聞ききれなかったことはないか」「もっと伝えたかったことはないか」と個別にヒアリングする場合もあります。学生が自然体で選考に臨める環境づくりを徹底しており、今後も一人ひとりに寄り添う誠実な対応を継続していきたいと考えています。

②見積書を作成する仕事体験イベントで業務理解を促進

本格的な選考プロセスへ移行する前段階として、対面イベントでの出会いを起点に会社説明会や仕事体験プログラムを案内するフローを構築しています。面接の場で一人ひとりと深く向き合い、真摯な対話を実現するには、当社の事業内容や多岐にわたる職種について、事前に理解を深めてもらう必要があると考えているためです。

 

仕事体験は、参加しやすさを考慮して半日という凝縮した時間に設定する一方、営業・設計・工事といった各部門の役割を横断的に把握できる実践的な内容を整えています。具体的には、設計条件を読み解きながら施工に必要な工期やプロセスを導き出し、最終的に見積書を作成するという、実務に即したワークに取り組んでもらっています。

 

このプログラムは、現場を経験してきた社員のアイデアをもとに形にしました。半日という限られた時間ではありますが、参加者からは「非常に密度の濃い経験ができた」との声を数多く受け取っています。参加の負担を抑えつつもリアルな業務フローを体感してもらうことで、選考前のより深い企業理解へとつなげています。

③新入社員と内定者が交流する機会を設け、入社までの不安を払拭

早期イベントへの注力により、大学3年生の11月という早い段階で内定承諾に至るケースも増えています。入社までの期間が長期にわたるからこそ、内定後のモチベーション維持や不安の払拭、そして辞退防止に向けた継続的なフォローアップが重要な課題であると認識しています。

 

内定後も強固な信頼関係を維持するため、定期的な進捗連絡はもちろん、社内報を自宅へ送付し、先輩社員の活躍や職場の日常に触れられる環境を整えています。さらに、一定数の内定者が揃ったタイミングでの懇談会実施に加え、現役の新入社員と直接対話できる交流イベントを設け、組織の一員としての意識を段階的に醸成しています。

 

交流イベントでは内定者同士の自己紹介から始まり、後半には新入社員を交えた自由な対話の時間を確保しています。入社間もない先輩から研修のリアルや現場の空気感を直接聞ける機会は、内定者にとって入社前の不安を安心感へと変える貴重な場となっています。また、参加する新入社員たちも、1年後には内定者の先輩になる自覚を持ちつつ一生懸命に会社の様子を伝えてくれており、双方にとって有意義な機会になっていると感じています。

学情の営業担当・サービスに対する評価について

①営業担当に対する評価

学情の営業担当には、これまでの採用実績や当社の置かれたフェーズを深く理解した上で、常に同じ目線で伴走してもらっていると実感しています。既存のサービスを画一的に提案するのではなく、当社の状況に即した最適な解決策を提示してくれる姿勢に厚い信頼を寄せています。

 

印象的なエピソードとして、Re就活で展開する社員紹介動画を制作した際、学情の営業担当が自らインタビュアーを担って、社員の魅力を引き出してくれました。また、対面イベントの際にもブースへの集客を献身的にサポートしてもらうなど、現場での強力なバックアップに助けられています。

②サービスに対する評価

学情が主催する対面イベントでは、会場へのアクセスの良さを高く評価しています。東京駅や大阪駅といった主要ターミナルに近く、利便性の高い会場が選定されており、学生・企業の双方が参加しやすい環境です。

 

他社イベントでは集客状況に波が生じることもありますが、学情の場合は安定した動員が見込めるため、就職活動に主体的な姿勢で臨む層と確実に接点を持てる点に大きな価値を感じています。

 

実際にイベントで出会う学生は、周りに流されず自分なりの就職活動の軸を持ち、どのような視点で企業を選んでいるのかを自分の言葉で説明できる人が多い印象を受けます。過去には、大学で地盤について学んでいた学生が偶然イベントで当社を知り選考に進んでくれたケースや、「ニッチな業界のトップ企業」という明確な軸で企業を探していた学生と出会ったこともありました。

 

このように、当社との高い親和性は具体的な成果にもつながっています。2027年卒の採用では、対面イベントやRe就活キャンパスを通じたエントリーは計9人でした。母集団の総数こそ限定的ではありますが、4人に内定を出し、すでに2人から内定承諾を得ています。

 

単に「数」を追求するのではなく、一人ひとりとの丁寧な対話を通じて高い選考移行率を維持し、当社の事業や組織文化に深く共鳴してくれる人材と着実に出会える点こそ、学情のサービスを活用する大きな意義であると考えています。

今後の展望

これからの採用活動でも、母集団の規模のみを追求するのではなく、選考への確実な移行を重視していきたいと考えています。数以上に大切なのは、当社独自の社風や事業の意義に対し、心から共鳴してもらえる学生との出会いです。

 

そのために、早期段階での対面イベント出展を基軸としつつ、深い企業理解を促すための施策を一層充実させていく方針です。事業の奥深さを伝える新たなツールや、組織の空気感を肌で感じてもらえる社内イベントなど、当社と高い親和性を持つ人材に「ここだ」と選んでもらえるような取り組みを、より積極的に進めていきたいと考えています。

※記事内容は取材当時のものです(2026年7月)

ジャパンパイル株式会社
  • 会社名

    ジャパンパイル株式会社

  • 事業内容

    ■基礎工事関連事業およびそれに関連する事業
    ■コンクリートパイル製造施工等を営む国内子会社の経営管理等

  • 所在地

    東京都中央区日本橋箱崎町36-2 Daiwaリバーゲート

  • HP

    https://www.japanpile.co.jp/