ヘッドハンティングとは?導入する流れや採用活動を成功させるポイントを解説
公開日:2026.02.10

ヘッドハンティングは、転職市場に現れにくい優秀なミドル層を獲得するのに効果的な手法です。本記事では、ヘッドハンティングの基礎知識や費用相場、他の採用手法との違いを徹底解説します。ヘッドハンティングの導入や運用、攻めの採用手法について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
多くの企業が「経験豊富なミドル層を採用したいが、求人を出しても応募が来ない」「将来の幹部候補となる優秀な人材に出会えない」といった採用課題に直面しています。特に30代の優秀な人材は、現職で重要なポストに就いていることが多く、転職市場になかなか現れません。
こうした「潜在層」に直接アプローチし、自社に迎え入れるための有力な手段が「ヘッドハンティング」です。本記事では、ヘッドハンティングの基礎知識や費用相場、他の採用手法との違いを徹底解説します。
ヘッドハンティングとは
ヘッドハンティングとは、企業が求める人材を探し、直接アプローチする採用手法のことです。主にヘッドハンティング会社が企業の採用要件をヒアリングして、その条件に適した人材を探し出します。専門性の高いポジションや経営層などをターゲットに行われることが多い採用手法です。
ヘッドハンティングは、次の2種類に分けられます。
- サーチ型:ヘッドハンティング会社が採用基準に適した人材を独自のルートで探し出す
- 登録型:ヘッドハンティング会社のデータベースから採用基準に適した人材を抽出する
ヘッドハンティングとほかの採用手法との違い
ヘッドハンティングと似た採用手法には「引き抜き」や「人材紹介」「ダイレクトリクルーティング」などがあります。それぞれの違いについて詳しく解説します。
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ヘッドハンティング(サーチ型) |
引き抜き |
人材紹介 |
ダイレクトリクルーティング |
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ターゲット |
経営層、管理職、専門職人材 |
経営層、管理職、専門職人材 |
幅広い |
幅広い |
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アプローチ方法 |
ヘッドハンティング会社がスカウトする(サーチ型の場合) |
経営者や採用担当者が他社からスカウトする |
人材紹介会社が採用要件に適した人材を紹介する |
採用担当者がダイレクトリクルーティングサービスを使ってスカウトする |
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費用 |
△ |
◎ |
◯ |
◎ |
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工数 |
◎ |
△ |
◎ |
△ |
引き抜きとヘッドハンティングの違い
引き抜きとは、採用要件に適した人材に直接アプローチして採用する手法のことです。ヘッドハンティング会社を介さないため、採用コストが抑えられます。
ヘッドハンティングは採用要件に適した人材を探すところから始まりますが、引き抜きの場合は、採用したい人材が決まっていることが多いです。
人材紹介とヘッドハンティングの違い
人材紹介とは、人材紹介会社が企業の採用要件に適した求職者を紹介する採用手法のことです。
一般的には人材紹介会社に登録している求職者の中から、採用要件に適した人材を紹介してもらいます。新たに外部からスカウトする工程がないため、ヘッドハンティングよりも採用コストが低い傾向にあります。
ダイレクトリクルーティングとヘッドハンティングの違い
ダイレクトリクルーティングとは、企業が求職者にスカウトメールを送り、直接アプローチする採用手法です。登録者のなかから採用要件に適した人材を抽出し、スカウトメールを送ります。
企業の採用担当者がスカウトを行うため、ヘッドハンティングよりもコストを抑えられます。
ヘッドハンティングにかかる費用
ヘッドハンティングは、「非公開の優秀層を確実に獲得する」という難易度の高い手法のため、求人広告や通常の人材紹介と比べて費用が高額になる傾向があります。
費用体系は大きく「リテイナー型」と「成功報酬型」に分かれますが、 転職市場全体としては 成功報酬型が主流です。ただし、ミドル層・幹部採用に特化したヘッドハンティングでは、リテイナー型(着手金型)を採用するケースも多くあります。
リテイナー型(契約金型・定額前払い型)
契約時に着手金(リテイナーフィー)を支払い、採用が決定した際に残りの報酬を支払う方式です。着手金は通常、採用の有無にかかわらず返金されません。緊急性が高く、ハイクラス層や特定の専門職を採用する場合に適用されるケースが多くみられます。
リテイナー型の紹介手数料は、成功報酬額の一部(総額の20〜30%程度)を「着手金」として先行して支払う仕組みです。採用に至らなかった場合でも着手金が発生するため、実質的な採用単価は成功報酬型よりも高くなる傾向があります。
リテイナー型のメリット・デメリットは次の通りです。
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メリット |
デメリット |
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・最優先で対応してもらえる ・費用や時間をかけて徹底的にリサーチできる |
・採用に至らなくても初期費用が発生する ・採用コストが高くなりやすい |
成功報酬型
採用が決定し、候補者が入社した時点で、報酬の全額を支払う方式です。リスクを最小限に抑えたい場合や、エージェントの実績や能力を試したい場合に向いています。
成功報酬額の相場は、理論年収の30〜40%程度です。一般的な人材紹介の手数料率と比べてやや高い傾向にあります。
成功報酬型のメリット・デメリットは次の通りです。
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メリット |
デメリット |
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・コストリスクが低い ・複数のエージェントを同時に利用しやすい |
・ヘッドハンティング会社のタレントプールに依存しやすい ・競合他社との獲得競争に陥りやすい |
30代ミドル・幹部採用の費用相場
株式会社学情の調査によると、20代後半から30代の層では、希望年収として「401万円以上」を挙げる割合が約6割に達しています。なかでも注目したいのは、現在の年収と比較して「年収アップ」を期待する層の多さです。
同調査では、現在の年収が「401万円以上」の割合に対し、希望年収で同額以上を求める割合は大幅に上回っており、多くの求職者が自身のスキルやキャリアをより高く評価してくれる環境を求めていることが分かります。
こうした市場相場に見合う優秀な人材を確実に獲得するためには、採用手法ごとのコスト構造を正しく理解しておくことも重要です。
人材紹介におけるリテイナー型と成功報酬型の費用相場は、一般的に次の通りです。
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費用体系 |
紹介手数料の相場報酬フィー率の相場 |
採用コストの目安 (理論年収500万円の場合) |
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リテイナー型 |
35〜45%程度 (着手金+成功報酬)35〜45% |
175万〜225万円 |
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成功報酬型 |
30〜40% |
150万〜200万円 |
※参考:株式会社学情「30代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(年収)2025年3月版」
30代ミドル層・幹部採用にヘッドハンティングが必要な理由

30代のミドル層や幹部候補として活躍できる人材は、現在の職場でも重要なポストを任されているケースが多く、転職市場に現れにくい傾向にあります。
こうした「転職市場には現れない優秀な層」に接触するためには、企業側から直接アプローチを行うヘッドハンティングが有効です。
ここでは、なぜ従来の採用手法だけでは難しいのか、その理由を詳しく解説します。
人材獲得競争の激化が続いている
厚生労働省の令和7年11月の調査によれば、有効求人倍率は1.18倍と依然として高い水準が続いています。採用市場での人材獲得競争はますます激しさを増しており、求人広告や一般的な人材紹介といった従来の手法だけでは、思うように優秀な人材を確保できないのが現状です。
一方、ヘッドハンティングは採用要件に合致した求職者に対し、個別にアプローチを行います。
転職サイトなどを利用している、転職に意欲的な「顕在層」を多くの企業で奪い合うのではなく、まだ転職活動を始めていない「潜在層」へ直接コンタクトを取るため、他社と比較される前の段階で独占的に交渉を進めることが可能です。
※参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年11月分)について」
優秀な人材は「潜在層」である場合が多い
株式会社学情の調査によると、転職活動を考える際に「転職するべきか迷うことがある」と回答した方は75.5%にのぼります。この数字は、彼らがけっして現状に100%満足しているわけではなく、何らかの「不満の種」やキャリアへの関心を持ち合わせていることを示しています。
しかし、同時に転職に伴うリスクや新しい環境への不安も大きいため、自ら動く一歩が踏み出せず、結果として潜在層となっているのが実情です。
このような、能力が高く慎重な層にアプローチするには、彼らの不安を解消し、個別にキャリアの可能性を提示するヘッドハンティングや直接のスカウトが効果的です。
※参考:株式会社学情「30代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(30歳前後での転職活動)2024年6月版」
即戦力採用のニーズが高まっている
株式会社学情の調査によると、企業が30代の中途採用者に期待する役割は「即戦力となるプレイヤー(90.2%)」が最多でした。
この背景には、近年のDX推進やAI活用の進展があります。今やあらゆる業界において、専門的なスキルや知見を持つ人材への需要はかつてないほど増大しています。なかでも卓越した実績を持つ層は市場価値が極めて高く、従来の「応募を待つ」従来の手法だけでは、接触することさえ困難な状況です。
そのため、自社の採用要件に合致する人材を能動的に探し出し、ピンポイントでアプローチを行うヘッドハンティングを活用する動きが、多くの企業で活発になっています。
※参考:株式会社学情「9割の企業が“即戦力”を求める30代採用、あなたの会社はどう動く?(2025年11月)」
カルチャーフィットの見極め
即戦力採用のニーズが高まる一方で、30代のキャリアチェンジを積極的に受け入れる動きも活発になっています。
株式会社学情の調査によれば、30代のキャリアチェンジ転職を「受け入れている」と回答した企業は34.6%にのぼり、業界の枠を超えた人材確保が進んでいます。しかし、30代のキャリアチェンジ採用では、社会人経験を通じて独自の仕事観が確立されている一方で、企業文化に合わないリスクもあります。このため、カルチャーフィットの見極めが極めて重要です。
ヘッドハンティングを活用することで、過去の経歴やスキルといった表面的な情報だけでなく、本人の仕事に対する価値観、人間性、将来のキャリア志向などを深く掘り下げて確認できます。
※参考:株式会社学情「「30 代のキャリアチェンジ」に関する企業調査(2024年11月)」
企業のブランド力や信頼性を高められる
30代の優秀層はキャリアアップへの意欲が高く、年収アップや知名度を重視する「大手志向」が強い傾向にあります。そのため、知名度で勝る大手企業と比較された場合、一般的な求人広告では自社の魅力が埋もれてしまい、候補にすら入れない可能性があります。
ヘッドハンティングを活用すれば、ヘッドハンターが第三者の視点から企業の独自の強みや将来性を丁寧に伝えることで、ブランド力や信頼性を効果的に補完することが可能です。
ヘッドハンティングを活用する際の流れ
ヘッドハンティングは、採用要件に適した人材を探すことから始めるため、依頼から採用までに半年から1年程度かかることもあります。経営層の場合、それ以上の期間を要することも多く、長期戦になる可能性が高いことを事前におさえておきましょう。
ヘッドハンティングを活用する際の流れは次の通りです。
- ヘッドハンティング会社に依頼する
- 採用要件に適した人材をサーチする
- ヘッドハンターが候補者をスカウトする
- 面談を実施する
- 選考・面接
- 内定
ヘッドハンティング会社に依頼する
採用ターゲットに適したヘッドハンティング会社を選定し、採用に適した人材の紹介を依頼します。
ヘッドハンティングを効率的に運用するには、採用要件を明確に設定することが重要です。採用要件が曖昧だと、マッチング精度が低くなり、採用までに時間がかかってしまいます。
採用要件に適した人材をサーチする
ヘッドハンティング会社に採用要件を伝えた後は、その情報をもとにヘッドハンターがサーチを開始します。
ヘッドハンターとは、採用要件に適した人材をスカウトしたり、条件交渉を行ったりするヘッドハンティング会社のスタッフです。
定期的に進捗状況を確認し、サーチが難しい場合は採用要件を見直します。
ヘッドハンターが候補者をスカウトする
採用要件に適した人材が見つかったら、ヘッドハンターがスカウトを行います。候補者に企業の求人情報を伝え、面談に進む同意が得られれば、次のステップです。
ヘッドハンティングでは、転職意欲の低い人もターゲットになるため、面談に至るまで時間がかかることも少なくありません。ヘッドハンティングを成功させるには、ターゲット人材の価値観や意思決定プロセスを深く理解することが不可欠です。
面談を実施する
ヘッドハンターと求職者の面談では、求人企業の魅力や強み、求める人物像などを伝えます。候補者の志望度を高めるため、求人企業の採用担当者が同席することも多いです。
候補者の希望条件のすり合わせも面談時に行います。一度の面談で選考の意思が確認できなければ、再び面談を実施し、相互理解を深めましょう。
選考・面接
候補者と企業の採用担当者が面接を実施します。
面接は企業が候補者を評価するだけでなく、候補者も自身が望むキャリアを実現できるかを確認する場です。そのため、従来の採用手法よりも面接回数が多くなることもあります。
年収や入社後のポジションなどについて交渉することもあり、場合によってはヘッドハンターが同席します。
内定
内定が決定したら、内定通知を送付しましょう。内定承諾を得た後も、ヘッドハンターを介してフォローを行い、入社に関する不安や疑問を解消していきます。
フォローの方法や頻度、候補者の志望度などは、ヘッドハンターに相談することも可能です。
ヘッドハンティングのメリット3つ

人材獲得競争が激化するなか、多くの企業が「攻めの採用」としてヘッドハンティングを導入しています。
ここでは、従来の手法では解消しきれなかった採用課題をどのように突破できるのか、ヘッドハンティングならではのメリットをまとめます。
高いスキルを持つ人材が採用できる
ヘッドハンティングでは、単に「経験者」を集めるのではなく、特定の実績や専門スキルを持つ人材へのアプローチが可能です。これにより、自社の課題解決に直結するスキルセットを持つだけでなく、入社後の貢献度が高い人材を確実に確保できます。
また、企業から直接「ぜひあなたに」と指名を受けてアプローチされることは、求職者にとって大きな自信とモチベーションにつながります。
転職市場にあまり現れない人材にもアプローチできる
優秀な人材ほど現職で重要な役割を担っており、自ら転職サイトに登録して活動を行うことはまれです。ヘッドハンティングでは、こうした転職市場には現れない「隠れた候補者」に対し、非公開のキャリアアップ案件として水面下で個別に接触します。
転職活動に消極的な「潜在層」へのアプローチは、企業にとって他社との激しい引き抜き合戦を回避できるというメリットをもたらします。
幅広い労働市場から採用要件に適した人材をスカウトできる
ヘッドハンティングを活用すれば、特定のデータベースだけでなく、労働市場全体の中から採用要件に合致する人材を探索することが可能です。
一般的な採用手法は、そのサービスに登録している「限られた候補者」の中から選ぶ必要がありますが、ヘッドハンティングはそうした既存のデータベースに縛られることがありません。
非常にニッチな専門スキルや経験を求める場合であっても、妥協することなく、精度の高いマッチングを実現できます。
ヘッドハンティングのデメリット4つ
ヘッドハンティングには、メリットがある一方で、導入にあたって慎重に検討すべき注意点もあります。
採用手法のミスマッチを防ぎ、効果を最大化させるためには、良い側面だけでなく懸念されるリスクも正しく把握しておくことが重要です。
採用コストが高くなる場合がある
ヘッドハンティングは、一般的な人材紹介サービスと比較して採用コストが高くなる傾向があります。
特に、契約時に費用が発生する「リテイナー型(着手金型)」は、最終的に採用に至らなかった場合でも着手金などの支払いが発生するため、コストに注意が必要です。リテイナー型では、市場全体の徹底的なリサーチや、候補者との水面下での複雑な交渉に多くの時間とリソースを割きます。そのため、フィー(手数料)率が割高に設定されているのです。
ヘッドハンティング会社を選定する際は、提示された金額がサービスの内容に見合っているかを慎重に見極めましょう。
採用するまでに時間がかかる
ターゲットとなる優秀層は、現職で相応の評価を得ているため、転職に伴う環境変化に対して非常に慎重な姿勢をとる方も多くいます。彼らの心を動かすには、一方的な条件提示ではなく、個々のキャリアプランに即した提案や、懸念点を払拭する丁寧な対話が不可欠です。この信頼構築に数カ月単位の時間を要することもあります。
また、長期的なアプローチを経て最終的に候補者が「現職残留」を選択した場合、重要なポジションの空席が続き「機会損失」を招くリスクにも注意が必要です。
候補者から怪しいと思われる
ヘッドハンティングは、非公開・水面下で接触を図るため、候補者に「なぜ自分に?」「何か裏があるのでは?」といった不信感や警戒心を抱かれやすい側面があります。もし最初の接触段階で「怪しい」と感じさせてしまうと、詳細な説明を聞く前に連絡を絶たれてしまい、本来出会えるはずだった優秀な人材を逃すことになります。
候補者の警戒心を払拭するには、「キャリアの可能性」に焦点を当てた誠実な対話を心がけることが重要です。
元勤務先とトラブルになる可能性がある
ヘッドハンティングを通じた採用では、候補者が元勤務先との間で、法的・倫理的なトラブルに発展するリスクを考慮しなければなりません。
特に注意すべき主な法的リスクは次の通りです。
- 秘密保持義務違反:前職で得た営業秘密や技術情報を新天地で利用・漏洩すること
- 競業避止義務違反:退職後、一定期間は同業他社への転職を控えるという誓約に反すること
- 在職中の準備行為:在職中に、部下を引き抜こうとしたり、主要顧客を誘導したりする行為
これらのリスクを回避するためには、ヘッドハンティング会社を介し、候補者が前職と交わした「雇用契約書」や「退職時の誓約書」の内容を事前に精査することが大切です。
ヘッドハンティングサービスの比較ポイント
最適なヘッドハンティングサービスを選ぶには、目先の採用コスト(手数料)だけでなく、自社の採用課題を解決できる「パートナーとしての実力」を見極めることが重要です。
比較検討する際は、次のポイントを押さえましょう。
- 料金体系と費用対効果
- 実績と専門性
- サービス内容
- 担当コンサルタントの質
料金体系と費用対効果
ヘッドハンティングの料金体系は、一般的な人材紹介に比べて複雑な場合があります。
単なる金額の比較だけでなく、支払いのタイミングやリスク回避の仕組みを含めた「費用対効果」で判断することが重要です。
特に確認すべきポイントは次の2点です。
- 成功報酬率:想定年収の何%を成功報酬とするか
- 返金・保証規定:早期退職に対する返金規定や、無償再サーチの有無を確認する
実績と専門性
ヘッドハンティング会社によって、得意な業界や職種、属性が異なります。そのため、採用したいポジションや業界に特化した知識や実績があるかを確認しましょう。
また、単なるスキルのマッチングだけでなく、自社の規模や社風に近い企業への紹介実績があるかも重要な指標です。組織文化への理解が深ければ、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
サービス内容
ヘッドハンティングサービスを比較する際は、単に候補者のリストを提示してもらうだけでなく、サーチ手法や進捗報告の頻度と質、コンサルティング能力を重視しましょう。
優れたサービスは、単なる「情報の橋渡し」に留まらず、内定承諾率を高めるためのコンサルティング能力を兼ね備えています。選定の際は、入社まで伴走してくれる手厚いサポートがあるか、成約までの「決定力」をどこまで備えているかをチェックすることが重要です。
担当コンサルタントの質
担当コンサルタント個人の能力は、ヘッドハンティング会社の規模や知名度以上に重視するべき要素です。
業界知識が豊富であることはもちろん、自社の魅力を候補者に正しく伝え、入社意欲を高めることができる高いコミュニケーション能力と実績があるかを見極めましょう。
また、マッチング精度の高い採用を実現するためには、スキル面だけでなく「企業文化への深い理解」が欠かせません。自社の経営理念や組織風土を深く理解しようと努め、それに基づいた提案ができる担当者であれば、マッチング精度の高い採用が期待できます。
ヘッドハンティングを成功させる方法

ヘッドハンティングは、ただ待っているだけでは採用成功にはつながりません。
質の高い採用活動を成功させるには、エージェントとの情報共有の質や、候補者に対する適切なアプローチが重要です。
ここでは、ヘッドハンティングの効果を最大化するためのポイントについて解説します。
採用要件を明確にする
経験年数や資格、パーソナリティーなど通常の採用要件に加え、「どういう人を連れてくれば、このポジションが抱える課題が解決できるか」という視点での要件も明確にしましょう。経営や人材戦略における具体的な課題をヘッドハンターと共有することで、その課題を解決できる候補者を絞り込めます。
また、採用要件が明確であれば、候補者に対して「あなたの〇〇という実績が、当社のこの課題を解決するために必要です」と論理的にアプローチすることも可能です。自分の過去の成果が正当に評価されているという実感は、候補者の決断を力強く後押しします。
求職者が「重視するもの」を把握する
採用ターゲットに効果的なアプローチを行うためには、求職者が転職において何を優先しているのかを正確に把握することが重要です。
株式会社学情の調査によると、転職で実現したいことの第1位は「給与・年収のアップ(61.2%)」、第2位は「スキルの習得と自己成長(32.2%)」でした。この結果から、現代の優秀な人材は「経済的な報酬」と「仕事を通じた自己成長(やりがい)」の両方を強く求めていることが分かります。
30代採用に特化した「Re就活30」のヘッドハンティング機能は、こうした求職者のニーズに合致したメッセージを届けるのに最適です。
実際に次のようなスカウトメールを活用することで、高い応募率を実現しています。
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例1 |
あなたが○○会社で培われた▲▲という経験を当社で活かしませんか? |
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例2 |
あなたの【アピールポイント】は当社の○○職に必要です。 加えて○○職でのご経験に注目しました! 現職で培われたコミュニケーション能力を是非チーム運営に役立てていただきたいです。 |
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例3 |
現職の○○職でのご経験は、当社であればという形で活かしていただけると考えます。 特にご自身の強みである○○と○○は当社の○○業務において成果を上げやすいです。 |
※参考:株式会社学情「30代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(転職理由)2025年3月版」
段階的なアプローチで候補者の不安を払拭する
現職で安定している優秀なミドル層は、いきなり「求人応募」を求められると警戒心を抱きます。
候補者の不安や警戒心を解くためには、段階的なアプローチが必要です。
【初期段階】関心と信頼の獲得に重点を置く
- スカウトの理由を明確に伝える機密性の高いポジションであることを強調する。
- 候補者の市場価値を正当に評価し、適正な対価を提示する。
- 組織における役割と権限の範囲を伝える。
【面談・選考段階】共感と課題解決の促進に重点を置く
- 面接官やヘッドハンターを通じて、現職の課題や不満を引き出す。
- 候補者のキャリアビジョンと企業方針をすり合わせる。
- 経営陣や現場メンバーとの対話機会を設け、カルチャーフィットを見極める。
【最終クロージング段階】期待する役割と年収を最終決定する
- 年収と期待する役割を明確に伝え、双方の認識を一致させる。
- 入社後の達成するべき目標を共有し、ポジションの重要性を伝える。
- ヘッドハンターを介して、スムーズな退職交渉をサポートする。
カジュアル面談を実施する
最終的なオファーに至るプロセスを、企業に「説得された」のではなく、「自分で決断した」と感じさせることが、内定承諾と定着につながります。
株式会社学情の調査によると、カジュアル面談で「企業理解が進み、志望度が上がった」と回答した20代後半〜30代が6割を超えました。
カジュアル面談で聞きたいことは「入社した場合に自分が行う仕事内容(77.7%)」が最多で、次いで「働きやすさ(オフィス環境・制度・福利厚生)(67.5%)」「入社した場合、自分と一緒に働く社員の人柄や雰囲気(59.9%)」が続きます。
オファー前に、経営層だけでなく現場社員や同僚との対話機会を段階的に設けることは、非常に効果的です。
候補者は「不安要素を全て解消し、自らこのキャリアアップを選んだ」という確信を持って入社できるため、早期離職のリスクを最小限に抑えられます。
※参考:株式会社学情「30代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(カジュアル面談)2025年4月版」
ヘッドハンターとの連携を高める
ヘッドハンティングを成功させるには、単に人を紹介してもらう「業者」としてではなく、採用戦略のパートナーとして活用することが重要です。
ヘッドハンターは、競合他社のオファー水準や、候補者が現職で得ている非公開の待遇を熟知しています。彼らから得られる市場データを踏まえ、適切な報酬を提示することで「報酬のミスマッチ」の防止につながります。
また、優秀な候補者ほど、現職への義理や、家族・待遇に関する複雑な条件を抱えているものです。こうしたデリケートな条件交渉をスムーズに進めるには、ヘッドハンターと密に連携を取り、候補者が抱く不安や疑念を一つひとつ丁寧に解消していく必要があります。
ヘッドハンティング会社を選定する際は、企業との連携体制やコミュニケーションにおける相性を確認しましょう。
30代ミドル・幹部採用には「Re就活30」がおすすめ
30代のハイキャリア層や将来の幹部候補を採用するなら、年収600万円以上の若手優秀層に特化したダイレクトリクルーティングサイト「Re就活30」の活用が非常に有効です。「Re就活30」は、会員の90.4%を28歳から35歳が占め、その半数以上が初めてや2回目の転職に挑戦する、意欲の高い若手ハイキャリア層で構成されています。
30代の優秀層は「待ち」の姿勢が多いため、求職者が登録したWeb履歴書の職務経歴や自己PRをもとに、企業から直接アプローチするヘッドハンティング形式が効果的です。アプローチの際は、一般的な求人案内に留まらず、候補者のスキルが自社の経営課題をどう解決できるかに焦点を当てた個別メッセージを送りましょう。
転職市場に適した条件提示に加え、入社後の権限範囲やスキルアップ環境を具体的に伝えることで、自社に興味を持つ層とのマッチングを実現します。なお、求人情報は非公開での運用も可能で、戦略に合わせた柔軟な採用活動が展開できます。
ヘッドハンティングでの採用にお困りの方は学情へご相談ください
30代のミドル層や幹部候補の採用を成功させるには、母集団形成から内定承諾、そして入社後の定着まで非常に高度な戦略が求められます。激化する採用市場で優秀な人材を勝ち取るには、単に待つのではなく、市場ニーズを深く理解した上で「企業から選ばれるための戦略的なアプローチ」を仕掛けることが重要です。
株式会社学情では、30代ハイキャリア採用に特化した「Re就活30」の提供にとどまらず、企業の経営課題に即したスカウト戦略の立案から、候補者の志望度を高める面談手法まで全面的にバックアップいたします。
ミドル層の採用を成功させ、持続的な成長を実現したいとお考えの方は、ぜひ株式会社学情へご相談ください。

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