

新卒採用にあたって「応募が集まらない」「内定辞退が相次ぐ」「採用にかける時間もノウハウも足りない」といった悩みを抱える企業は少なくありません。
限られたリソースの中で成果を出すには、採用活動を戦略的に進める必要があります。そこで有効な手段が「新卒採用コンサルティングサービス」の活用です。
新卒採用コンサルティングサービスとは、採用戦略の設計から実務支援、内定後フォローまでを専門家が一貫してサポートしてくれるサービスのことです。自社の課題に応じて最適な施策を提案し、効果的な採用活動の支援を受けられます。
この記事では、新卒採用コンサルティングの基本的な役割や活用のメリットに加え、サービスの選び方とおすすめ14社の特徴を比較一覧で紹介します。記事を読むことで、自社の課題に合った最適な支援サービスが見つかり、より効果的で再現性のある採用活動が実現できるでしょう。
「外部サービスを活用したいけれど、何を基準に選べばいいかわからない」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
新卒採用コンサルティングのおすすめを一覧で比較
まずは、新卒採用コンサルティングのおすすめを一覧で紹介します。
会社名/サービス名 |
支援内容の例 |
支援形態 |
特徴 |
Re就活キャンパス | 動画発信 イベント開催 内定後支援 |
伴走型・通年対応 |
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株式会社アールナイン | 戦略設計 実務支援 選考体験改善 |
ワンストップ支援 |
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みんなの採用部 |
関係構築 |
スポット対応からフルサポートまで |
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株式会社カケハシ スカイソリューションズ | 戦略設計 実行支援 スケジュール構築 |
一気通貫型フルカスタマイズ |
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HeaR株式会社 | 選考設計 体験設計 定着支援 PDCA実施 |
体験重視・ブランディング型 |
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株式会社トライアンフ | 実行計画 広報設計 選考改善 |
課題特化型支援 |
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株式会社ジーズコンサルティング | 戦略策定 基準設計 母集団形成 研修支援 |
フルサポート一貫支援 |
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マンパワーグループ株式会社 | 戦略設計 採用代行 内製化支援 |
オーダーメイド型・伴走型 |
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株式会社人材研究所 | 採用力診断 戦略設計 運用改善 効果検証 |
課題解決型オーダーメイド |
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株式会社プロ人事 | 戦略立案 採用代行 スポット支援 |
柔軟対応・即応型 |
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株式会社キャリアマート | 戦略設計 施策実行 内定フォロー |
総合型フルサポート |
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株式会社船井総合研究所 | 採用体制構築 研修支援 媒体選定 |
経営視点からの伴走型支援 |
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株式会社Legaseed | 採用戦略 選考改善 担当者育成 |
逆算型・長期支援型 |
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株式会社イーディアス | 業務代行 採用設計 プロモーション |
実務支援特化型 |
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新卒採用コンサルティングサービスを選ぶ際には、次の点に注目しましょう。
- サービスの得意分野を確認する
- 対応可能な業務の範囲を確認する
- 提案内容を比較・検討する
- 同業他社の支援実績があるか確認する
- 他のサービスと費用を比較する
- 効果検証のための資料を提供してもらえるか確認する
- 自社に採用のノウハウを蓄積できるか検討する
- 担当者の質や相性も確認する
- 社内体制との連携が取れるか検討する
自社に合うサービスを選ぶことで、採用効率の上昇が期待できます。
おすすめの新卒採用コンサルティングサービス14選

企業が新卒採用を成功させるためには、自社に最適なコンサルティングサービスを選ぶことが重要です。ランキング情報を参考にする方法もありますが、効果的な採用のためには各サービスの特徴を把握し、自社の課題や方針と合致するものを選ぶ視点が求められます。
ここでは、おすすめの新卒採用コンサルティングサービスを紹介します。
1.Re就活キャンパス
「Re就活キャンパス」は、全学年を対象にアプローチ可能なスカウト型就活サイトで、60万人が登録している会員制サービスです。通年型の採用サービスで全学年を対象にアプローチできるため、1〜2年生の段階から継続的な接点を構築でき、長期的な採用戦略に適しています。動画による情報発信やリアルイベントの開催など、学生との相互理解を深める支援内容も大きな魅力です。
また、すべての企業にカスタマーサクセス担当者がつくのが特徴で、採用計画に合わせた最適なプランの提案を受けることができます。
業界初の自己性格診断により学生の性格や状況に応じたスカウト配信が可能で、スカウト開封率は平均52.0%と高く、効果的な採用活動が期待できます。
2.株式会社アールナイン
「株式会社アールナイン」は、採用の専門家がチームで支援にあたるスタイルを特徴とするコンサルティング会社です。企業の状況を丁寧にヒアリングし、採用戦略の立案から実務支援までをワンストップで提供。データに基づいた分析によってターゲティングの精度を高め、選考体験を最適化することで、内定辞退率の低下や早期離職の防止につなげています。
また、最短1週間で支援を開始できる迅速な対応力も強みで、突発的な採用強化のニーズにも柔軟に応えることが可能です。属人的な対応から脱却し、再現性のある採用手法を仕組みとして構築したいと考える企業にとって、非常に相性の良いサービスといえるでしょう。
3.みんなの採用部
「みんなの採用部」は、企業ごとの状況や採用市場の変化をふまえ、柔軟に対応できるサービス設計が特徴です。丁寧なヒアリングによって採用課題を明確にし、多様なサービス群の中から最適な手法を組み合わせて提案。自社に合わせてカスタマイズしながら、採用戦略を実行できます。
また、学生との関係構築や選考プロセスの設計、内定者フォローまで幅広い工程に対応しており、必要に応じて採用動画や採用サイトなどの制作支援も依頼可能です。部分的なスポット対応からフルサポート型まで選べるため、社内体制に合わせて最適な使い方ができる点も大きな魅力でしょう。
4.株式会社カケハシ スカイソリューションズ
「株式会社カケハシ スカイソリューションズ」は、採用戦略の立案から実行支援までを一気通貫で行う総合型のコンサルティング会社です。まずは企業の魅力や価値観を丁寧に言語化し、採用活動の土台となるコンセプトやメッセージを明確に定義。その上で、応募者との接点設計やスケジュール構築、媒体選定などを一体化した戦略を立案します。
さらに、定量データを活用した状況分析やフィードバックを通じて、計画の妥当性や実行のズレを常に修正可能な状態に保ちます。企業ごとの課題や採用段階に応じてフルカスタマイズされた提案が受けられるため、柔軟性と成果を両立したい企業に適した選択肢です。
5.HeaR株式会社
「HeaR株式会社」は、企業の採用ブランディングを強化することに特化したコンサルティング会社です。人材を集めること以上に、「この会社で働きたい」と思わせる体験価値の設計を重視し、企業と候補者との結びつきを深めることを目指しています。単なる募集活動ではなく、採用をブランディング戦略の一環として捉えた支援が特徴です。
たとえば候補者目線で設計された選考フローやコミュニケーション設計により、内定承諾率の向上や入社後の定着に好影響を与えます。また、採用活動全体にPDCAサイクルを組み込むことで、運用中の効果測定と改善提案を継続的に行う体制も整っているため、長期的な採用力強化を図りたい企業におすすめのサービスです。
6.株式会社トライアンフ
「株式会社トライアンフ」は、実行力と仕組みづくりに強みを持つ採用コンサルティング会社です。採用の現場で起きている課題を具体的に分析したうえで、企業ごとに最適な実行計画を立案。採用広報や情報発信体制の整備、面接フローの設計までを一貫して支援します。
特筆すべき点は「選考基準の明確化」や「社内統一」、「面接担当者の見抜き力の向上」といった選考の質を高める取り組みです。こうした施策は、採用後のミスマッチ防止にも直結します。限られた人員・時間の中でも成果を最大化したい企業に適したサービスといえるでしょう。
7.株式会社ジーズコンサルティング
「株式会社ジーズコンサルティング」は、採用活動の全体像を設計・支援するコンサルティング会社です。採用コンセプトや戦略の策定を行い、選考基準の明文化や社内共有などによって社内の目線をそろえ、採用活動の一貫性と質を向上させるための施策を行います。
また、ナビサイトやスカウトサイトの活用、合同説明会などのイベント出展支援を通じて、母集団の形成・選考・内定後のフォロー・新入社員の定着支援までをトータルでサポート。KPIの設計・管理まで含め、データに基づいた運用体制も整っており、採用業務全体を最適化したい企業に適しています。
8.マンパワーグループ株式会社
「マンパワーグループ株式会社」は、世界的な人材サービスの実績を活かし、企業の課題に合わせたオーダーメイド型の採用支援を提供しています。採用に関する悩みを丁寧にヒアリングし、業種・業界・採用フェーズに応じた最適なソリューションを組み合わせて提案するのが特徴です。
加えて、単発の支援にとどまらず、企業が将来的に自社で採用を内製化できる体制を整える支援にも対応。伴走型の支援を受けつつ、採用活動の自走力を高めるためのノウハウを蓄積できる点も大きな魅力です。
9.株式会社人材研究所
「株式会社人材研究所」は、企業の採用力を可視化し、構造的な課題を解決へ導く支援を得意とするコンサルティング企業です。初期段階では「採用力診断」によって採用活動の現状を分析し、課題に対して具体的かつ実行可能な改善策を提案します。
提案内容はオーダーメイドで設計されており、一時的な成果ではなく再現性の高い採用体制の構築を目指します。また、施策の効果を継続的にモニタリングし、必要に応じて柔軟に見直す運用スタイルにより、採用の「質の向上」と「効率化」の両立が可能です。
10.株式会社プロ人事
「株式会社プロ人事」は、柔軟な運用体制とスピーディーな対応力に優れた採用支援会社です。戦略設計から実務代行まで幅広く対応できるほか、1日単位で依頼可能な採用代行や、一定時間内での成果を保証する「稼働保証」制度など、必要に応じた無駄のない利用が可能です。
また、新卒採用だけでなく中途採用との併用も柔軟に設計できるため、繁忙期や急な欠員補充などにも強く、社内リソースが限られている企業に適したサービスといえるでしょう。
11.株式会社キャリアマート
「株式会社キャリアマート」は、年間2,200社以上という豊富な支援実績を持つ、総合型の採用支援会社です。新卒採用市場のトレンドや学生の行動傾向を的確に捉えたうえで、戦略立案から具体的な施策の実行、効果検証までを一貫してサポートします。
選考プロセスの設計や母集団形成支援から、内定後のフォローアップ体制まで網羅したフルサポート型の支援が特徴で、業界や企業規模を問わず対応可能。蓄積されたノウハウを活かし、企業ごとの課題に応じた実効性の高い提案が受けられる点も魅力です。
12.株式会社船井総合研究所
「株式会社船井総合研究所」は、経営コンサルティングの知見を活かした採用支援を提供しています。採用専任者が不在の企業でも安心して導入できるよう、体制構築の初期段階から実務支援までを手厚くサポートしてくれる点が大きな特徴です。
さらに、内定者研修や入社後フォローに至る育成プログラムも充実しており、入社後の活躍や定着を見据えた採用設計が可能。採用媒体の選定においても時流に合った提案力があり、最新の採用手法を取り入れたい企業におすすめです。
13.株式会社Legaseed
「株式会社Legaseed」は、”10年後の理想像から逆算する独自の採用戦略設計”を強みとするコンサルティング会社です。単なる人材確保ではなく、組織の未来を見据えた長期的な採用を実現するため、採用方針・選考プロセス・育成までを一貫して設計します。
また、選考辞退や内定辞退の理由を徹底的に調査・分析し、改善に向けた具体的な施策へと落とし込むことが可能です。加えて、採用担当者の育成にも注力しており、研修プログラムやノウハウ共有を通じて、社内全体の採用スキル向上にも貢献します。
14.株式会社イーディアス
「株式会社イーディアス」は、採用業務の多くを代行しながらも、単なる作業代行にとどまらないパートナーとしての支援を提供します。企業理解を深めたうえで実情に合った採用手法を提案してくれるため、ミスマッチの少ない実践的な採用が可能です。
特に、採用プロモーション施策やツールの制作、学生対応の代行まで一括で任せられる点は大きな魅力。データや指標をもとに採用活動の状況を可視化し、「効率」と「成果」の両軸を意識した体制構築を支援します。少人数体制の企業やスピーディーな採用が求められる場面に適したサービスだといえるでしょう。
新卒採用コンサルティングサービスの選び方
自社に合う新卒採用コンサルティングサービスを選ぶためには、以下のような選び方のポイントを抑えておくことが重要です。
- サービスの得意分野を確認する
- 対応可能な業務の範囲を確認する
- 提案内容を比較・検討する
- 同業他社の支援実績があるか確認する
- 他のサービスと費用を比較する
- 効果検証のための資料を提供してもらえるか確認する
- 自社に採用のノウハウを蓄積できるか検討する
- 担当者の質や相性も確認する
- 社内体制との連携が取れるか検討する
ここでは、それぞれの選び方のポイントについて詳しく解説します。
サービスの得意分野を確認する
各社が提供するサービスには、それぞれ強みとする領域があります。母集団形成に強い企業もあれば、面接プロセスの設計や内定辞退の防止に特化している企業もあるなど、そのサービスごとに特徴はさまざまです。そのため、自社が採用活動のどの段階に課題を抱えているのかを明確にし、それに対して確かな実績を持つサービスを選ぶことが重要になります。
また、理系学生の採用支援に強い、特定業界への知見が豊富、オンライン施策に対応しているといった要素も、比較検討の際に重視すべきポイントです。加えて、中小企業向けか大手企業向けかといった対象企業の傾向も確認しておくと、自社との相性を判断しやすくなります。
対応可能な業務の範囲を確認する
採用戦略の立案からスケジュールの設計、説明会の運営、面接官へのトレーニング、広告出稿の代行まで、コンサルティングサービスが対応できる業務の範囲はさまざまです。さらに、学生との接点構築や内定者フォローといった、採用後半のフォロー体制まで支援してくれるサービスもあります。
したがって、まずは自社の採用体制を整理し、どこに外部支援が必要なのかを明確にしたうえで、自社のニーズに対応しているかを見極めましょう。すべての業務を包括的に支援するフルサポート型か、特定の工程のみを支援するスポット型かといったサービスの形態も確認しておくと、導入後のミスマッチを防げます。
提案内容を比較・検討する
提案内容の質は、コンサルティングサービスの信頼性を測るうえで非常に重要なポイントです。初回の提案が一般的な内容に終始していないか、施策が具体的かつ実現可能か、明確な成果目標が設定されているかなどを丁寧に確認しましょう。
また、自社の業界や採用方針をきちんと理解したうえでの提案になっているか、画一的ではなく柔軟なカスタマイズがされているかといった視点も大切です。さらに、提案時のやり取りの中で担当者の知識や熱意、対話力にも目を向けると、実務を進めるうえでの信頼性を判断しやすくなります。
同業他社の支援実績があるか確認する
これまでに自社と似た業種や規模、地域の企業に対して支援実績があるかどうかは、サービスを選定するうえで信頼性を判断する重要な材料になります。似た背景や課題を持つ企業への支援経験がある場合、自社にとっても効果的なアプローチが期待できるため、検討時の安心感につながるでしょう。
また、可能であれば導入企業の声や公開されている成功事例を確認することがおすすめです。どのような課題に対して、どのような施策で成果を上げてきたのかを把握することで、そのサービスの再現性や実行力についてより具体的にイメージできます。過去の実績は導入後の成果に対する信頼感を高めるうえでも、有効な判断材料となるので、優先的に確認するとよいでしょう。
他のサービスと費用を比較する
コンサルティングの費用体系は、初期費用・月額費用・成果報酬など多岐にわたるため比較しづらいと感じることもあるかもしれません。しかし、価格だけで判断するのではなく、提供される支援の内容や密度、成果とのバランスを踏まえて検討することが重要です。
たとえば、安価に見えるプランでもサポートが限定的であれば、結果として割高になるケースもあります。逆に、費用は高くても自社にフィットした手厚い支援が受けられる場合は、投資対効果が高くなる可能性もあります。
また、不要なオプションが含まれていないか、継続利用時の総コストが現実的な範囲に収まっているかといった点も契約前に確認しておくと安心です。
効果検証のための資料を提供してもらえるか確認する
採用活動の質を継続的に高めていくためには、効果測定の仕組みがしっかりと整っていることが不可欠です。応募数や内定率といった指標を定期的にレポートとして受け取れる体制があるかどうかは、サービスを選ぶ際の大きな判断材料になります。
特に重要な点は、単に数値を報告するだけではなく、その結果をもとに現状の課題を明確に分析し、具体的な改善策を提案してくれるかどうかです。データの活用が表面的なことにとどまらず、実際のアクションにつながる内容になっているかを見極めましょう。
数値による評価とフィードバックの循環を意識したPDCAサイクルを実行できる体制が整っていれば、採用活動を一過性のものではなく継続的に進化させていくことが可能になります。
自社に採用のノウハウを蓄積できるか検討する
外部に支援を依頼する目的は、単に作業を代行してもらうことだけではありません。支援を通じて自社に採用ノウハウを蓄積し、将来的には社内で自走できる体制を築いていくことが重要です。そのためには、評価基準や選考フローを明文化して共有してもらえるかどうか、担当者との密なコミュニケーションを通じて実務の背景にある考え方や判断基準を社内に共有してもらえるかが重要です。
支援を受けながらも社内の採用担当者が自ら学び成長できる設計がされているかどうかは、長期的な視点で見ると非常に大きな意味を持ちます。単年度で完結する採用支援ではなく、翌年以降の採用活動にもつながる資産を残せるかどうかを意識することも、サービス選びにおいて重要な観点です。
担当者の質や相性も確認する
プロジェクトを実際に担当するコンサルタントの人柄やスキルは、支援の成果に直結する重要な点です。初回の打ち合わせの段階で、自社の課題に深く入り込もうとする姿勢が見られるか、対話を重ねながら柔軟に対応してくれるかといった点を確認しておきましょう。
また、プロジェクト期間中に担当者が変更される可能性があるかや、担当が属人的になっていないかといった点も安心して任せられるか否かの判断基準となります。特に中小企業の場合には担当者が親身になってくれるかどうかが成果に直結しやすいため、その点にも注目しておきましょう。
社内体制との連携が取れるか検討する
コンサルの提案を活かすためには、社内で判断・実行できる体制が整っていなければなりません。経営層や現場の理解・協力を得られるよう、事前に調整しておきましょう。
また、自社の採用担当者が過度な業務負荷を抱えないよう、役割分担を明確にしておくことも重要です。特に採用担当者が1人だけの場合は、実行可能なプランかどうかを現実的な視点で判断する必要があります。
広報や現場部門など複数部署にまたがる連携が必要になる場合には、情報共有の仕組みがあるかも確認しておきましょう。社内の意思決定スピードが遅いと、施策のタイミングを逃してしまうリスクがあります。
新卒採用コンサルティングのサービス内容・料金相場・メリット

そもそも、新卒採用コンサルティングサービスとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、新卒採用コンサルティングサービスについて紹介します。
新卒採用コンサルティングのサービス内容
新卒採用コンサルティングサービスとは、企業の新卒採用活動を戦略面・実務面の両方から支援する専門サービスです。採用市場の変化や学生の価値観の多様化が進む中、自社だけで最適な採用活動を構築することは容易ではありません。こうした背景のもと、専門的な知見を持つ外部のパートナーが、客観的な視点で課題を抽出し、的確な解決策を提示してくれるのがコンサルティングサービスの役割です。
新卒採用コンサルティングでは、次のような支援を実施します。
- 採用戦略の設計
- 課題の客観的分析と改善提案
- 業務のアウトソーシング支援
- 最新トレンドや他社事例の提供
- 採用ノウハウの社内展開
- 内定辞退・早期離職の防止策
このように、新卒採用コンサルティングサービスは、戦略立案から実行支援、業務の代行、社内教育に至るまで多岐にわたる領域をカバーしており、単なる「外注先」ではなく「採用の伴走者」としての役割を果たします。
新卒採用コンサルティングサービスの料金相場
新卒採用コンサルティングサービスの料金は、依頼する業務の範囲や支援の内容、成果報酬の有無によって大きく異なります。一般的には、戦略設計やフロー構築といった上流工程ほど費用が高くなり、実務の代行やスポット支援は比較的リーズナブルな傾向にあります。
料金の相場は次の通りです。
サポート内容 |
相場 |
選考フローの設計 | 30万円~ |
求める人物像の設計 | 30万円~ |
評価基準の作成 | 50万円~ |
採用スケジュールの立案 | 30万円~ |
母集団形成サポート | 無料~(成果報酬型) |
運用支援(採用アウトソーシング) | 月額5万円~ |
内定者へのフォロー | 30万円~ |
内定者・入社前後研修 | 3万円~ |
必要とする支援の内容や範囲に応じて柔軟に選べる料金体系が整っているため、事前に目的を明確にし、コストとのバランスを見ながら導入を検討することが重要です。
新卒採用コンサルティングサービスを活用するメリット
新卒採用コンサルティングサービスの活用には、次のようなメリットがあります。
- 採用成功率が高まる
- 自社の課題を客観的に分析してもらえる
- 採用活動にかかる手間と負担を軽減できる
- 最新トレンドや他社事例を活用できる
- プロの採用ノウハウを社内に蓄積できる
- 内定辞退や早期離職を防ぐフォロー体制を強化できる
これらのメリットを通じて、採用の成果を最大化しながら、組織全体の採用力を持続的に高めることが可能になります。新卒採用に本気で取り組みたい企業にとって、コンサルティングの活用は有効な選択肢のひとつといえるでしょう。
なお、「採用コンサルティング」については以下の記事でも詳しく解説しています。合わせてお役立てください。
自社の課題に適した新卒採用コンサルティングサービスを選定しよう
新卒採用コンサルティングは、採用戦略の立案から実務支援、内定者フォローまで幅広く対応できる外部パートナーです。企業ごとの課題に応じた支援が可能で、採用の成果を高めながらノウハウの蓄積にもつながります。
サービス選定にあたっては、得意分野や対応範囲、実績、提案内容の質などを比較検討することが重要です。スカウト特化・ブランディング強化・内製化支援など、各社がさまざまな特徴を持っているため、まずはそれぞれの強みを把握しましょう。
採用活動は、企業の成長に直結する重要な業務です。最適なパートナー選びによって、採用の成功率を高めるだけでなく、継続的な改善体制を築くことも可能になります。まずは比較表やサービスの特徴をもとに、自社に合った支援を検討してみましょう。
新卒採用にお悩みの際は、「Re就活キャンパス」をぜひご検討ください。「Re就活キャンパス」は、大学1年生から4年生まで採用戦略に応じてアプローチできる通年採用型サービスです。インターンシップと採用のシームレスな連携を可能にし、学生と企業の価値あるマッチングを実現いたします。

株式会社学情 エグゼクティブアドバイザー(元・朝日新聞社 あさがくナビ(現在のRe就活キャンパス)編集長)
1986年早稲田大学政治経済学部卒、朝日新聞社入社。政治部記者や採用担当部長などを経て、「あさがくナビ(現在のRe就活キャンパス)」編集長を10年間務める。「就活ニュースペーパーby朝日新聞」で発信したニュース解説や就活コラムは1000本超、「人事のホンネ」などでインタビューした人気企業はのべ130社にのぼる。2023年6月から現職。大学などでの講義・講演多数。YouTube「あさがくナビ就活チャンネル」にも多数出演。国家資格・キャリアコンサルタント。著書に『最強の業界・企業研究ナビ』(朝日新聞出版)。