HR用語の基礎知識
※出典:株式会社学情「「2023年卒の採用活動における『オンライン』の導入状況」に関する企業調査(2022年2月)」
特にここ数年は新型コロナウイルス感染症拡大により、対面での採用活動が難しくなったため、オンライン採用を導入せざるを得なくなった企業も少なくありませんでした。
また、多くの業界で人材不足が深刻化している現在では、売り手市場が続いている状況です。生産年齢人口にZ世代(1990年代半ばから2000年代に生まれた世代)の割合が増えつつある中で、オンライン採用を希望する求職者も多い傾向にあります。
Z世代には、その特性に適した採用活動が必要です。こちらの記事では、Z世代の特性や求める働き方などを解説しています。Z世代の採用活動を効率的に進めたい場合は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください。
オンライン採用の基本的な流れは、次のとおりです。
オンラインの範囲は、企業によって異なります。採用活動のすべてをオンラインで行う企業もあれば、会社説明会や面接などの一部に限定している企業もあります。どの範囲までをオンラインにするかは、社内で事前に話し合っておくことが大切です。
遠方の学生のエントリーが増加した |
割合 |
当てはまる |
35.1% |
やや当てはまる |
39.2% |
どちらともいえない | 19.0% |
あまり当てはまらない | 3.3% |
当てはまらない | 3.4% |
選考の過程で実施して欲しいこと | 割合 |
職場見学 | 54.6% |
カジュアルな面談 | 54.1% |
会社説明会・TPOセミナー | 36.2% |
社員との座談会 | 24.8% |
インターン・ワークショップ | 18.8% |
その他 | 0.5% |
あてはまるものはない | 6.0% |
※出典:株式会社学情「20代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(選考で実施して欲しいこと・知りたいこと)2022年7月版」
会社説明会をオンライン化したい場合、Web会議ツールを導入しましょう。個人のSNSではプライベートが切り離せず、トラブルに発展するリスクがあるため、使用は避けることをおすすめします。
Web会議ツールは数多くあるため、次の項目を比較して自社に適したものを選びましょう。
Web会議ツールは求職者にも操作してもらう必要があるため、使いやすさも確認しておくことも大切です。
また、求職者と採用担当者がコミュニケーションを取るための、ビジネスチャットツールも必要です。Web会議ツールやビジネスチャットツールの多くは、トライアル期間が設けられています。トライアル期間中に採用担当者が実際に試し、自社で使いやすいかを確認しておきましょう。
オンライン採用ではいきなり面接がスタートするため、最初は緊張が高まる求職者もいるかもしれません。高い緊張感のまま面接が始まると、質問しにくかったりアピールしにくかったりする可能性があります。
面接担当者は求職者の本来の実力を発揮できるよう、アイスブレイクを用意しておきましょう。アイスブレイクの話題例は、次のとおりです。
本格的に面接がスタートする前に雑談をはさむと、緊張が和らぎ、求職者の考えを引き出しやすくなります。
オンライン採用を導入すると、企業側には遠い地域の優秀な人材を確保できる、採用コストを抑えられるなどのメリットがあります。時間や交通費を削減できるといった求職者側のメリットもあるため、オンライン採用を導入すると、応募者が増える可能性があります。
しかし、通信トラブルや得られる情報量が少ないなど、オンラインならではの課題もあります。必要に応じて対面を取り入れたり、説明会以外のオンラインイベントを開催したりするなど工夫してみましょう。
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