
調査の背景とサマリー
生成AIの普及が拡大するなか、一部のホワイトワーカー職種がAIに代替される可能性が話題となっています。
それに合わせて代替可能性が低いとされるブルーワーカー職種への注目が集まる中、21〜29歳の男女190名を対象に「ブルーワーカー職種への転職/就職意向」に関する調査を実施しました。
その結果、ブルーワーカー職種に「少し興味を持ったことがある」「検討したことがある」「実際に応募したことがある」と回答した人は48%にのぼりました。
一方で、今後数年以内にブルーワーカー職種へ転職する可能性が「かなりある」「ややある」と回答した人は15.3%に留まり、関心と実際の転職意向の間に大きなギャップがあることが明らかになりました。
このギャップを埋めるため、過去にブルーワーカー職種への転職/就職の検討有無や、検討をしなかった理由、前向きに検討が進む条件についても調査を実施しました。
(1)84.7%が生成AIの普及により事務職や一般職の仕事が減るとの認識。他方で次の転職/就職でのブルーワーカー職の希望者は15.3%にとどまる


生成AIの普及により事務職や一般職の仕事が減る可能性については、「非常にそう思う」「ややそう思う」が84.7%となりました。AIによる職業環境の変化を多くの若年層が意識しています。
次の転職/就職でブルーワーカー職種への転職/就職の可能性を問うと、「全くない」「あまりない」といった否定的な回答が42.6%と最多となりました。「かなりある」「ややある」といった前向きな回答は15.3%に留まりましたが、「どちらともいえない」「わからない」といった態度を留保する回答も42.1%にのぼります。
(2)専門性や手に職といった前向きなイメージと、体力・安全面への不安が混合

ブルーワーカー職種に対するイメージでは、「体力的に大変そう」が70.0%で最多となりました。
次いで「手に職がつく」49.5%、「危険な仕事が多そう」46.3%、「専門スキルを身につけられる」41.1%が続き、専門性や手に職といった前向きな印象と、体力・安全面への不安が併存していることがうかがえます。
(3)働き方や体力面、安全面が転職/就職への心理的ハードル

過去にブルーワーカー職種へ転職/就職を検討したことがあるかとの問いに対しては、「実際に応募したことがある(11.1%)」「検討したことがある(15.3%)」「少し興味を持ったことがある(21.6%)」と、興味・検討・応募まで至った回答が48%となりました。
他方で、検討をしなかったとの回答も40.5%にのぼります。

検討をしなかった対象にその理由を聞くと、「体力面に不安がある」が76.6%で最も多く、「職場環境に不安がある(危険な職場のイメージがある)」49.4%、「休みが少なそう」44.2%と続きました。
仕事や職場環境への理解に加え、働き方や安全面への不安が心理的ハードルとなっています。
(4)前向きな検討が進む条件は給与と生活の両立

未検討者に対しては、どのような条件がそろえば前向きに検討が進むのかも併せて調査をしています。
「土日祝休み」が58.4%で最多、「年間休日の多さ」が54.5%、「年収アップ」が44.2%となりました。
給与だけでなく、休日や残業など生活との両立を具体的に示すことが、若年層の関心を実際の応募・転職意向へつなげる鍵となりそうです。
今回の調査からは、AI時代のキャリア不安を背景にブルーワーカー職種への潜在的な関心は広がりつつあるものの、「体力的に大変」「危険」「休みが少ない」といった従来型のイメージが転職意向を抑制している構図が見えてきました。
採用広報では、未経験者育成、資格取得支援、休日・安全管理、若手社員の実例などを具体的に示すことで、漠然とした不安を解消し、関心層を応募層へ転換できる可能性があります。
調査概要
調査期間
2026年7月24日~2026年8月1日
調査機関
株式会社学情
調査対象
20代専門転職サイト「Re就活」へのサイト来訪者
有効回答数
190件
調査方法
Web上でのアンケート調査
注意事項
各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合があります。
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