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学情レポート【COMPASS】2015.05

学情レポート【COMPASS】 2015.05
『2016年卒 就職人気企業ランキング』

◆業界により人気に差。ANA(全日本空輸)が1位を獲得するも鉄道業界はランクダウンが目立つ。
◆総合商社、都銀、メーカーはランクアップ、サービスは軒並みランクダウン。
◆好調な業績を背景に採用数を伸ばす大手企業に人気が集まる。

順位前年順位業界企業名ポイント
1 3 運輸 ANA(全日本空輸) 100.00
2 5 商社(総合) 伊藤忠商事 88.96
3 2 サービス オリエンタルランド 86.03
4 1 サービス JTBグループ 77.31
5 6 銀行 三菱東京UFJ銀行 76.29
6 4 医薬品・化粧品・トイレタリー 資生堂 72.86
7 7 運輸 JAL(日本航空) 71.72
8 32 食品 サントリーホールディングス 69.15
9 16 商社(総合) 丸紅 61.07
10 10 銀行 三井住友銀行 59.56
11 9 サービス H.I.S.(エイチ・アイ・エス) 58.77
12 19 銀行 みずほフィナンシャルグループ 58.31
13 8 運輸 JR東日本(東日本旅客鉄道) 56.67
14 12 運輸 JR東海(東海旅客鉄道) 56.12
15 54 食品 江崎グリコ 55.72
16 25 食品 味の素 53.53
17 14 新聞・放送・広告 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ 52.46
18 27 商社(総合) 三井物産 50.19
19 59 輸送用機器 トヨタ自動車 49.25
20 15 新聞・放送・広告 電通 49.17
21 45 食品 キリン 46.94
22 34 商社(総合) 三菱商事 46.78
23 43 商社(総合) 住友商事 46.67
24 30 食品 明治グループ(明治/Meiji Seikaファルマ) 45.56
25 11 住宅 旭化成ホームズ 43.59
26 13 医薬品・化粧品・トイレタリー 花王 43.24
27 38 銀行 三菱UFJ信託銀行 43.17
28 37 食品 ロッテ 43.17
29 36 食品 カゴメ 42.82
30 53 食品 森永製菓 41.67
31 48 食品 森永乳業 41.61
32 47 印刷・出版 凸版印刷 40.98
33 75 銀行 りそなグループ 40.83
34 108 商社(総合) 豊田通商 40.82
35 86 住宅 セキスイハイムグループ 39.09
36 31 印刷・出版 講談社 38.80
37 51 食品 アサヒビール 38.36
38 33 保険 東京海上日動火災保険 37.15
39 29 印刷・出版 KADOKAWA 37.04
40 22 銀行 ゆうちょ銀行 36.93
41 82 医薬品・化粧品・トイレタリー コーセー 36.93
42 57 スーパー・流通・百貨店 イオングループ 35.92
43 66 食品 キユーピー 35.62
44 100 保険 損害保険ジャパン日本興亜 35.24
45 28 印刷・出版 集英社 35.03
46 35 住宅 積水ハウス 35.02
47 240 輸送用機器 アイシン精機 34.99
48 44 食品 アサヒ飲料 34.45
49 97 住宅 一条工務店 33.92
50 156 輸送用機器 デンソー 33.59

◆総合商社、都銀、メーカーはランクアップ。トップ200圏外からのランクインも目立つ。

採用広報解禁日繰り下げ初年度の2016年卒学生の就職人気企業は、業界により明暗がはっきりと分かれる結果となった。1位に輝いたANA(全日本空輸)は昨年3位から2ランクアップ、7位のJAL(日本航空)は昨年の順位をキープし、運輸業の中でも航空会社は好調だった。国内航空会社第3位のスカイマークが経営破綻により民事再生手続きを行ったことは記憶に新しいが、ANAとJALの2強体制がより鮮明となった航空業界。その中でANAがJALを引き離し1位となった。一方、運輸業界でもJR各社を始めとする鉄道会社の多くは順位を落としている。順位を上げた主な業界は総合商社、都銀を中心とする銀行、輸送用機器、電気機器、機械、食品、医薬品・化粧品・トイレタリーなどの各メーカーだ。総合商社はトップ10に2社がランクインし、伊藤忠商事が昨年5位から2位へ、丸紅が同16位から9位へとランクアップした。ほか豊田通商が同108位から34位、兼松が同366位から178位と大幅に順位を上げている。食品業界ではサントリーホールディングスが同32位から8位へと大きくランクアップしトップ10入りを果たした。サントリーホールディングスは2014年12月期の連結売上において、国内食品市場首位のキリンホールディングスを抜いてトップに躍り出た。2014年には米蒸留酒大手ビーム社を買収、海外市場にも攻勢をかけており、学生から熱視線が送られることとなった。輸送用機器は昨年トップ100入りしていたのは1社のみあったが、今年は6社がランクインした。昨年59位のトヨタ自動車が19位、同166位の本田技研工業が67位など、完成車メーカーが大きくランクアップ。トヨタ自動車は2014年の世界販売台数が1,000万台を超えて世界1位を堅持、国際市場で快進撃が続く状況がランクアップを後押しした。さらにアイシン精機が同240位から47位、デンソーが同156位から50位など、関連する部品メーカーも大幅にランクアップした。

◆昨年から一変、サービス、放送業界は軒並みランクダウンするなど、入れ替わりの激しい結果に。

一方、今年順位を落としたのはサービス業界や放送業界である。この2業界は昨年から全社ランクダウンするという波乱の結果となった。昨年1位のJTBグループは4位、同2位のオリエンタルランドは3位へとランクダウン。もっともこの2社は7年連続トップ10入りを果たしており、根強い人気を持つ。しかしこの2社とH.I.S.を除けば、レジャー、ホテル、ブライダル、エンターテインメント事業などに携わるサービス各社は数10から100位単位でランクを落としている。放送業界については若者のテレビ離れが叫ばれて久しいが、総務省の調査によると平日一日あたりで20代のテレビ視聴時間は127.2分(全年代平均は168.3分)、一方20代のインターネット利用時間は136.7分(全年代平均は77.9分)となり、20代ではインターネット利用時間がテレビ視聴時間を逆転している(出所:総務省 情報通信政策研究所「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」)。弊社就職サイト「あさがくナビ2016」でもスマートフォンを利用して企業検索する学生が6割を超えており、放送業界のランクダウンにはそうした背景もあるだろう。

◆昨年以上の売手市場を背景に、大手志向、安定志向が顕著に。

今年のランキング結果は学生の志向性や就活市況が色濃く反映されたものと言える。2015年1~2月に2016年卒業予定の「あさがくナビ」会員学生を対象に行った「就職活動開始前意識調査」によると、就職先として希望する企業として「休日・休暇がしっかり取れる企業」(65.2%)が2015年卒学生と比べ微減ではあるものの最多となった。また「若いうちから仕事を任せてもらえる企業」は14.2%で、15卒の22.6%から8.4ポイントダウンした。労働時間が不規則なケースが多い新聞・放送・広告業界や、接客が中心で個人の裁量が重視されるサービス業界の人気が下がったのはこうした学生の志向性が反映されたとも言えそうだ。一方で「全国的に知名度のある大手企業」(44.1%)は15卒の38.0%から6.1ポイントアップした。内定を獲得する自信については短期決戦を迫られてか、「あまり自信がない」「全く自信がない」の合計が49.2%と半数近く、15卒の43.1%を6.1ポイント上回っている。だが、上場企業を中心に業績が過去最高益を達する企業が目立ち、弊社にて2015年1月に調査、3月に発行した『2016年3月卒業予定者 採用動向調査レポート』においても、各社の採用予定数は「増やす」(23.9%)が「減らす」(4.7%)を大きく上回る。昨年以上の売手市場と言えるこの環境下において、不安はあるものの大手企業に入社できるチャンスは高いと考え、学生たちの票が総合商社やメガバンク、自動車メーカーなどの日本を代表するメーカーに集まったと見られる。

■どのような企業を志望しているか(16卒と15卒学生の比較)(複数回答)

どのような企業を志望しているか(16卒と15卒学生の比較)(複数回答)

■内定を獲得する自信があるか(16卒と15卒学生の比較)

内定を獲得する自信があるか(16卒と15卒学生の比較)

※グラフの数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、2016年卒学生の回答の合計が100.0%になっていません。

出所:学情「就職活動開始前意識調査レポート(2015年1~2月調査)」

調査概要

■調査対象 2016年3月卒業・修了予定の大学生、大学院生
■調査方法 (1)弊社主催合同企業セミナー『スーパービジネスフォーラム』(東京、名古屋、滋賀、京都、大阪、福岡会場)ほか、3月開催就職イベント来場学生へのアンケート調査及び回収。
(2)あさがくナビ登録学生へE-MAILにて告知。WEB上の入力フォームによる回収。
■調査期間 (1)2015年3月1日から2015年3月28日(調査実施はイベント開催日に準ずる)
(2)2015年2月23日から2015年3月31日
■回答方法 就職希望企業を最大5社選択
■回答総数 13,491名
■有効回答 12,808名
ウエイトバック処理の概要

回答学生の所属する学校所在地で、北海道・東北・関東・甲信越(以下「東日本」)、東海・北陸(以下「中日本」)、関西・中四国・九州(以下「西日本」)の3地区に区分。さらに文系男子、理系男子、文系女子、理系女子に4分割し合計12区分を設定した。

文部科学省統計情報より男女文理別の大学学生数を推計し、ウエイトバック処理の母数とした。これに回答数を対比させウエイトバック値を算出。母数に対し回答率が最も高かったのは[西日本/文系/女子]であった。

[ウエイトバック値の算出例]

計算数値の簡素化のため、単純ウエイトバック値が最小となった[西日本/文系/女子]を基準に比例値を求め、これを本調査のウエイト値とした。

[西日本/文系/女子]→1.00  [東日本/文系/男子]→2.27  [中日本/理系/男子]→2.91

企業ごとにウエイトバック処理後の延べ得票数を算出し、ランキング1位を100ポイントとした相対値によって2位以下のポイントを算出した。

※同ポイントでの順位表記順は、小数点第3位以降のポイント数に準拠。

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